
昨年10月のLANDROVER CHEERS71の帰り道、シミー現象が現れたのです。80㎞走行で何とか帰宅したものの、そこから格闘が始まったわけですが。
最初はフロントだと確信し、フロントのほぼすべてのブッシュを交換しました。
それでも治らず、キングピン・キングピンベアリング・ハブベアリングなどにも手を入れてみます。ベアリング関係はすべて交換しました。
思いのほかキングピンのヘリは感じられず交換しましたが、使っていたものはストックパーツにしました。(写真にキングピンは写っていません)
それでも治らず、パナードロッドボルトを交換してみました。
このボルトでシミーが治ることが多いと聞いています。
純正と、高強度ボルト12.9 M14×80㎜入手しましたが、どちらでも可能であることがわかりました。写真は外したボルトと高強度ボルトです。
どちらも若干のがたつきがありますが、同レベル。

ちなみに、ホーシングとラジアスアーム固定ボルトは 高強度ボルト M16×100㎜でいけることがわかりました。
ここで、一旦は治ったかに思われたのですが、すぐに再発。
ステアリングギアボックスにとりついているドロップアームにがたつきがあることがわかりました。OHキットとASSY交換品両方を入手。ASSY交換を実施、はずしたドロップアームはすぐさまOHです。

はずした金属パーツは見るからに錆びついて、すり減っています。

ドロップアームのガタは、自ら取り付けたグリスニップルから、グリスを注入したことにより、ガタが出てしまいました。
ここまでで完治したと思いますが、念のためリアのブッシュ・ボールジョイントも交換します。まずはセルフレベリングユニットを上部の取付ステーごと外しました。次にフルクラムとAアームを貫通固定させているボルト・ナットを外します。ここで、とんでもないことに気づきました。写真を見てください。

ボルトの山は見事に崩れ、ナットの山も飛んでしまっています。
これはおそらく、シミー現象で生じたものと思われます。あれだけの車体のブレが起きると、ネジ山も飛んでしまうのですね。気づかず乗り続けていたら大事故を起こしていたかもしれませんね。
このボルトは、1/2UNF 160mm 程の長さなのですが、高強度ボルトで適当なものは探し当てることはできませんでしたので、社外品でしたが入手しました。
ちなみにM12×170㎜購入してみましたが、やはり若干細いようです。
Aアームのブッシュ・ラジアスアームのブッシュは錆びついていて、油圧プレスでも外すことができず、(作業上、油圧かけすぎて怖かった)ブッシュのゴム部はドリルでもんで破壊し、残った金属部分をタガネで切り込みを入れながらなんとか外すことができました。
フルクラムからボールジョイントを外すこと大変だと聞いていましたが、幸い簡単に外せました。側面の隙間にタガネを打ち込むやり方で、5分程度で外せました。

最初にはずしたセルフレベリングユニットは、外しても問題ないと聞いてはいましたが、上下のボールジョイントを外すことが困難と判断し、きれいに塗装して戻しました。
各ブッシュは油圧プレスで圧入。
これでおしまいです。約4か月かけてフロント・リアのブッシュ類を交換し、シミー退治完了です。
1988年製 159,000マイル(254,400㎞)走行車ですからね。仕方ないですね。
普通の人なら、絶対に廃車していますね。でも、これでまた何とか乗り続けることができそうです。
最近、エンジンの圧縮不足を微妙に感じています。内燃機には手を入れる勇気はないしな。CRR1987さんにお願いしてみようかな。(笑)
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2020/02/29 15:48:27