
左のようなメッセージが表示されました。自宅の立体駐車場からマカンを出そうとしてキーオンした直後。
あらまぁと思ってしばらく見ていると、下のようなメッセージに切り替わりました。
PSMはポルシェ・スタビリティ・マネジメントの略で、いわゆる「横滑り防止装置」のこと。ESPとかDSCとかVDCとかVSCとかメーカーによって呼び方は異なっていますが、4輪のブレーキやエンジン出力をコントロールしてクルマの旋回時の安定性を維持する装置です。
wikipediaによると、ESC(エレクトリック・スタビリティ・コントロール)という統一名称を普及させようとする動きはあるようですが、統一への道のりは遠いようです。ABSも統一されるまで時間がかかったのを思い出します。できるだけ統一してくれた方が、車を選ぶ側からはありがたいですけどね。とりあえず、この記事ではPSMのことはESCとよぶことにします。
ACCはアクティブ・クルーズ・コントロールで、PASはポルシェ・アクティブ・セーフティシステムの略。ACCはレーダーからの情報を元に先行車との距離を一定に保ちつつ速度を維持してくれる装置で、うちのマカンの場合は前車が速度ゼロになるまで対応する全車速対応型になっています。
PASは前車との車間が詰まったときに警告して、必要な時にはブレーキアシストを行う装置。ACCの一機能として組み込まれています。ACCが作動中の時は危ないときに自動でブレーキをかけてくれるわけですが、ACCをオフにしていてもPASは生きていて警告とアシストを実行してくれます。ACCは日頃便利に使っていますが、PASの作動はまだ体験したことがありません。
ESC(ABSを含む)とACCは協調して作動していますので、あるセンサーが故障するといっぺんに全部動作不能になることがあります。以前乗っていた車では、左前輪のABSセンサーの故障でACCが機能停止したことがありました。このときは歩行者検知機能のエラーメッセージも出ました。なんで?と不思議になりますが、様々なセンサーが正常に機能していることが運転支援の条件になっているのでしょうね。
というわけで、軽視してはいけないメッセージなのですが、今回は心あたりがあったので車をそのまま(慎重に)発進させました。案の定、1キロも走らないくらいのところでメッセージは消え、ACCも普通通りに使うことができました。それ以降同じメッセージは出ていません。
後日、念のためディーラーでテスター診断してもらったところ、不具合の履歴がきちんと残っていました。「コンピュータの一時的通信エラー」により発生したとの説明。ヨーレートセンサーが関係していたそうです。ESC自体に問題はないので大丈夫とのことでした。
実は、エラーが出る前、立駐のパレットに載っている状態でキーをオンにして、そのままパレットが回転したことがあるのです。「ヨー」というのは立駐のパレットやターンテーブルによって生じる動きですから辻褄はあっています。サービス氏も私の説明を聞いて納得されていました。ヨーセンサーからは車が回転したという情報が伝わるわけですが、車自体は動いておらず、コンピュータとの情報のやり取りが途中でストップしたことでエラーになったものと思われます。
以前、他車での話ですが、エンジンかけたまま立駐のターンテーブルで一回転したときにESCのエラーが出ました。たぶんこれと同じ種類のエラーだろうと思って今回は重要視しなかったというわけです。もちろん、本当にセンサーやコンピュータが故障している場合もありますので、エラーが出たらディーラーでチェックしてもらうことは不可欠です。
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2018/02/22 00:38:11