前回、エクステリアの印象を書きましたので、今回はインテリアです。
①フロントドア
4シリーズグランクーペ

アルテオン

A5スポーツバック

3車とも、それほどの差は感じません。このクラスであればもう少し高級感の演出があってもいいかなと感じます。一応、4シリーズとアルテオンはアームレストにステッチが入りますが、それほど見栄えの良いものではありません。 A5に至ってはステッチすら入りません。
この辺りの質感はやはりメルセデスが抜けていますね。
②ドアシルプレート
4シリーズグランクーペ

アルテオン

A5スポーツバック

ドアを開けるときに必ず目に入るのがドアシルプレート。3車ともそれぞれロゴが入ります。写真の4シリーズはシールが貼ってあるのでブルーに見えますが、実際はシルバーです。どれもMスポーツ、Rライン、Sラインを示すものでカッコいいですね。個人的には「///M」に惹かれます。
③フロントシート
4シリーズグランクーペ

アルテオン

A5スポーツバック

4シリーズはオプションのレザーパッケージです。黒革にブルーのステッチが渋いですね。
アルテオンとA5には、ここにも誇らしげに「R」と「S」の文字が入ります。どれもスポーツシートでホールド性は問題ありません。なお、3車ともパワーシートですが、A5だけがシートメモリー機能が付いていません。私はそれほど使わないので気にはならないのですが、ここをA5のデメリットに挙げる方は多いようです。
④ステアリング
4シリーズグランクーペ

アルテオン

A5スポーツバック

BMWは握り心地が他の2車に比べて柔らかくスベスベしています。径も一回り太いですね。
アルテオンは、3車の中で唯一フラットボトムデザインを採用しています。握り心地も上々です。しかし、ロゴを除いてゴルフと全く一緒のデザインというのは…車格を考えれば、何か変化を付けて欲しかったところです。
A5もオーソドックスなデザインですが、3車の中では握り部分が一番細く、若干角張っているように感じます。握り心地は良好です。
3車とも、ステアリングスイッチ付で、大体の操作はここで出来てしまいます。もうこれはイマドキのクルマでは当たり前の装備ですね。運転中の安全確保にも一役買っています。
⑤メーターパネル
4シリーズグランクーペ

アルテオン

A5スポーツバック

メーターパネルは、最近の欧州車のトレンドで、3車ともフルデジタル仕様です。しかし、その表示内容には大分差があります。
この点で最も充実しているのはA5。大径の二眼メーターに中央にナビを始めとするあらゆる表示が可能。メーターを隅に追いやれば、広大な画面が出現します。
メーターの数字や針も見やすく、アナログと比べても遜色ありません。ドーナツ型の中心に表示されるシフトやドライブモード、スピードの数字もとても見やすくなっています。また、ガソリン計や油温計がメーターパネルより物理的に一段高い位置にあるので、フルデジタルにありがちな平面感を上手く誤魔化して(?)います。
アルテオンも同じようなデザインですが、ナビの拡縮が出来なかったり、メーターの大きさが変えられなかったりと、A5に比べると使い勝手で見劣りします。なお、3車の中では唯一、ヘッドアップディスプレイが標準装備されます。
4シリーズは、デジタルと言いながら使い勝手はアナログと変わらず。メーターリングが画面に張り付いているので、メーターの大きさが変わる訳もなく、ナビも表示出来ません。敢えてメーターリングを付けることで立体感を演出したと言いますが、それなら全てアナログの方がスッキリします。スポーツモードにすると自動的にデザインが切り替わってしまう仕様も頂けません。あくまで個人的ですが、スポーツモードの表示は「本官の目」(平成世代にはわからないかな?)を連想してしまいます…ドイツ人がそれを意識したはずはありませんが(笑)。
⑥ペダル
4シリーズグランクーペ

