故障した電動ファンモータの確認

先日交換した電動ファンモータの単体点検をしました。写真のようにコネクタにテスタを当てて抵抗値を計測。
①水色(+)と黄色(-)が対
②黄緑(+)と黒色(-)が対です。
結果は、①が2〜10Ω、②が約0.3Ωでした。軸を手で回転させると①は抵抗値が変化して不安定でした。過去に12Vを通電しても回らない①は予想通りの結果でした。

あとは捨てるだけのモータなので、せっかくなのでバラしました。周囲のカシメを解除して、開封します。

中身はこんな感じ。
ブラシはこのように配置されていて、
上記①の系統については、コネクタからブラシまでは抵抗値は0Ω付近でしたので、軸(黄緑矢印)との当たりが悪くなって、抵抗値が大きくなっていたと思われます。

ブラシの当たり面アップです。
どれも荒れているようには見えませんでした。

ブラシのアップです。当たり面から見て後方の凹みまでまだまだブラシが残っているので、ブラシ寿命としてはまだまだいけそうです。
新品の全長はわかりませんが、この車は13万km程度なので、本来ならば20万kmは余裕で持ちそうです。

ここで、モータの作動について、修理書を読み込んで、自分なりにまとめてみました。
後期型は左右同じモータが付いていて、モータ自体は、DCタイプでブラシが2系統ついています。
低速は片側1系統のブラシに約6V、中速は片側1系統に12V、高速は両側2系統にそれぞれ12Vをかけて、ファン速度を調整していることがわかりました。

強制駆動スイッチ設置時に電動ファンの作動条件や回路を勉強して、
おおよそ理解した(No1モータの黄緑側は、高速でしか使用されない)ので、5枚羽側のモータの配線の水色(当初動きが悪いと感じていた方)と黄緑(調子の良い方)を入れ替えて、先日のモータ交換まで延命していました。防水コネクタのピン抜きを知っていれば、差し替えは簡単ですが、当時はモータを取外さずに車上でやったので中腰姿勢で難儀でした。