
さくっと箱根行ってきました。
今日は寒かったー!
10時台に大観山行ったらちょうど0℃。そして東伊豆回ってからお昼すぎに大観山に戻ってきたら-1℃ですよ、まいなすいちど。
ここ最近バイク乗った日のなかで一番寒かったよ。
さて、今日はトライアンフ・スピードマスターに乗って、国一方面から大観山に寄り、椿ラインを通って湯河原に下りました。
ふだんなら、このバイクでは椿ラインみたいなタイトなワインディングはなるべく避けて通ります。だって気持ちよくないもの。頻繁な加減速と姿勢移動を伴うクネクネ道は、クルーザーにはやっぱり不向き。
でも今日あえてこっちルートを選んだのは、「ゆっくり走る」というスキルを練習しようと思ったからです。
そう、「ゆっくり走る」って、一種のスキルなんですよ。マインドセットというか心の持ちようまで含めて。
以前にも書いたけど、普通のバイクのような感覚でスピードマスターで山道を走ると、そんなに飛ばしてなくてもタイトコーナーでガリガリとステップを擦りまくることになります。
それじゃあってんで身体を内側に入れてリーンインすれば、バンク角は抑えながらそこそこハイペースで走ることもできるけれど、でも冷静になって考えてみりゃ「そこまでしてキビキビ走る必要、なくね?」と気づくことになります。
だってクルーザーにはクルーザーならではの、もっと気持ちいい乗り方があるんだから。
一定速度でゆっくり走りながら景色を楽しみ、鼓動感を楽しむ。たとえば、「俺は昔からハーレー一筋よ」なんていう方々にとっては、そんなの当たり前なのかもしれない。一定速度で回り続ける大トルクエンジンにゆったり身体を任せるような、そんな「静のライディング」が染み付いているベテランハーレー乗り諸兄は、ハイスピードでコーナーを攻めることとは真逆の世界にある喜びを知っているはず。
でも、「主軸はスポーツ(系)バイクだけど実はクルーザーも嫌いじゃないのよ」というタイプのライダー(たとえば私)は、ワインディングに差し掛かるとついつい、そのバイクのポテンシャルをきちんと引き出してやらなきゃ、と思って、「動のライディング」をしてしまう。そんなことってありませんかね?(制限速度を無視してかっ飛ぶ、という意味ではありませんよ。あくまで加減速と体重移動を介してバイクの挙動に「積極的に働きかける」という意味です。)
だから、ふだんスポーツバイク乗っている人はとくに、スポーツライディング感覚からかなり意図的にマインドセットを切り替えないと、クルーザーなんていう乗り物には乗れない。
そしてこういう気持ちの切り替えって、4輪でもいっしょなんだよね。
・速く運転するスキルがあるから速く走る
・速く運転するスキルがないからゆっくり走る
の2パターンだけが存在するんじゃなくて、「ゆっくり運転するスキルのある人がゆっくり走る」というのもあるんですよ、間違いなく。だけどそのスキルって、意外と意識されていない。(あ、あと、速く運転するスキルがないくせに飛ばしたがる人も一定数いますが。)
ゆっくり運転するのもひとつのスキルだ、という意識がないと、山道や高速道路の追い越し車線をブロックし続けても平気な、傍若無人な方々ばっかりになってしまい、交通の全体最適が損なわれてしまう(ちなみに、周囲の流れよりちょっと遅く走る車のほうが、ちょっと速く走る車よりも事故率が高いそうですよ)。
ゆっくり運転するスキルとは、そんな周囲の交通を気遣う能力の話でもありますが、同時に自分自身との向き合い方の話でもあります。
つまり、自分の車(バイク)の「いちばん気持ちいい速度領域」を知ることだったり、前が開けたときや逆に詰まったときの「平常心」をコントロールすることだったり。そして何より、ゆっくり走ってるときはゆっくりなりに運転を楽しめる心のもちようですね。
前が開けたからってアクセルを踏まなきゃいけないわけじゃないし、前の車に追いついたからといってイライラする必要もない。どんな車(バイク)に乗っているときでも、どんな速度域でも「運転が好き」と言えるようなマインドセットって、やっぱり一種のスキルですよ。
今日は椿ラインで左右1回ずつステップを擦りました。
もっと精神修養しなきゃ。
(追伸)さきほどハーレー乗りをちょっと褒めましたが、今日東伊豆の海岸線に出て大渋滞の135号線で、車列の右側をすり抜け、というか思い切り対向車線にはみ出ながら車列を追い越していって対向車をビビらせていたハーレー軍団さん。その運転はダメだろ・・・。
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バイクでお出かけ | 日記
Posted at
2025/02/24 16:35:27