(かな~り、遅くなりましたwが‥^_^;)
第三章『果てしなき航海』に続き‥
第四章『銀河辺境の攻防』は第11話から第14話まで。
これでシリーズの半分を超えましたね。。。
本作で遂にヤマトは銀河系外縁部に到達。
背後には天の川銀河の全景、行く手には大マゼラン銀河。
だがイスカンダルまでは、まだあと13万光年余。。。
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第四章は旧作のネタをふんだんに駆使しながらも、オリジナルな展開が見受けられ‥
かなりサプライズの連続であります。アレンジの仕方が見事というか、「ここでそのネタかッ」と唸ることしきりです。
まずはドメル将軍が満を持しての登場。
そこでまたしても意表を突かれたのが…ガミラスの各方面の戦線がちゃんと描かれていると云う描写!
旧作でも帝国版図防衛の為に、ガミラスは割とあっちこっちで戦争をしている様だとは察せられましたが、どこでどんな敵と戦っているのか判らず仕舞い。
それが今度はちゃんと敵が描かれており、しかも戦争している相手の戦艦に…旧作からのファンなら一目瞭然!w。
なんとガミラスが白色彗星帝国と戦っている!…劇伴もちゃんと合わせているのが嬉しい。
考えてみれば、旧作ではガミラス以後も強大な敵が次から次へ現れてくれましたが、正直、後付け設定に過ぎない感じなのは否めないところでした。それが今作では、どうやら白色彗星帝国も(暗黒星団帝国?やボラー連邦も??‥^_^;)ちゃんと同時に存在しており、ガミラス帝国はそれらと戦っているらしい。。。
旧作(1st・21話)で呼ばれた各戦線に、ちゃんと相手が付けられている様ですネ。(^_^)
そしてドメル将軍(cv:大塚明夫)が指揮しているのは、小マゼラン銀河での戦線。
今まで何となく雑魚メカ的扱い?wだったガミラス戦闘艦がドメル将軍の号令一下、一糸乱れぬ見事な艦隊運動を展開し、白色彗星帝国の艦隊を撃破していく。
さすがは“宇宙の狼”。旧作を知る者には、ここは感涙ものの場面でしょう。
してみるとヤマトが乗り出した大宇宙は、様々な異星文明が互いに覇を唱え、群雄割拠する戦国時代的宇宙と云うことになるわけで、弱小な地球文明は太刀打ちできるのでしょうか?(@_@;
戦闘が一段落付いた後で、ドメル将軍に特一級デスラー十字章授与の為の帰還命令が出る。政治パフォーマンスに過ぎないと知りつつ、戦線を離れるドメル。
ドメルは上級大将に昇進し、大衆から圧倒的歓呼で迎えられるが、それを快く思わぬ者も幕僚の中にはいるらしい。ディッツ艦隊司令とタラン(兄)から忠告を受けるも、政治に興味の無いドメルは我関せず。
中でもゼーリック総監(CV:若本規夫)が腹に一物ありそうなのが判り易いです。しかしヒス副総統の影が薄い。「副総統はお飾りだ」そうですし、出番少ないですねえ。
ここで興味深いのは、デスラー総統が帝国の遷都を考えているらしい事ですが…はたして!?
ますます今般のリメイクでは、旧シリーズ全体を統合しようとする意図があることが伺えます。旧シリーズでも『ヤマト3』になってから、いつの間にやら「ガルマン・ガミラス帝国」なんぞが成立しておりましたし…ひょっとしたらその設定も取り込むつもりなのでしょうか?(@_@;
総統は銀河を股に掛けたガルマン人との民族統一を目論んでいる様に思われます。
また、気になるのはイスカンダルの扱い。今回、初めてデスラーがホットラインを使用する場面がありましたが、相手の声は聞こえず総統の言葉だけが手掛かりというちょっとミステリアスな演出‥
ホットラインの相手は恐らくスターシャであろうに、本人は姿を見せません。今般のスターシャは序盤のメッセージ映像の中のイメージのみです。このあたりにも何かありそうな気もします。
デスラーは「君は我が国の心の支えなのだよ」と云っておりますが。。。
旧作の劇場版では「スターシャは既に死亡していた」と云う設定もありましたが、果たして今般のスターシャはどうなっているのでしょうか?
