
四国自動車博物館 その他のクルマ達Ⅴ
今回はLOTUS. FORD. DMC. SHELBY✨
LOTUS SUPER 7
ロータス・セブンはシリーズ1~4までのモデルチェンジが行われ、1972年までいくつかのバリエーションの完成品、またはキットフォームで販売された。以後他社メーカーにより様々な形で生産されたものは「ニアセブン」とよばれ、比類ないライトウェイトスポーツ構造、搭載可能なエンジンの種類の豊富さ、チューニングの手軽さから行動を走るレーシングカーとして今もなお愛好家を魅了する一台である。
specification
エンジン 直列4気筒 DOHC
車両重量 499 ㎏
排気量 1558cc
最高出力 119ps
LOTUS EUROPA SPECIAL (TYPE74)
ロータスの経営者・デザイナーとして類稀な才能で成功したコーリン・チャップマンは、当時ではまだ高級 スポーツカーやレースカーなどでしか採用されていなかったミッドシップ、そして安価なリアル・スポーツカーとして1966年にSeries1(Type46)を誕生させた。 当初はイギリス国内で販売されず、フランスを中心とした ヨーロッパ向けに輸出され国内販売は1969年7月、Series2(Type65)からとなる。 ボディ形状にはロータスの十八番、バックボーンフレームにFRPボディが採用され、パワーユニットはルノー16用 OHVカウンターフロー1470cc(Type46)からエラン・スプリントで採用された最強ロータス・フォード・ツインカム ビッグバルブ1588cc(Type74)に変更されていく。ミッションにはルノー12ゴルティーニ用5段が採用され キャブレターはウェーバー40DCOEかデロルト40DHLAを2基搭載され、最高出力126ps・最高速約209㎞/h と当時1600ccクラスでは世界最速となった。 この頃になるとユーザからのニーズとライバル社の動向により、当初のコンセプト(安価)から上級志向へと 変貌していた。
現在でも最も愛好家の多い一台である。最終生産年度1975年・生産台数は9230台
specification
全長 × 全幅 × 全高 4,000 ㎜ × 1,635 ㎜ × 1,080 ㎜ 車両重量 730 ㎏
トレッド ( F / R ) 1,375 ㎜ / 1,385 ㎜
ホイールベース 2,340 ㎜
形式 ロータスビッグバルブ 水冷直列 4気筒 DOHC 総排気量 1,558 cc/td>
ボアストローク φ82 .55 × 72. 75 ㎜
圧縮比 10. 3 : 1
燃料供給 ゼニス・ストロンバーグ 175CD2S × 2 最高出力 113 hp / 5,500 r.p.m.
最大トルク 14. 4 kg-m / 5,000 r.p.m.
トランスミッション形式 5段 M/T
変速比 3. 62 , 2. 33 , 1. 60 , 1. 21 , 0. 87 最終減速比 3. 77
サスペンション形式 F : ダブル・ウィッシュボーン
+コイル/スタビライザー
R : ラジアス・アーム/ロアー・トランスバースリンク
+コイル ブレーキ F : ディスク
R : ドラム(展示車両:ディスク)
タイヤ+ホイール F:5.5J13+ 175/70HR13
R:5.5J13+ 185/70VR13
RS200
比類なきパワーとスタビリティを持つRS200は生粋のグループBラリー・マシン。しかし、時が勝利を許さなかった悲運のマシンである。
アルミハニカムの強靭なモノコックにチューブラフレーム、前後ともにストロークを十分確保したツイン・ショックアブソーバ、RS200はフォードの究極のグループBカーとして誕生した。だが、その寿命はわずか半年、スウェディッシュでの3位をベストリザルトとして、わずか4戦を戦ったのみで消えた悲運のラリーカーである。 四国自動車博物館に静かにたたずむRS200は、グループBのフィールドを疾駆する夢を今も見続けているのかもしれない。
