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Danny Wongのブログ一覧

2024年08月07日 イイね!

気持ちよさのエンジニアリング

気持ちよさのエンジニアリング最初にA110が発表されたとき、名車の名を冠し昔のスタイルをオマージュする懐古主義に、私はやや懐疑的でした。ああ、また過去の遺産にすがるこのパターンかい、と。ルノー・スポールじゃいかんのかい、と。

しかし発売から数年経った今しっかり味わってみると、この車が単なるレトロブームの産物ではなく、A110を本気で現代解釈したんだなあ、と気づきます。

走っているときの操作感、そして安心感が、昔のA110にそこかしら似ているんですよ。

私の知っている旧A110というのは、私の父が30年乗っている、最後期型でリアがダブルウィッシュボーンの「1600SC」ですが、あの軽さと安定感を高度に両立した乗り味によく似ている。

そしてエンジン音も明らかに旧A110の、パンチの効いたゴロゴロ音を意識してサウンドチューニングされているように思います。

A110に乗ってみて、もうひとつ類似性を感じるのが実はマツダ・ロードスター。

A110は、スペックだけじゃなく「気持ちよさ」のエンジニアリングにすごく力を入れている感じがするんですよ。

それも、イタリア物(というかアルファ)みたいに天才デザイナーの直感やセンス頼りにエイヤッと味付ける感じではなく、エンジニアとテストドライバーがしっかりコミュニケーションを取りながら科学的に計算し、煮詰めている感じ。

さっき述べた耳に届くエンジン音にはじまり、ステアリングを切ったときの手応え、ロールの感触、ターンするときのドライバーの三半規管に感じる回転感覚など、いろんなことが気持ちいい。いや、気持ちよく感じさせるよう、人間工学的に計算しているように見受けられます。あくまで想像ですが。

マツダ・ロードスターも、初代ユーノスの時代からそういう「体感性能」に真剣に取り組んだスポーツカーでした。そんな姿勢との類似性をアルピーヌにも感じます。

そういった意味で、アルファロメオ4Cが「ミニ・フェラーリ」だとしたら、A110は「ゴージャス・ミアータ」だなあと思うわけです。
Posted at 2024/08/07 16:44:37 | コメント(0) | クルマレビュー
2024年08月06日 イイね!

めくるめく世界情勢と株価崩壊から逃れて走り出したい

めくるめく世界情勢と株価崩壊から逃れて走り出したい日本中、いや世界中が、次々に押し寄せる世の中のワケわからん波に振り回される夏でございます。

トランプが暗殺を生き延びて勢いに乗ったと思ったらハリスが候補になって一気に話題をかっさらったり。

かつて経験したことのないほどの痛みを伴う暑さで、誰もが「来年以降はもっとやばくなるんじゃね?」と心に思いつつも恐ろしすぎて口に出せなかったり。

円安トレンドが一気に逆転したと同時に株価が急降下したり。

成績以上にキャラ立ちで注目を集めたおいしいアスリートが何人も登場したり。

私といえば、予定の入っていない日のすきま時間にバイクに乗って出かけようとするも、あまりの暑さにウェアに着替える気すら起こらないまま、けっきょく大人しく出社してしまうという体たらくぶり。

なんだか疲れるよね。
でも、がんばって乗らなあかんのよ。
乗れば気が晴れるから。
世の中の乱高下に疲れた精神が癒やされるから。

今日は天気予報はくもり、そして一時雷雨の可能性。
ふつうだったら出かけたくない天気だけど、この夏はこんな日しか出かけられない。
太陽のいない隙を狙って乗るしかない。

20年くらい前だったら、ライダーに「夏と冬、どっちが好き?」と聞いたら答えが2つに分かれたもんだ。
でも今や冬は電熱装備や保温下着で快適になった一方、夏バイクの危険性はどんどん悪化してるよね。

そんな中で意を決して出発。バイクはトライアンフを選択。ドゥカティは暑いからイヤ。
渋滞には絶対ハマりたくない。信号待ちすら最小限にしたい。
そうなるともう近所の箱根しかない。

