
思えば、小さい頃から好きだったのかもしれない。
空から舞い落ちる。白い天使が。
汚いモノをすべて覆い尽くし。 見渡す限りの銀世界を 作りあげる。
犬は好きだが、、喜んで駆け回る犬の気持ちを解るようになったのは、いつの頃だろうか??
と疑問を 自分に投げ掛ける。
シフトを 操作して白銀の世界を ドライブする。
悪魔のカプチーノのリヤタイヤは一瞬も確実に捕らえる事は無い。それでも、ホバークラフトのような動きで白銀の世界を駆ける。
小学生の頃から雪が積もった日には、暗くなっても自転車で雪の感触を楽しんでいた。チャリドリ?そんな言葉が有るようだが、夏には味わう事のできない。タイヤの限界を超えたグリップの向こう側。
なにより。雪が好きだったのかもしれない。
中学に入る頃になると、夏は自転車のスピードの魅力に採り憑かれた。
自分の肉体のパワーの分だけのスピード。常に自分の限界に挑戦し続ける。
それにダート(グラベル)のオモロさ。マウンテンバイクの魅力にハマった。
熊も出るようなシングルトラックと戯れる。
夏の山と存分に戯れる。
仲間と共に秋の山でレース会社で。
自転車はダートでもオンザレールである。
バイクにも興味があったがダウンヒルの軽快感はバイクには無いだろう。
滑るのも面白いがもっと上の世界へ。。
もっともっと。
当時、アルベルト・トンバに憧れ。
競技スキーの世界に足を踏み入れる。
たった3年だったが、年間の滑走日数は100日を越え雪しかないこの土地を心底 愛した。
あの滑る雪面を シャープなターンで 駆け回る。
更にターンして自分を加速させる。
ズラすの余裕。ターンを切る事はこんなにも難しいのか。。
ポール(ゲート)にアタックするシビアなライン。
ただ、通るだけ?
流すだけ?
ではない。
昨日の自分よりも高いレベルの高いターン。
誰よりも高い速度、短い時間でコースを駆ける。
柔らかい雪面から大腿筋が、悲鳴を上げるようなGを受け取る。
今までの自分は、なんだったんだ。
新しい世界を 知って打ちのめされる。
もっと上が見てみたい。
そんな人生を 歩んできた。
そんな気持ちはすっかり忘れていた。
雪が、すべてを 呼び起こしてくれる
忘れていたあの気持ちを

Posted at 2008/11/18 15:55:51 | |
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