その流麗なボディデザインにもフォードがRS200に寄せた革新のエネルギーが感じられる。70年代後半を圧巻したエスコートRSの無骨なスタイリングや、それまでのフォード製市販車のどのタイプとも似つかない、空力学を考慮して丸みを帯びたRS200専用のギア製FRPボディを作り上げたした。 このように、あらゆるパーツが量産車の流用でなくRS200のためだけにつくられており、勝利にかけたフォードの執念を感じることができる。
specification
エンジン 直列4気筒DOHC
排気量 1,804cc
最大馬力 250hp / 8,500rpm
最大トルク 19.8kg-m / 4,500rpm
乾燥重量 1,180kg 生産台数 200台
DeLorean DMC-12(BTTF TYPE-1)
ゼネラルモータースの副社長(ポンティアック担当)であったジョン・ザッカリー・デロリアンが、1975年に自ら設立したデロリアンモーターカンパニー(DMC)が製造したスポーツカー。本社はミシガン州デトロイトにあったが、北アイルランド・ベルファスト近くに誘致を請け建設された大工場で生産されたため、英国車である。 デザインはジウジアーロ、メカニカル担当はロータスである。コーリン・チャプマンが設計に参加し、ロータス式のバックボーンフレーム後端にプジョー・ルノー・ボルボが乗用車用に共同開発したPRV型・V型6気筒2849ccを搭載。無塗装のステンレス製の外板とガルウィングドアの派手な演出をクーペボディに組み合わせ1981年1月21日に第1号車(No.BD000500)が発売された。 初年度には約6500台を販売するなど売り上げは好調であった。その後はPRVユニットのターボ化や4枚ガルウイングドアの4シート仕様などの計画もあったが、高額であったことと電装系に問題があった上、自身のスキャンダルなどにより、翌年以降は売り上げ不振に陥った。結果、1982年にDMC-12を8583台製作し倒産に至っている。当初の計画では、年間25000台を目標に掲げていた。
1985年ハリウッド映画「Back to the Future」シリーズでタイムマシンのベースとして使用され、ストーリーで重要な役割を果たし絶大な人気を得ている。現在でもデロリアンの設備を取得したステファン・ウィン氏がデロリアン・モーター・カンパニーとして補給部品・現行品による車両など販売を行っている。車名はDMC-12であるが、映画の影響によりデロリアンが通称となっている。 展示車両は『Back to the Future』シリーズ1に登場する車両をモチーフに制作されたもので次元転移装置はプルトニウムで稼動するシステムであるとされている。
specification
全長×全幅×全高 4,267㎜×1,988㎜×1,140㎜
車両重量 1,244 ㎏
形式 PRV ZMJ159型 V6 SOHC ホイールベース 2,408 ㎜
駆動 RRチェーンドライブ
総排気量 2,849 cc
最高出力 150 hp / 5,500 r.p.m.
トランスミッション 3速 A/T
サスペンション F ダブル・ウィッシュボーン サスペンション R ダイアゴナルトレーリングラジアスアーム
SHELBY-AC COBRA427
世界でもっとも獰猛なクルマ
1960年代、フェラーリに代表されるヨーロッパのエスタブリッシュメントを向こうに回し、アメリカン・ストックブロックの大排気量と大トルクを武器として果敢に闘いを挑んだコブラ。
しかし、コブラは純粋なアメリカンスポーツではない。"シェルビーACコブラ"という正式名称が語るように、米英合作車、いわゆるアングローアメリカンとして、ジェンセンやアラードと同じカテゴリーに属する混血車である。ただジェンセンもアラードも、パンチに富んだパワーソースとしてアメリカ製のエンジンを利用したイギリス車だったのに対し、コブラはイギリスからのコンバージョンでありながら、センスの点で根っからのアメリカ車になり切っていた所が違うといえよう。
specification
Engine Type V型8気筒
Cubic capacity 6,997cc
Maximum horse power 425hp / 6,000rpm
Maximum torque 66.4kg-m / 2,700rpm
(参考:四国自動車博物館HPより)