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イイね!
2020年02月29日

シミー退治格闘記

シミー退治格闘記 昨年10月のLANDROVER CHEERS71の帰り道、シミー現象が現れたのです。80㎞走行で何とか帰宅したものの、そこから格闘が始まったわけですが。
最初はフロントだと確信し、フロントのほぼすべてのブッシュを交換しました。


それでも治らず、キングピン・キングピンベアリング・ハブベアリングなどにも手を入れてみます。ベアリング関係はすべて交換しました。
思いのほかキングピンのヘリは感じられず交換しましたが、使っていたものはストックパーツにしました。(写真にキングピンは写っていません)


それでも治らず、パナードロッドボルトを交換してみました。
このボルトでシミーが治ることが多いと聞いています。
純正と、高強度ボルト12.9 M14×80㎜入手しましたが、どちらでも可能であることがわかりました。写真は外したボルトと高強度ボルトです。
どちらも若干のがたつきがありますが、同レベル。

ちなみに、ホーシングとラジアスアーム固定ボルトは 高強度ボルト M16×100㎜でいけることがわかりました。

ここで、一旦は治ったかに思われたのですが、すぐに再発。
ステアリングギアボックスにとりついているドロップアームにがたつきがあることがわかりました。OHキットとASSY交換品両方を入手。ASSY交換を実施、はずしたドロップアームはすぐさまOHです。


はずした金属パーツは見るからに錆びついて、すり減っています。

ドロップアームのガタは、自ら取り付けたグリスニップルから、グリスを注入したことにより、ガタが出てしまいました。

ここまでで完治したと思いますが、念のためリアのブッシュ・ボールジョイントも交換します。まずはセルフレベリングユニットを上部の取付ステーごと外しました。次にフルクラムとAアームを貫通固定させているボルト・ナットを外します。ここで、とんでもないことに気づきました。写真を見てください。


ボルトの山は見事に崩れ、ナットの山も飛んでしまっています。
これはおそらく、シミー現象で生じたものと思われます。あれだけの車体のブレが起きると、ネジ山も飛んでしまうのですね。気づかず乗り続けていたら大事故を起こしていたかもしれませんね。
このボルトは、1/2UNF 160mm 程の長さなのですが、高強度ボルトで適当なものは探し当てることはできませんでしたので、社外品でしたが入手しました。
ちなみにM12×170㎜購入してみましたが、やはり若干細いようです。



Aアームのブッシュ・ラジアスアームのブッシュは錆びついていて、油圧プレスでも外すことができず、(作業上、油圧かけすぎて怖かった)ブッシュのゴム部はドリルでもんで破壊し、残った金属部分をタガネで切り込みを入れながらなんとか外すことができました。



フルクラムからボールジョイントを外すこと大変だと聞いていましたが、幸い簡単に外せました。側面の隙間にタガネを打ち込むやり方で、5分程度で外せました。


最初にはずしたセルフレベリングユニットは、外しても問題ないと聞いてはいましたが、上下のボールジョイントを外すことが困難と判断し、きれいに塗装して戻しました。



各ブッシュは油圧プレスで圧入。



これでおしまいです。約4か月かけてフロント・リアのブッシュ類を交換し、シミー退治完了です。
1988年製 159,000マイル(254,400㎞)走行車ですからね。仕方ないですね。
普通の人なら、絶対に廃車していますね。でも、これでまた何とか乗り続けることができそうです。

最近、エンジンの圧縮不足を微妙に感じています。内燃機には手を入れる勇気はないしな。CRR1987さんにお願いしてみようかな。(笑)











ブログ一覧 | 日記
Posted at 2020/02/29 15:48:27

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この記事へのコメント

2020年2月29日 17:15
satoshicrrさん
シミーの完治おめでとうございます❗️㊗️

修理の工程は途中途中でお聞きしてして、やってもやってもなかなか直らないしつこいシミーだと聞いていましたが、改めて全ての内容を拝見すると本当に壮絶な格闘だったんだなぁと感じました。
通常、シミーの原因は特定が難しくプロでも直せないことがあるみたいですが、原因究明から各部品の交換まで、全ての工程をお一人でやられたとは凄いですよ❗️

また、フルクラム貫通ボルトのネジ山損傷には驚きました❗️こんなに潰れてしまうんですね、危ないところでしたね〜

このレポートは私自身とても参考になりましたし、クラシックユーザーだけではなくサスペンション構造が同じ古いランドローバー乗りにとっても非常に参考になると思います。

本当にお疲れ様でした。
これだけの箇所をリフレッシュされたので、足回りは新車ですね(笑)羨ましいです❗️

次はエンジンOHいきますか??
コメントへの返答
2020年2月29日 17:38
CRR1987さま
ありがとうございます。
いろいろやりすぎて、原因がどこにあったのかわからないですが、リフレッシュできました。Aアーム周りは、正直もうやりたくないくらい疲れました。車の下に潜り込んでの作業は非日常的すぎですね。といっても毎週末が楽しみでしたけど。
2019年夏から、水温系のトラブル。秋からシミー現象。2020年春からは何のトラブルでしょうか。
ブレーキディスクが前後とも10㎜程度になっていました。新品は14㎜程度だとか。トラブルがなければ次はブレーキディスクを交換したいですね。
5月の税金・7月の車検。あれ、資金のトラブル?でした。

プロフィール

「SIDEWAY TROPHY http://cvw.jp/b/2904356/44633243/
何シテル?   12/06 06:33
1998年に95年式DISCOVERYⅠを購入し、2005年まで所有しました。その期間で、足回りを少々いじるなどして、LRの楽しさを知りました。 諸事情により...
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