さくっと走ってさくっとたどり着いた大観山は、閑散としてた。
私と同じこと考えたライダーが少しはいるかと思ったけど、そうでもなかった。
ま、そりゃ平日だものね。
気温は25度から29度くらい。まだ地上にこんな場所が残ってたんだ、と大げさに感動する。



こんな夏は、気楽に生きるしかないね。
ハリー・ポッターの1作目に出てくる、秘密の入口を守るでかい犬、なんて言ったっけ。そうそう、ケルベロスだ。
私の予定帳で8月の空いてるとこは、ケルベロスのようにワンワン吠えて死守します。これ以上、時間ドロボウどもの好きにはさせん。
Posted at 2024/08/06 17:44:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイクでお出かけ | 日記
2024年06月14日 イイね!

クルーザー乗るならテクニックより心がまえだ

クルーザー乗るならテクニックより心がまえだまる一日予定が入っていないので、朝早く起きトライアンフに乗って出かけることにした。
行き先、というかルートは、箱根のいつもの大観山からターンパイクを抜け、西湘バイパスへ降りて海沿いをしばし堪能してから、圏央道へ抜けて道志みちへ。

道志みち、もう長いこと走ってない。
昔は多摩から静岡方面に行くときに高速料金をケチりたいときに使う下道、というイメージだったけど、東京オリンピックをきっかけにかなり整備されたらしく、あらためて走るとツーリングルートとしても実に気持ちいい。
山道区間が長くほとんど追い越し禁止なので、極端に遅い車がいると延々と前がつまることになるのには閉口するけど。

とりあえずの目的地は、道志みちの中間地点くらいのところにある「紅椿の湯」。
道志村にはいくつか日帰り温泉があって、村営の「道志の湯」というのも有名みたいだけど、今回は道志みち沿いからあまり離れない「紅椿」のほうにした。






露天風呂から見える道志川の渓谷が美しい。澄み渡った水の流れは速い。
(※写真は風呂からではなく駐車場からです。)

あ、その前に道志みちに入る前のコンビニでは、同じトライアンフでほぼ同じエンジンを積んだスピードツインのお兄さんが声をかけてくれたっけ。
聴き慣れたバーチカルツインの独特の音ですぐに気づいたらしい。
ありがとう。大事に乗っておくんなまし。

風呂のあとは人気の「道の駅 どうし」に寄って山菜そばを食べてから山中湖へ抜けた。
ここまでの道中ではバイク集団をほとんど見かけなかったけど、道の駅には突然どこかから湧いて出たかのごとく、わんさといる。
というか、みんなマスツーじゃなくてソロか少人数で来ているという感じかな。



さて、そんな感じの道中を供にしたトライアンフ・スピードマスター。ターンパイクあたりだと実に気持ちよく走ってくれるんだけど、狭くて屈曲率の大きい山道に入っていくと、やっぱりステップをつい擦ってしまうね。

なるべくバンクさせないように、身体を中に入れて重心を内側にずらしてあげれば、擦らずに曲がっていける。
だけどやっぱり今にも擦りそうだから、ヒザでバイクをホールドしつつ内側の脚を上げてステップから足を離し、どこらへんまでバンクしたら擦るのか様子を見てみる(ステップに荷重が乗っていなければ、擦ってもエネルギーが上に逃げるからね)。
まるで曲芸のような乗り方。あんましかっこよくない。

こういうことじゃないんだよな。こういうバイクは自然なリーンウィズでひらひらと走るのがいちばん気持ちいい。

そのためにはやっぱりペースを落とす、というよりも、重心移動に頼ったりコーナリングスピードを重視した走り方から、おだやかな速度変化のなかでスムーズに走る走り方に切り替えなあかんね。タイトコーナーでは、徐行速度まで落とすことも躊躇してはいけない。

ワインディングに差し掛かるとついつい、そのとき乗っているバイクの特性と路面状況・交通状況のなかで許容できる範囲での「最速」を追求したくなってしまうけど、クルーザーに乗るときにはクルーザーに乗るとき用の心がまえが必要ってことだね。
Posted at 2024/06/14 16:26:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | バイクでお出かけ | 日記
2024年06月08日 イイね!