そして帝都での式典終了後、ドメルの妻エリーサ(CV:たかはし智秋)が登場。ドメルが妻帯者であることは、特に不自然ではありませぬが、やたらと憂いのある美人妻です。
一方、ヤマトの方では、前回から居候しているメルダ少尉(CV:伊藤静)のメディカルチェックにより、ガミラス人は地球人とDNAレベルまで一致していると判明する。また身体のみならず、精神面でも同一であることに少なからずショックを受ける乗組員。
しかしヤマト艦内でフツーに呼吸し生存しているメルダ少尉を見ると、ガミラスが地球を有毒環境に改造(≒ガミラス・フォーミング)していることが謎に思われます…移住するつもりではないのかも!?
更に今回はガミラスと地球の戦争について、秘密が明かされる…実はファースト・コンタクトでの先制攻撃は地球側からだった!…なんと非は地球側に。
しかも攻撃は最初の戦死者となった島の父親が指揮する艦によるものだったと判明し、動揺を隠せない島。メルダへの尋問の過程で信頼関係を築いていく古代を見て、やさぐれていく島の様子がやるせない。
本作では古代よりも島の方がアグレッシブです。遂には親友同士の喧嘩に発展し、艦長に一喝されて罰当番を命じられる有様。
ヤマト艦内の人間関係も大分進展してきました。ついでに森雪と山本の入浴シーンなんぞと云うサービスカットもあったりしますw。
今回はハードな展開のドラマを和らげようと、随所に妙にエロい?w女体の作画が挿入されています。ストーリーと関係なく、何度も雪のヒップラインが強調されたり、真琴ちゃんはあられもない格好で寝乱れてくれますww。
台詞の方でも雪の発言がキワドい。船務長に他意はない筈なのに「スッキリしましょう」とか「家族は新しく作れる」とか。。。
いや、これは聞いているこちらの性根がやましい所為?w(^_^;
私としてはメルダにはそのままヤマトに居着いてもらいたかったwのですが…沖田艦長の判断により、航路上のガミラス前哨基地と思しき宙域で捕虜解放とあいなりました。互いに理解しあえる存在であることを確認し、握手を交わす古代とメルダ。
さて後半に入ると、メルダと入れ替わり、別の一団がヤマトと因縁を結びに?w登場です。
ドメル将軍の命を受けて放たれた“特務艦UX-01”がヤマトを補足。
ヤマトでのステルス描写と云えば、旧作『ヤマト3』での次元潜行艇(ガルマン・ウルフ)。
また、前章・第10話「大宇宙の墓場」が伏線となる演出も巧いです。(^_-)-☆
しかしここで次元潜航艦とは予想外。しかもフラーケン艦長(CV:中田譲治)まで一緒に登場です!
同じガミラス軍人でも、潜水艦の乗組員はひと味違う。ほとんど独立愚連隊の如き荒くれ共を率いるフラーケン艦長との、『眼下の敵』(洋画1957・米)さながらの戦闘シーン!!
このエピソードは戦争映画の“潜水艦もの”のフォーマットに乗っ取った展開なのが嬉しいですネ!
同時に沖田艦長の不調も描かれ、佐渡先生による緊急手術と真田副長指揮による対潜戦闘の同時進行という緊迫した演出も◎でした。(^_^ゞ
第四章では「軍人でも誤った命令には反するべきか」について何度か言及されます。
良心に反する、信義に反する、或いは明白に間違っていると判っていれば、「立ち止まり、自分を貫く勇気を持つべき」なのか。
今般のリメイクでは旧作には無かったかなり難しいテーマも盛り込まれています。それを体現するように、第四章では何人ものキャラクターが、それぞれに「命令違反を犯す」シチュエーションが繰り返されます。
己の信ずるところを行うのはイイが、そんなに連続して皆が命令違反してエエんかいな?w…若いモンは仕方ないとしても、山崎さんや榎本さんまで。。。(@_@)
次元潜航艦との戦闘は今回限りではないのがイイですね。まずは挨拶代わりの軽い戦闘だけで、いずれ再戦することが明白な展開です。
命令を無視した古代の機転で危機を脱したヤマトは、ワープで遁走。
「獲物が賢いほど狩りは楽しいものだ」と見送るフラーケン艦長の余裕の態度が素敵だったり。。。
ドメル将軍にフラーケン艦長と…魅力的な敵役がどんどん増えてきました。(^_-)-☆
(出渕総監督の“ガミラス愛”wを感じずにはいられませんが。^_^;)
論理よりも直感を信じる古代の行動に「血は争えないわね」と評する新見さんですが、どうも言動から察するに、古代の兄を良く見知っていた様ですね。。。