アルテオン

A5スポーツバック

ペダルは3車ともアルミが奢られています。ん?よく見るとアルテオンとA5は同じですね。グループ同士での部品の共用化でしょうか。4シリーズは唯一のオルガン式。これに慣れると吊り下げ式をよく踏み外します(笑)。
A5は、色々な方に書かれているとおり、大分改善されたとは言え、左足は他の2車に比べると若干窮屈です。
⑦ダッシュボード周り
4シリーズグランクーペ

アルテオン

A5スポーツバック

ダッシュボードは、3車ともベースとなったセダン(3シリーズ、A4、パサート)とほぼ変わりありません。
全体的なインテリアの雰囲気として、4シリーズは、基本設計が一番古いせいか、特に目新しさは感じません。というか、私が過去にF30に乗っていたせいもあると思います。センターコンソールに使われているプラスチックの質感も相変わらず今ひとつ。ただ、ダッシュボード上のラインにステッチが入ったのは特筆すべきところです。レザーパッケージでなくとも標準で付いてくるとのことで、これは高級感の演出に一役買っています。

運転中に必ず目に入るところでもあり、これはいいですね❗️
アルテオンは、エクステリアの斬新さとは裏腹に、インテリアは極めてフツー。パサートと共用化しているので仕方ないのでしょうが、もう少しスポーティもしくはエレガントな演出があっても良いのでは?と感じます。ダッシュボード中央に構えるアナログ時計も味も素っ気もありません。

もう少し遊び心が欲しいなぁ。例えばこんな風に。

(現行Cクラス)
全体的に機能的で、嫌味はありませんが面白味もないデザインです。
そういう意味ではA5のインテリアが一番でしょうか。そこそこ高級感もあり、かつ近未来的でありながら使い勝手も上々です。特にエアコン操作スイッチは、初めて経験する操作感で、楽しくなります。
ナビについては、アルテオンのみ画面がセンターコンソール中央に配置されますが、4シリーズとA5はダッシュボード上に独立しています。見やすさという点では後者に軍配が上がりますが、アルテオンはメーターパネルでもナビが見られるのでさほど問題はないでしょう。また、アルテオンのみタッチパネル式で、4シリーズとA5はダイヤル式です。これは好みの問題ですが、運転中はタッチパネル式は操作しづらいですね。
そもそも運転中に操作するなという話もありますが…
⑧シフトレバー&パーキングブレーキ
4シリーズグランクーペ

アルテオン

A5スポーツバック

シフトレバーは、アルテオンのみ機械式で、4シリーズとA5は電子式です。慣れるまではアルテオンの方が使いやすいと思いますが、慣れてしまえば同じです。
形状はA5がスグレモノです。周囲のインテリアにマッチしたやや近未来的な形状で、ハンドレストとしての実用性も併せ持った秀逸なデザインだと思います。
一方、パーキングブレーキは、4シリーズのみ昔ながらのハンドブレーキ、 A5とアルテオンはオートホールド機能付の電子式です。4シリーズのハンドブレーキは、これはこれで味があります。室内のスポーティな雰囲気の演出にも一役買っており、良いのではないでしょうか。
⑨リアシート
4シリーズグランクーペ

アルテオン

A5スポーツバック

リアシートについて、私は日常2人乗りなので、リアは荷物置場と割り切れますが、ご家族持ちの方はそうはいかないでしょう。
広さとしては、アルテオン>>A5≒4シリーズです。A5と4シリーズは、身長180センチの私が乗ると、膝元には若干の余裕がありますが、頭が天井スレスレです。
対するアルテオンは驚愕の広さ❗️タクシーとしても使えそうなほど。これなら大柄な方が4名乗車してのロングドライブも苦にならないでしょう。家族で使えるカッコいいクルマとしては筆頭候補になるかもしれません。VWのユーティリティはさすがです。
以上、インテリア編でした。
次回、ドライブフィール編に続きます。
Posted at 2018/04/01 15:00:43 | |
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