ラリーカーあるいは軽トラ的なスクランブラー

ラリーカーあるいは軽トラ的なスクランブラー6月に入ったけど5月晴れのようなさわやかな日。
朝早起きして、箱根〜伊豆スカイライン〜西伊豆スカイライン〜仁科峠〜戸田〜沼津港と走ってきた。西伊豆スカイラインを北から南に走るのははじめてだけど、これもまたよかった。

このドゥカティ・スクランブラーなんですけどね。
バチクソ楽しいんすよ。
決して特別感のある車種ではないんだけど、軽さとトルクフルなエンジンがよくマッチしていて、どんな道でもガンガン走れるのがいいんだな。

スクランブラーというジャンル自体が、バイク本来の機動力を楽しむには最適なんだろうな。

「どんな道でも行ける」ってのはつまり、知らない道でもどんどん入っていけるし、どこに迷い込んでもなんとかなるってことなんだよね。

これがハーレーなんかのクルーザーだと、どうしても通る道を選んじゃう。下調べもしちゃう。あんまりタイトなワインディングや農道には入り込みたくないから。

あるいはSSだと、よく知っているコーナーで、屈曲率もブラインドの先の状況も予測できて、舗装もきれいで落ち葉が落ちていたりもしないところなら、たしかに最高に楽しいよ。でもそれって公道ではそうそうある状況ではないよね。

公道で求められるのは、不測の事態が常にあることを前提としながらの走り。タイヤの限界付近の狭いスイートスポットを狙うのではなく、何が起こってもいつでもコントロール下に置くような走り。

それにはスクランブラーって最高にいいのよね。
ブラインドコーナーの先のこと。対向車のこと。舗装の凸凹のこと。落ち葉や砂だまりのこと。自分のうっかりミスのこと。
なかには命知らずなバイカーもいますが、責任ある大人としてはバイク乗る時にそれらをぜんぶ計算して安全マージンを取らなきゃいけないし、そのうえで楽しめるような懐の深いバイクじゃないと公道で乗る意味がない。

オフ車は乗ったことないけど、オフ車的な気持ちよさの片鱗を味わわせつつ、かといって本格的オフ車のように得意分野に特化せずにオールラウンドに走れる感じ。



そして、このドゥカティのスクランブラーは、バイクのほうが決まった乗り方を要求してこないっていうか、テクニックをバイクに合わせる必要がないのがいい。

自然なリーンウィズで旋回すると気持ちいいし、かといってリーンインでもアウトでも自在にいける。荷重で倒し込むのもハンドルで倒し込むのもいける。コーナーの状況によって使い分けられるのが楽しいんだよね。

さらに、シートも低めで乗り降りしやすいので、ほんと気軽に路肩に停めて写真を撮れるのがいい。

とベタ褒めしたところで、このバイクのガンガンいけて気軽に駆け回れる感じって、4輪でいえばサーキット走るレーシングカーよりはラリーカー的。あるいはスポーツカーよりも軽トラ的だね、というのが今日の結論でした。
Posted at 2024/06/08 15:09:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイクでお出かけ | 日記
2024年04月20日 イイね!

