※2012年5月22日執筆分の再掲
先週末は、F30(現行BMW3シリーズ)とE90(先代BMW3シリーズ)の両方に1日挟んで試乗する機会に恵まれました。
グレードはどっちも"320i"。F30は地元ディーラー(Asahikawa BMW)の試乗車でSportのAT、E90は友人W氏の同僚であるI氏の愛車で、ベースグレードの6MTの最終型。
I氏とはW氏の仲介で昨年の「日産・プリンス・北海道オフ会」でお会いし、I氏は私がgeocitiesで昔開設していた"Eprise's cafe station"時代からHPを見ていたようで、初めてながらも意気投合し非常に楽しいひとときを過ごしたのを覚えています。
当時のI氏の愛車はBE系レガシィのB4-RSK(パッケージop無し)で、レガシィに乗りつつも数年間ずっとBMWの購入を検討し、特に”3シリーズのMT車”が欲しいとのこと。
3シリーズのMT車といえば、HP運営時に私が乗っていたE36の318i教習車が相当に気になっていたようで、E36教習車時代の思い出や苦労話、I氏が試乗したE46やE60、E90のインプレッションを話しながら、あっという間に時が過ぎていきました。
MTの3ではないのが恐縮ですが、私のE39も試乗してくださいました。
更に私の10年来の友人である横浜のO氏がかつて乗っていた”E34 525i 欧州中古並行 MT”の存在が相当に気になっていたようで、数年前の晴海で一度拝見し試乗させてくださいましたO氏のE34の話題にもなり、「世間・特にこの業界(笑)は狭すぎる」ことを痛感。
今年お会いしたときも某誌の今月号に掲載されていた、元はO氏の愛車であったUJY31オリジナルの話題にもなり、「いつかは是非ともO氏にお会いしたい」とのこと。
きっと私とI氏・O氏で(BMWのMT同好会 (笑))の会合を一席設けたら、話が止まることを知らず相当に旨い酒が呑めるはず。いつかそんな会を一席設けられる日が来ることを、非常に楽しみにしています。
そんなI氏、昨年9月に念願のE90/320i/MTを購入し、昨日行われた「日産・プリンス・北海道オフ会」にギャラリー参加で現れました。
E90に乗って現れたI氏に思わず拍手、中を見るとしっかりとMTのシフトレバーが立ち、またまた拍手。
E90は翌年のモデルチェンジを控え一部グレードでは昨年の段階で最終発注となっていたようで、この機会に思い切ってI氏は320i/MTを発注し、念願のBMWを持つことが叶いました。
I氏のE90はMTであることだけでも「特殊」であるにも関わらず、更に上回るレアなメーカーopを付けて発注しました。
それは、「ベースグレードにM-Sportのシート・ステアリングを付けて本国発注」というもの。
BMWは”Individual”でカラーリング・革の色・木目の色などを特別注文で応じていますが、これがIndividualでなくても特別なオーダーに応じてくれたのだから驚き。
I氏のE90にはスカッフプレートに"BMW Individual"と書かれておらず、言われなければその差異を見過ごしてしまいそうです。
本国発注で数ヶ月納期を待てば、こうした"Individual"とまで行かない細かな特別オーダーに応じられるのには驚き、私も新車購入する機会があれば、こうした「隠れIndividuaiで…」と、かなり心が揺れました。
E90のステアリングを握り広い駐車場内を一周しましたが、MTの秀逸なシフトフィールはE36と変わらず。只でもE90と2世代新しく、距離も数千km代の新車に近い状態なのですから、尚更感動。
小径のMスポーツステアリングとセミバケットのシートのタイト感はありましたが、慣れてしまえばそんなに気にはならない筈。
世代は変わっても「BMWの乗り味」は変わらず、基本設計が10数年は違うE36やE39に慣れきった体でも殆ど違和感がないのが凄いところ。
操作系のインターフェイスはプッシュスタートになったのとナビの操作を除けば大きな変化はなく旧モデルからの移行もスムーズに行え、基本的なフィーリングは変えていないどころか熟成・進化を遂げているのは相当に素晴らしいです。
数年前にレクサスの試乗会でISの比較対象車で乗ったE90の330iも「乗り味は旧モデルと変化が少ないばかりか、熟成・進化を確実に遂げている」と感じたのも思い出しました。
E90に乗ってしまうとISの「どことなく薄っぺらい感じ」がより際立ってしまい、IS350でのスペックの過剰さが気になってしまうところ。IS-Fに至っては「日常ユースには不向きな硬い乗り心地と更に過剰なパワー感」が向かず、「きっと同じ金額出すなら、M3を買うだろうなぁ…」と思ってしまうほど。
I氏の最終E90も、前述のとおり「基本的なBMWの乗り味」は不変。だが、確実に進化を遂げているのは同じ。
I氏は長期に亘ってE90を愛用するとのことですが、きっと「吟味し・納得して買った車なら飽きることはない」のはおそらく確実。I氏の同僚のG氏も同様の意見を述べていました。
最終型なので熟成が進み完成形になっているのは確かですが、同時に「コストダウン」も図られている現実も。E90を数年かけて検討してきただけあって、「トランクの内張りが一部省略されている」「ホイールのロックナットが廃止されている」との違いをぱっと説明してくださいました。
先日(E90に乗る前日)に地元ディーラーで担当のM氏と「買いどき」について話しましたが、「約7年の長期に亘って現行型でいられるのがメリット」とのことでした。
購入するとなれば確実に長期の分割にならざるを得ないので、「払い終わるまで現行型」。これも一理あります。
但し、BMWはじめ輸入車は軒並みスバルのように「毎年の小変更とグレード追加」が行われるので、本当に欲しかった仕様を買い逃すおそれがあります。F30を例に取ればディーゼルが近年中に追加される可能性が高く、もし購入するならディーゼルを見てからにしたいところ。
最終型なら「全て登場予定のグレードが出揃い、初期型・中期型の中古も購入視野に十分入ってくる」メリットも。
しかし、購入して数年後に払い切った頃、陳腐化が否めないのも事実。
果たしていつが「買いどき」なのか判断に迷いますが、I氏が仰るように「何かのタイミングと自分が"欲しい"と感じたときが最良の買いどき」、やはりこれに尽きるような気がしてなりません。
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2013/01/21 17:21:41