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2025年02月01日

国産大型バイクに、もっと多様性を!

国産大型バイクに、もっと多様性を! 正月のブログに「今年の欲しいもの」について書いた。

そのなかで「アドベンチャーバイクが欲しい」と書いた。

そして「これらはあくまで夢想してるだけなので、実際には買いません」とも書いた。

そんなふうに書いてるうちに、本気でアドベンチャーバイクが欲しくなってきたんだよ。

「言葉にすると現実化する」というのはやっぱり本当ですね。

アドベンチャーバイクというのも定義があいまいだけど、要するに「オンロードを前提に、どんな道でも卒なくこなして長距離も走れてパニアの似合うオールラウンダー的ツアラーバイク」が欲しいんですよ。

で、私のこれまで乗ってきたバイクはほとんど「外車」ばっかりなんだけど、別に日本車を避けてるわけでも舶来物信仰というわけでもなくて、いつもリサーチは国産ブランドから始める。だってせっかく縁あって日本に住んでいるんだから、日本製品のスピリットをとことん享受しないともったいないじゃないですか。

そうして今回もヤマハ・トレイサー9GTあたりから検討を始めたんだけど、あれよあれよという間に候補が絞れていって、最終的にドゥカティ(ムルティストラーダV2S)、トライアンフ(タイガー900GT Pro)の2択になった。けっきょくどっちも外車だ。

この2車種が残った理由はいくつかあるんだけど、毎回国産勢が候補から早々に消えていってしまう理由のひとつが「足つき」。

これまでアドベンチャーバイクなんて選択肢にすら上らなかったのは、いかにもシート高が高そうでチビッ子お断りの高身長恵まれ人間専用商品ってイメージだったからだ。でもこの2台は、試乗してみたら「お、これならオイラでもいけるじゃん!」と一気に欲しいバイクに躍り出てきた。

これまでの経験から言って、だいたいシート高810mmくらいが私の「心地よく乗れる」限界。もちろんシート高だけで全て判断できるわけではないし、乗り方を工夫すればもっと高くてもなんとかなるんだけど、ずっと付き合うんだから足付きが楽なのに越したことはない。

この2台、とくにムルティストラーダは、一番低い仕様にするとめちゃくちゃ足つきいいんですね。

どうせムリだと思って最初からリサーチすらしてなかったのに、別のバイクの点検でディーラーに行ったついでに試しに跨ってみたらイメージと全然違った。

そこで思ったんですよ。

国産メーカー(特にヤマハ!)は、ちびっ子ライダーのことをあんまり相手にしてなくないですか??

ちびっ子っつっても私は、現在のバイク人口の中心である50代〜60代日本人男性の平均身長に対してせいぜい2〜3cm足りないくらいなので極端な低身長というわけではないんですが、それでもヤマハの大型バイクのターゲットユーザーとして認識されている気があんまりしない。

一方でドゥカティなんかは私くらいの身長の人間にちょうどいいバイクのラインナップがけっこう充実していて、現在所有しているスーパースポーツS(シート高810mm)とスクランブラー(795mm)は、私にとってちょうどいいライディング・ポジションだ。

トライアンフも、スピードツイン900(780mm)、ボンネビルT100/T120(790mm)など、無理なく乗れる通好みバイクをいくつもラインナップしている。

で、ここから先は私の仮説でしかないんだけど、国産メーカーって、「小柄な人間なんて中免クラスに乗せときゃいいっしょ」なんてこと、思ってません???

大型バイクなんだからデカく作らないと消費者が納得しないっしょ、なんて思いこんでません???

だとしたらこれって想像するに、日本の免許制度が中型・大型の区分に分かれているせいなんじゃないだろうか。

そのせいで、
・中型バイク=小柄な人、女性、シートの高いバイクが不安な初心者向け
・大型バイク=それなりの敷居の高さを求めるベテラン向け

という、大型限定解除免許制度時代の偏見を宿したセグメンテーション&ターゲティングに、国産メーカーは今でも多かれ少なかれ囚われ続けているんじゃないかなあ。

海外では(たとえば欧州では)、免許取り立ての初心者とベテランとの間のセグメント分けは、車体の大きさの違いではなく出力制限で対応していることが多い。だから日本ほどには「まずは小型・中型で練習してから、乗りこなせる人だけ大型にステップアップ」みたいな傾向が少ないような気がする。みんな乗りたいバイクにいきなり乗る。少なくとも2台目からは好きな排気量に乗る。

さらに、海外メーカーのほうが女性ライダー需要、そして中国・東南アジア市場に積極的に向き合っているように見える。

よく欧米産バイクのレビューに「ガタイのでかい欧米人向けのわりにはコンパクトな車体」なんて記述を見ますが、実際には今やどの海外メーカーだって国内市場だけ見ているはずもなく、グローバル顧客の体格的多様性を意識して商品ポートフォリオ戦略を立てているのではないだろうか。EU域内だって国ごとの体格差はけっこう大きい。

日本の4大バイクメーカーは、国産自動車メーカーよりもはるかに早い時期からグローバル市場を意識してきたとは思うが、それでも消費者の高い均一性を前提とした国内マーケット相手に商売するときのクセが抜けきれていないのではないだろうか。

背の高さと所得の高さが比例するわけじゃないし、ただでさえバイク人口が高齢化してるんだから、大型・高級・高額セグメントから低身長ライダーたちを締め出すと、大きく機会損失しちゃうよ。

(今回のブログは身長が高い人へのやっかみとヤマハさんへの言いがかりだけで書いています。いつかはまたヤマハ乗りたい。)
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Posted at 2025/02/01 16:00:31

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