もっと買いやすいといいのになぁ、と思うメーカー

もっと買いやすいといいのになぁ、と思うメーカーそもそもこのスピードマスター(正式名称は トライアンフ・ボンネビル・スピードマスターと、けっこう長ったらしい)にたどり着くまでに、自分としてはけっこう時間をかけたんですよ。

「いつかはトライアンフに乗りたいなぁ」と思い始めたのが20年ほど前。3気筒の「3」をモチーフとしたシャープなデザインの2代目スプリントSTやら、名車の誉れ高く国産ミドルSS乗りを同ブランドに多く引っ張り込んだデイトナ675やらが2005年〜06年にかけて発売となって、トライアンフというブランドはとにかく勢いがあった。というか、その時期くらいからトライアンフはやたら垢抜けててかっこいいブランドイメージに刷新していったんだと思う。正直、90年代までのトライアンフ(のスポーツモデル)はいかにも英国車的などん臭さが強かった。

で、漠然と「そのうち欲しいなあ」なんて思いながらも、ちょうどその頃にいろいろあってバイクを降りてしまったため、けっきょく縁がないままだった。

それから17年ほど経ってバイクにリターンしようと決めたときも、真っ先に検討したのはそんなわけでトライアンフだった。スポーツバイクとクルーザー、どっちも乗りたかったので、スピードトリプルRRとスピードマスターに試乗した。

スピードトリプルRRのほうは足がぜんっぜん届かなかったので速攻で候補から脱落し、結果的にドゥカティのスーパースポーツSを買うことになるのだけれど、スピードマスターのほうへの興味はずっとくすぶっていた。なんせどこにも売ってないんだもの。

だってトライアンフの正規ディーラーときたらどこも「必ず近くにトライアンフのメンテのできる店を確保してから買ってください」というわけですよ。それはそれで誠実な姿勢ではあるけど、んなこと言ってたら近所にディーラーのない田舎者は気軽に手が出せない。

一度、低走行距離で前オーナーが自前でスピードツイン900のマットシルバーにペイントしたというかなり良さげな個体↓が東京のディーラーに出ていたので見に行ったが、メンテできる店が近所になくて躊躇してたらあっという間に売れてしまった。



時は折しもコロナの最中で新車の入荷は全く目処が立たないし(そのためレッドバロンで新車を買うという選択肢も選びづらかった)、中古車市場もスピードマスターはニッチすぎるのかほとんどタマが出てこない。さらにメカニックの人手不足とかで、バイク屋さんはたいていよそで買ったバイクの面倒を見たがらない。YouTuberのバイク大好きフォアグラさんもそう言っていたし。

まあそんなこんなでトライアンフに手を出せずにいるうちに、近所のハーレーのディーラーでファットボブのよさそうな個体が出てきたので、そっちを買った次第。



で、ファットボブやスピードマスターのレビューのところでもちょっと触れたと思うけど、けっきょくファットボブに1年と少し乗ったあと(それはそれでとても良いバイク)、体格とハーレー的世界観が自分には似合わないなあと思ってもう一度トライアンフの検討をはじめることになる。

ボンネビルシリーズをひととおりレンタルしたりディーラーで試乗したりした結果、「やっぱスピードマスターはいいなあ」という結論に至り、隣の県にあるいちばん近いディーラーに行ってそこにあった在庫車に乗り換えてしまった。ああやっぱりそうなるかぁ、と自分でも思った。

なんでこんなことを書いてるかというと、スピードマスターに半年弱乗ってようやく初回点検に行くんですよ今度。で、やっぱり面倒見てくれるバイク屋が遠いのはめんどくさいなあ、と。

実際のところ別に正規ディーラーじゃなくたって基本的なメンテなんてできるはずなのよね、昔も今も。ただ最近は、コンピューターの診断機器が必要だったり、メーカー保証のことがあったりして、ユーザーはとにかくディーラーに任せるよう仕向けられている。四輪も二輪も、そういうビジネスモデルになってしまっている。

トライアンフなんて輸入車の中ではそれなりにメジャーなほうなんだから、もうちょっと各地にディーラーあってもいいのにね。
Posted at 2024/04/20 16:55:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイクの感想 | 日記

プロフィール

「増えちゃった(均衡崩壊の序曲) http://cvw.jp/b/2933928/48577047/
何シテル?   08/02 13:02
買っちゃったもの、欲しいもの、これから欲しくなりそうなもの、車やバイクで行ったところ、などについて書いていきます。趣味が合いそうでしたらどうぞご自由にフォローし...
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