当所、真田副長と新見さんのロマンスを想定しておりましたが、そうではないらしい…古代守と真田、新見は同窓だったのか。新見さんは古代守に片思いだった様な。。。
次第に人間関係が明らかになってくる展開も楽しいデスが、今般のリメイクではヤマト側の新規キャラはほぼ全員が何らかの秘密を持っている様に思われます。裏表がないのは真琴ちゃんくらいなのでは?(^_^)
中でも一番重大な秘密を抱えていそうなのが、岬百合亜ちゃん。
当所の【森雪=ユリーシャ疑惑】を遥かに超える秘密がある様に見受けられ、それが描かれるのが第14話…旧作では2クール打ち切りによる余波でボツになった?「ヤマトに敵の破壊工作員が潜入する」エピソードをアレンジしております。
併せてバラン星に遺された銀河先史文明アケーリアスの遺跡と、アケーリアスの末裔であるジゼル星人についても紹介される。
↑
これって…とうとう『完結編』のネタまで持ってきましたか?…総動員ですね!(@_@;
この遺跡、何万光年離れていても意識を投射できる凄まじい代物らしく…ミーゼラ(CV:茅原実里)の部下であるミレーネル(CV:岡村明美)がヤマトに精神攻撃を仕掛けます。
たまたま哨戒任務でヤマトを離れていた古代と雪が帰還すると、ヤマトは乗組員の消失した幽霊船と化していた。
ここで幽霊船状態のヤマトが無音でグルグル回転している演出に笑ってしまいました。先程『眼下の敵』にオマージュ捧げたと思ったら、今度はアーサー・C・クラークの『2010年』(洋画1985年・米)か。。。
回転の同期を取って接舷し、ワイヤーを伝ってヤマトに乗り移る描写が、実に『2010年』ライクなSF描写。
今回はやたらと色々な映画へのオマージュが随所に見受けられますが、佐渡先生(CV:千葉繁)が乗組員に“トランキライザア”を処方するネタはちょっとヤリスギなのでは?(CV繋がりだしwww)。
更には、ガミラス語での秒読み後に…ガミラス語の「点火」を「バルス」と云っているように聞こえましたが…ソラミミかしら?w
さて、ヤマトに乗り込んだ途端にミレーネルの幻覚を喰らって、懐かしい家族に再会する古代。
また、雪が見る幻覚の方では【森雪=ユリーシャ疑惑】の一端が明かされます。どうも当所考えていた単純なものではない様ですね…ミスリードが巧みですわ。(^_^ゞ
ある意味、ヤマト最大のピンチとなるワケですが、雪の精神の中でミレーネルは思ってもいなかったものを見てしまう。
あわやと云うところで我に返った古代がミレーネルを退ける。乗組員は幻覚から解放され、精神を破壊されたミレーネルはバラン星上で絶命。同胞を失った失意のミーゼラが哀れです。(>_<;
ところで、今回は出番の少なかったゼーリック総監ですが…最後は豪快に“若本節”を炸裂wさせてくれました!
‥「邪魔な奴らは皆、ヤマトに夢中…おおぅ、頃合いであるなァ。」と。。。
こちらは何やら非常に判り易い悪巧みをしておられる様ですが…どうなりますか?(^_^;
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次回、第五章『望郷の銀河間空間』は四月公開です。
ヤマトの前に立ちはだかるドメル将軍の超弩級戦艦の図にワクワクです。実に侮りがたい!!?(@_@;
【3月11日・訃報】
アニメ「ルパン三世」の銭形警部や「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長役などで知られる、声優・俳優の納谷悟朗さんが3月5日、亡くなった。83歳。
舞台役者としてデビューし、洋画の吹き替えなどでブレイク。看板役とも言える「銭形警部」は、「ルパン三世」テレビシリーズ第1作から、2011年に声優・山寺宏一さんと交代するまで39年にわたって担当した。
11日に所属事務所「テアトル・エコー」が発表。「納谷悟朗さんの替わりは誰もできない……悲しい」「TLが、納谷悟朗さん訃報の反応でいっぱい。ルパンだけでなく、銭形警部も私たちの心を盗んでいってたのねえ……」など、たちまちTwitterには“とっつぁん”との別れを惜しむ声が溢れた。。。
あらためまして‥
納谷悟朗氏の御冥福を御祈り申し上げます。m(_^_)m
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宇宙戦艦ヤマト | ニュース
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2013/03/11 23:51:00