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2019年02月03日

デジタルアウターミラー装着車に乗る

デジタルアウターミラー装着車に乗る レクサスESに搭載されてデビューした「デジタルアウターミラー」。

ドアミラーの代わりに装備されるカメラモニタリングシステムで、量産車としては世界初となります。

なお、ドイツのダイムラー(ベンツ)も、ESとほぼ同時期に、大型トラックのアクトロスに「ミラーカム」というカメラモニタリングシステムを採用しました。

採用が報道されてから興味津々だったのですが、この度搭載車を試乗することができましたのでご報告します。

搭載車はこちら。レクサスES300h。以前は「ウィンダム」の名称でトヨタブランドで販売されていた車ですが、日本でもレクサスブランドで売られることになりました。


FF、2.5リットル直4NA+ハイブリッドの基本メカニズムはカムリと同じ。デジタルアウターミラーは税込(以下同じ)21万6000円のオプション。選べるのは上級グレードのバージョンLだけ(698万円)。

量産車世界初の装備を手に入れるには、最低でも750万円くらいが必要な計算になります。とりあえずは設定車種を絞って様子を見てみようということでしょうか。

デジタルアウターミラーのカメラ部分。ドアミラーよりはコンパクトですが、存在感は割とあります。通常のドアミラー同様折りたたむことも可能です。ちなみに、カメラを折りたたむとモニタには運転者の顔が写ります。


「ドアミラー」は道路運送車両の保安基準(以下、保安基準)では「後写鏡」と呼ばれ、保安基準44条に後写鏡の要件が規定されています。後写鏡「等」として、カメラモニタリングシステムの使用が認められた改正は2016年6月18日に施行されました。

後写鏡等がどのようなものでなければならないかは、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(以下、告示)224条に定められています。もちろん、レクサスESのモニタリングシステムも告示に則ったものになっています。

カメラの映像を表示するモニタはこのように配置されています。


どう見ても後付け感満載で、もうちょっとやりようがあるのではないかと思うわけですが、初投入なのであえてこの様に目立つ形にしたのかなとも思います。もっとも、モニタの後付け感という点では、ベンツのミラーカムも良い勝負です。

なお、モニタはガッチリ固定されていて、画面の角度等を調整することはできません。ただし、カメラが写す範囲は通常の十字キーで調整することができます。

写真でおわかりの通り、運転者側のモニタは後を向いていますが、助手席側のモニタはほとんど90度近く横を向いています。


ドアミラーの鏡面も運転席側と助手席側で異なっていますが。モニタの形にしてならべると非対称さが目立ちます。


ちなみに、車内用のモニタの配置については、告示224条の1項(ロ)に次のような定めがあります。

「車室内に備える画像表示装置は、運転者席において運転する状態の運転者の直接視界範囲内にあり、当該自動車の左側の視界範囲を表示する画像表示装置にあってはアイポイントより左側に、当該自動車の右側の視界範囲を表示する画像表示装置にあってはアイポイントより右側に、それぞれ配置すること。(後略)」

法規なので読みにくいのですが、要するに、左側用のモニタは視界の左側に、右側用は視界の右側に離しておく必要があるということです。どちらか片側に左右を寄せて置くということは認められていません。インパネの中に左右のモニタを並べて配置するということも不可能と思われます。

まあ、後写鏡等はあくまで間接視界であることを考えれば、首を動かさなくても見える位置にモニタを配置するのがよくないことは当然といえます。

運転席側モニタの見え方はこういう感じ。どうしても、最初は外側のカメラの方に目が行ってしまいます。


助手席側。Aピラー付け根の死角の少なさは大きなメリット。


視界を得るには十分とはいえ、正直なところ、それほど高解像度という感じはしません。もちろんというべきか、画面はちゃんと鏡像になっています。

LEDの信号も判別できますが、かなりちらつきます。昼間だったので確認できませんでしたが、LEDヘッドランプやテールランプの車が後に来ると気になるかも。

画面の明るさはかなり細かくコントロールされている感じ。まぶしい西日に向かって走るシチュエーションでも、画面が見にくくなることはありませんでした。

ウィンカーを出した側の表示エリアを拡大することもできます。下の写真が表示エリア拡大中。もともとの表示エリアは左上のグリーンの枠で示された部分で、かなり拡大できることがわかります。


ウィンカーを作動させるとすぐに拡大しますが、復帰はウィンカーが戻ってから少し時間をおいて「スッ」という感じで戻ります。なかなか絶妙。このあたりは相当煮詰められたものと思われます。



率直にいえば違和感の固まりで、市街地での車線変更にはかなり気を遣わされました。また、本物のミラーのように、上体を動かして視野を変化させることはできません。身体が覚えている遠近感や視界確保術が使えなくなるのはちょっと残念ではあります。

ただ、本物のミラーでの視界確保にも相当の慣れ・習熟が必要なわけで、デジタルミラーの違和感もある程度は慣れの問題だとはいえます。

今後、カメラが小さくなったり、LEDのちらつきが緩和されたり、モニタの解像度が上がったりしてさらに見やすくなれば、かなりメリットの大きそうなシステムです。車内モニタの位置も試行錯誤を経てベストなポジションに落ち着くことでしょう。

課題は山積しているものの、筋は悪くないと思います。5年くらいしたら当たり前のように装備されているのかもしれませんね。
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Posted at 2019/02/03 03:03:30

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この記事へのコメント

2019年2月3日 4:21
なぜバックミラーが・・・?鏡なの
コメントへの返答
2019年2月3日 4:38
え、コメントの意味が……(^^ゞ
2019年2月3日 4:45
ドアミラーはカメラだけど,真ん中のバックミラーは鏡だよね。死角が多いバックミラーの方がカメラにする意義が大きいような気がするんだけど
コメントへの返答
2019年2月3日 4:57
ああ、ルームミラーのことですね(^^ゞ
ルームミラーもデジタル版があって、一足先に実用化されています。トヨタの場合、普通のミラーにも切り換えられます。展示車も普通のミラーモードになってますね。
私的にはルームミラーの方が違和感大でした。遠近感がドアミラーよりもさらにつかみにくいんですよ。常に後から煽られてるような感じ(苦笑
死角は確かに少ないんで、メリットは大きいんですが。
2019年2月3日 4:58
画像解析してある特定の車が後方から接近すると警告してくれるといいね(笑
コメントへの返答
2019年2月3日 4:59
割と早く実用化されそうな(笑
2019年2月3日 21:03
こんばんは☆彡
CMSを採用するなら、リンク先の資料にもあるようなボディ一体型のカメラがスタイリッシュだと思うのですが。このグレードを購入する層はまだコンサバでそこまでは冒険できないとのメーカー判断なんでしょうね。これからのボディやインテリアのデザインに大きな一石となりそうですが、
私的には、鏡の世界から抜け切れそうにありません(笑)(^-^)/
コメントへの返答
2019年2月3日 21:37
本当にそう思いますよねえ。
今回の場合、ウィンカーがついているので、その要件に引っ張られざるを得なかったのかもしれません。
せっかくのCMSなんで、ウィンカーをボディに戻してでもカメラを小さくして欲しかったような気がしますが、さすがにそこまでは無理だったのでしょうか。
まあ、ベンツの方も、トラックとはいえ、ツノみたいに大きく突き出しているんですけどね。今後に期待というところです。

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