
少し時間が経ってしまいましたが、幸運にも参加することの出来たトヨタのドラトレ上級編TRDM2のレポートをしてみます。今まで先着順で多くの申し込みがあるのは分かっていても、潜在的にどれくらいの希望者が居るのかが分からなかったことが、今回初めて抽選での募集を試みた理由の一つとのこと。
結果的には12名の参加枠に60名の応募ということで倍率は5倍だったそうです。ちなみに今回はADEでも時々ご一緒するくるちんさんもご参加でした。又お二人でご参加という中々の強運をお持ちのご夫婦もいらっしゃいました。
主なカリキュラムは次の四つです。
・スライドコントロール×午前午後2セット
・コーナリングセオリー×午前午後2セット
・複合コーナリング
・レーシングコース走行

スライドコントロールはモビリタ自慢の低μ路コースでドリフト走行の練習です。FRの挙動に馴れていない(言い訳!)私にとっては悪戦苦闘となりました。ブレーキを残しつつ丁寧にステアリングを切っていくと自然にリアが出ていこうとして、そこで上手くアクセルをコントロールするときれいにドリフト旋回できるはずなのですが、結局最後までリズムよく思った走りは掴めずじまいに終わりました。普段クワトロに助けられている分だけ、本当はもっと繊細な挙動把握と運転操作が必要だということを思い知らされました。
コーナリングセオリーはいわゆる直線部分付きのオーバルコースを使った運転操作の計測付きの練習です。前後左右のGが計測されて走行の数分後にプリントアウトを手にすることが出来ます。
左の綺麗なのが竹内インストラクターのお手本で右が私の走行結果(片側周回のみ)です。開いた蝶の羽根のようになるのが理想ですが、私の方はコーナリング後半までブレーキングを残し切れずかつ探ってしまっているのが課題です。

複合コーナリングは80~100km/hでコーナーへ入りつつ、ブレーキが弱いとオーバーステア傾向に逆にブレーキが強すぎるとアンダーステアになるのを体験した後にニュートラルを保つトライを繰り返しました。単純ながらも微妙な操作の違いで挙動が変化することを身を持って知ることが出来ました。

レーシングコース走行は先導付きの体験走行とインストラクターの運転による同乗走行です。同乗走行で私の乗ったクルマはスーパーGTなどで活躍する片岡選手のドライブでした。ここ最近に何度か自分で走ったことがあるので、ライン取りなどがかなり参考になりました。全体的にはコースの幅を有効に使うことと、コーナーで自分のイメージよりも早めに車の向きを変えていることが印象に残っています。
以上のようなかなり密度の濃い内容をみっちりと体験することが出来ました。新たにいくつもの苦手な運転操作に気付くことが出来るという意味でも刺激になりました。

ここのところの経済状況もあり、来年以降もこういったプログラムをこれまでと同じかそれ以上の規模や回数開催できるかどうかは残念ながら現時点では不透明とのお話もあったのですが、なんとかトヨタさんにも頑張っていただき続けていってほしいと思います。
来年はじめには
TRDMの入門編(PDF)が開かれるようですので、ちょっと覗いてみたいという方にはうってつけではないでしょうか。
Posted at 2008/12/31 17:43:48 | |
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