X1/9の47年目のお手入れ(長年貯めた部品の取り付け)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
色々と気になるところがあるとのことで入庫です。クーラントや油脂類の交換等の基本的なメンテナンスはもちろん、この年代のFiat車によくあるラックカラーの破損の修理や、脚回りのブーツ・ブッシュ・ベアリングの交換、クラッチの交換、スターターの交換、ブレーキ周りのメンテナンス等、盛りだくさんです。74年式にしか使われていないパーツがあるので海外からの到着待ちになりました。少し乗ってみたのですが、排気漏れ、ラックからのコトコト音とハンドルが少し左に取られる感じ、クラッチのレリーズベアリングの音、リアのホイールベアリングの音、エンジンの回転がちょっと重い感じ等ありますが、ひどく悪いところはありません。徐々にやっていきます。
2
DMTRA
本日は74白さんの作業です。まずプラグを外してみたらちょっとかぶり気味です。ちょっと点火が弱いのかなと思ってディスビのポイントギャップとか見てみましたが特に悪くはないです。プラグを外したついでにシリンダの圧縮も測ってみましたが12から13kgf/cm2で、こちらも特に悪くはないです。となると残りはキャブなので、COとHCを測ったらちょっと濃い目でCOが3%以上出ています。ミクスチャスクリューを絞れば1%くらいまで絞れるので、最終的にはそのあたりに調整しようと思います。キャブが結構汚れているので掃除がてらバラして内部の点検をします。
3
1300は仕向け先や年式によってジェッティングに違いはありますが、Weberの32DMTRAです。バラして見てみました。まず、ブローバイガスの影響で汚れが結構溜まってました。他にはフロートレベルが全く合っていなかったので規定値に調整しました。あとは今回も例のチョークバタフライをコントロールするダイヤフラムが切れていました。ダイヤフラム単体で購入しようと思っても異様に高額だったりするので、外してバキュームポートを塞ぎます。チョークレバーを引いている時にしか機能しないですし、無くても大勢に影響はありません。
4
スターターをやっつけます。オーナーさんがリダクションのスターターを用意していたので、付いている物に特に問題は無いのですが交換します。交換するだけなのでサクッと。付いたので動作確認したら、例の『カッ』っていう音がするだけで回りません。外して単体でバッテリにつなげば当然回ります。微妙に取り付けの位置がずれてるのかと思い何度か脱着してみましたがやはり回りません。仕方がないので元々付いていたスターターを掃除してブラシの残量を確認してから取り付けたら普通に回ります。もう面倒なのでこのままイキます。多分スターターの近くにリレーを入れてあげればイケるような気がするのですが、74にはすでにリレーが入ってますし、リレー2段重ねというのもなんだかイマイチなのでいよいよダメになったら考えようと思います。
5
ベイレスで購入したスターター
6
この状態でも問題は無いのですが見た目が悪いということで、こちらもオーナーさんがアフターパーツを用意していたので新品に交換です。これを外したら、ついでに燃料系のセンダーも点検しておきます。
7
この状態だと微妙にフロートが浮かびきらないので、メーターがフルを指さなかったりします。専用のフロート単体は入手困難ですし、センダーアッセンブリは高価なので、汎用のフロートを取り付けます。パイプ部分の錆を落としたり真鍮のストレーナを掃除したあと、新品のガスケットを付けてセンダーをタンクに戻します。
8
この年代のセンダーのあるあるで、フロートにガソリンが入っちゃってます。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク