
前ブログの間接的なブログです。
相変わらずクルマネタが一切無いので、
非鉄さまは
スルーして下さい^^;
新規開業・延伸開業・相互直通開始・新駅開業…
昨年(平成20年)は東京メトロ副都心線(渋谷~小竹向原・和光市)と東京都交通局日暮里・舎人線「日暮里舎人ライナー」
(・・・もっといい名前無かったん?)が開業。関東はこの程度で、他はJRの新駅開業があった程度。
それに比べ近年の関西(近畿圏)は都市部での新線開業ラッシュだったね。
近鉄けいはんな線「ゆめはんな」
JR西日本おおさか東線
阪神なんば線
京阪中之島線・・・など
その一方で
近年に限らず、必ずどこかの一路線は毎年のように廃止になる路線や区間がある。
度々廃止私鉄をブログ…ん、鹿島鉄道くらいか?・・・を取り上げているが、今回は岐阜に存在していた大手私鉄の路線についてブログにした。
冒頭のサムネイルは廃止になった名鉄美濃町線
880形の車内。鍵穴のような貫通路と座席シート形状が独特だ。
今回は名古屋鉄道(以下「名鉄」)が運営していた「名鉄600V線区全線廃止」について書く。
「600V」というのは電車線(架線-がせん-)電圧が600Vである意味だ。他の名鉄線は1500Vである。
この600V線区は
岐阜市内線
-ぎふしないせん- 岐阜駅前~忠節
(ぎふえきまえ~ちゅうせつ)
揖斐線
-いびせん- 忠節~黒野
(ちゅうせつ~くろの)
美濃町線
-みのまちせん- 徹明町~関
(てつめいちょう~せき)
田神線
-たがみせん- 田神~競輪場前
(たがみ~けいりんじょうまえ)
以上の区間であった(2005年4月1日廃止時点)。
厳密に言えば田神線は田神~市ノ坪
(いちのつぼ)の駅間に600V⇔1500Vの電圧切替があるため全線600Vではないが、運行上は美濃町線扱い(逆に鉄道線用車両は入線不可能)と言う事で600V線区に一括りする。
岐阜市内線は元々はJR岐阜駅前の「岐阜駅前」からの路線だが、日中は電車が乗り入れずに単に折り返し線的な存在だった感がある。平成15年に岐阜駅前再開発の為営業休止されていた。その整備計画にはあたかも廃止前提の計画であったのか、岐阜市内線のスペースなんか考慮されていないレイアウトだったのがワテ的にも気に入らなかった。
新岐阜駅前(名鉄岐阜)~忠節の市内線運用を主体としていたモ550形とモ570形は古〈いにしえ〉の路面電車スタイルで好感が持てた。ただ実際にこれらを目当てに乗るには朝夕ラッシュ時間帯くらいしか稼動していなかったため、早起きが必要だった。概ね10時代には忠節の留置線や市ノ坪の岐阜検車区へ回送されてしまい本線上を走るシーンの撮影は限定的だった。
忠節駅では軌道(路面電車の運転)と鉄道(鉄道の運転)を分界しているので、法規上運転方式や保安方式の取扱がガラリと変わる(広島電鉄の広電西広島駅や福井鉄道の鉄軌道分界点などで同様の取扱がある。近年は名古屋ガイドウェイバス「ゆとりーとライン」の軌道(新交通区間)⇔道路(一般乗合バス)分界点も同様の取扱ですね。江ノ電は路面区間・専用区間含め全線が「鉄道」扱いという例外もあるが…)。
忠節を境に運用を分けていたのは揖斐線区間運転限定のモ700形及びモ750形やク2320形といった元々は鉄道線の戦前製花形電車が活躍していた。これらも日中は忠節~黒野での運用は無かったと記憶している。主に末端区間である揖斐線黒野~本揖斐・谷汲線黒野~谷汲で活躍していた。
この存在は70年を超える車齢で、沿線のロケーションと相まって特に人気があった。
ク2320形主体の写真が無いのが残念。。。
揖斐線の末端と谷汲線は非常に閑散で朗らかな沿線風景と大正~昭和一ケタ生まれの電車がのんびり往来するローカル線。もはや現代に同じようなロケーションで残る路線はあるものなのか?
ワテは大正15年生まれの旧美濃電気軌道時代に登場した名物電車・モ510形に乗って楽しむ事はできなかった。モ510形は岐阜市内線と揖斐線の直通列車の花形であった。…割には何で当たらなかったのだろうか…
一度で良いから揖斐線内急行運転での「大正電車による70㎞/h運転」を体験してみたかった...
旧型車淘汰と揖斐線近代化の嚆矢として昭和62年に登場したモ770形の影響で510形は全車取替えには至っていないものの廃車が発生。普段の(特に厳寒時や真夏)運用はこれら770形によって賄うようになった。
美濃町線用モ880形を基本に制御装置などの電装品や車体構造に変更を加えている。揖斐線初の冷房車でもある。
名鉄600V線区廃止後の現在は名鉄傍系である福井鉄道に譲渡され、今日も福武線で同じ「770形」を名乗り、同時に譲渡された美濃町線880形と共に主力として活躍中だ。
岐阜市内線での機動性・揖斐線の更なる近代化の象徴・モ780形の登場。600V線区初のVVVFインバータ車でもあった。スタイルは770形の単行スタイルであるが、連結運転も当然可能(770形同士に限り、その際はツーマン運転)。
780形は880・770形の福井鉄道入りとは異なり、同じ名鉄傍系であるが豊橋鉄道に譲渡されて東田本線(市内電車)で全車が活躍している。
名鉄600V線区の利用状況は決して芳しいものではなかったが、ワテはガラガラな市内線直通列車に乗った事なんかなかったぞ?いつも美濃町線共々混み込みだった記憶の方が多い。
名鉄はちゃんとした実態調査はしていたのか??
そのような実態があったから780形や800形を導入したのではないのか?
「利用客はバスに持ってかれて・・・」・・・どこの事業者も同じ言い訳。
岡山電気軌道(両備グループ、和歌山電鐡の経営主体)から経営移譲受託のオファーが来たのも断るなんて…非常に何つうか...
揖斐線自体架線柱や路盤、駅構築、施設、踏切道を見てもとても古めかしいままであった。名鉄岐阜~名古屋~豊橋・中部国際空港の都市間特急が走る本線系以外の名鉄は概ね同じように設備が古いまま今も残っている。
廃止から4年を経過したが、今なお揖斐線の廃線跡は色濃く残っている所が多いという。
…いや、廃止せずに素直に岡電に売れば良かったんだよ(和歌山に成功例があるんだから…先行きは不安でしょうけれど)...
<…②へ続く>
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Posted at
2009/06/11 16:59:41