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Danny Wongのブログ一覧

2024年11月21日 イイね!

スポーツカー卒業しようか悩むの巻

スポーツカー卒業しようか悩むの巻この車、売っちゃうかもしれない。

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あるいは売らないかもしれない。
今はどっちかというと売らない方向に傾いてる。でもまだわかんない。

いや実は、家族が大きくなるまでは当面2シーターはやめて、実用的で普段乗りが気楽な車に乗り換えようかと思ったですよ。

たとえばモリゾーとか。

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なにせ、アルピーヌみたいなのはガレージにしまっといても乗る機会がない。

子どもたちは「低すぎる」と言って乗ってくれないし、かといって車で一人で遊びに行けるような自由な休日などいつまで待ってもやって来ない。いやゼロじゃないけど、それができる日はバイクで出かけてしまうので、あんまり「純・趣味車」を持っている意味がないのだ。

これだったらいっそ思いっきり旧い車を1台抱え込んで、年に3回くらいイベントの日にガレージから引っ張り出すほうがまだ潔い。でも今はまだ旧い車に本格的に行く時期じゃない。そんな日は自然とそのうちやってくる。だから今所有するのは実用車だけでいい。

と思って、走りの満足感がありつつ、かつ通勤に使っても遊び半分で来てるように見られない車(つまりレクサスLBX モリゾーRRのような車)に乗り換えようかなあ、と。

モリゾー、試乗したらすごくよかった。

いつだってないものねだりだった「小さいけど高級車」がちゃんと実現されてる。

横幅が1840mmもあるので、本当に小さい車か?と言われるとやや答えに詰まるけど、全長は4.2m無いので我が家のガレージにもちゃんと収まる。

それに、車高が落とされているとはいえ一応SUVクロスオーバーなので、乗り降りが楽。これなら子どもたちも乗ってくれるはず。駐車場にも雨の日乗るのにも気を使わない。

何より一番気に入ったのが、ドア。LBXはレクサスの中の最小クラスだけど、「値段のわりに」なんて留保をつけなくてもすばらしい重厚感がある。電磁ドアノブもいい。

こんだけしっかりできていると、ふだん乗りでガンガン使ってもくたびれていく気がしないんだな。

外車、特にイタ車やフランス車に乗っているとどこか、乗れば乗るほど日に日にやつれていくような、花の生命は短いような、一番美味しい時期はすぐ終わってしまうような、そんな無常感というか儚さを感じてしまう。それが好き、という人もいるでしょうが、私はそれが嫌。健康寿命長く最後まで頼りがいある道具でいてほしい。

そんなことを考えながら、ためしにアルピーヌを通勤で使ってみたんだけど……これがまた意外といいんですよこういう乗り方も。普段使い全然行けるよ、快適、快適。

そしてアッパー系ドラッグのように煽り立てるばかりじゃなくて、仕事の帰り道にはちゃんとダウナー系的に癒やしてくれる。普段使い用の車ではこれがけっこう大事な要素で、ドライバーを刺激してきたり興奮させるのではなく、素の自分に戻れるような優しさ、さりげなさが欲しい。A110、ちゃんとそれがある。

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そして、普段通りにバイパスのいつもの道を通勤車として乗ってみて、アルピーヌの軽さの本領ってワインディングだけじゃないことに気づいた。

これより軽い車なんていくらでも乗ってきたし、むしろ重量数値だけで見たら一番重い部類に属するんだけど、これまで乗ったどの車よりも軽く感じる。他のライトウェイトスポーツは、軽いぶんエンジンも非力だったり、ステアリングや操作系が重かったりして、ここまでの軽快感はなかったんだけど、アルピーヌはまったく重さ(というか、「重ったるさ」)を感じない。だから運転してて全然ストレスがない。

なんだこれ。

軽くて、コンパクトで、乗り心地がよくて、おしゃれな内装で、でも踏めば刺激的で、全然普段使い行けちゃうぞ。

強いて言えばアルミボディなのでショッピングモールの駐車場でちょい心配なのと、雨の日に変なところに水が溜まりそうなことくらい。

かといって子どもたち乗ってくれないしなあ。仕事で客先行くのも気が引けるし。

さてどうしよう、と今週いっぱい悩む予定です。
Posted at 2024/11/21 17:57:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | 欲しがり | 日記
2024年11月13日 イイね!

高級車と庶民車が重なり合う狭い領域にいる貴重な存在

高級車と庶民車が重なり合う狭い領域にいる貴重な存在日常車で3万キロ、趣味車に至っては5千キロ乗る頃にはもう買い替えたくなるような飽きっぽい私が7年8万キロ乗っても全然飽きが来ない。毎日乗っても飽きないというのは非常に大事な価値だと思う。

それはISが、スポーツカーとしても楽しめるようなポテンシャルを持ちつつも、かといって不必要にドライバーを刺激してこない、さりげない存在感のクルマだからだと思う。

クルマが主役としてでしゃばるのではなく、良き道具として徹してくれて、ユーザーに全然気を遣わせないんですよ。常に「私を見て!感じて!もっと踏んで!」と訴えてくるアルファロメオなんかとは対照的。

レクサスの営業マンが年賀状に「癒やしの空間、レクサスをお楽しみください」と書いてきたけど、なかなか上手いキャッチフレーズだと思う。エキサイトじゃなくてリラックス。毎日通勤で使うクルマには、興奮よりも癒やしが欲しい。

そしてもうひとつの美点。
ISはそこそこの高級感とそこそこの実用性が高次元で両立できてるのがいい。

これより大きくて高級なクルマは、そりゃさらに上質な乗り味だしヨソイキの場でのハッタリも効くけど、そのぶんサイズ的にもコスト的にも精神的にも普段使いの下駄代わりにはしづらい。

これより小さくて庶民的なクルマは、そりゃもっとお手軽だけど、やっぱり歳を取ってきたらそれなりの上質感が欲しくなるし、職業や状況によっては最低限のプレステージが求められることもある。

ISって、混んだスーパーの狭い駐車場に放り込んだり、洗車もせずに数ヶ月ほったらかしにしてても気にならない程度にはカジュアルだし(マメに磨かなくても全然劣化しない塗装品質のおかげでもある)、かといって我々中産階級でも買えるクルマの中では上位に位置するだけの高級感もあるので、ちょうど高級車領域と庶民車領域の重なり合う場所にいるんですよね。そのポジショニングのクルマって、そんなに多くはない。LBXがそんな「ちょっと高級なスニーカー」的位置づけで登場したけど、ISもけっこうそんな感じ。

そんなちょうどよさが私には合っていて、次もISが買いたいです。
Posted at 2024/11/13 17:03:07 | コメント(0) | クルマレビュー
2024年11月10日 イイね!

伊豆半島反時計回り/なぜにステップを擦りまくる

伊豆半島反時計回り/なぜにステップを擦りまくる久しぶりにバイクに乗って伊豆を反時計回りに走ってきました。
海外線に沿って戸田・土肥から黄金崎へ。その先は少し内陸へショートカットして、河津の山道を抜けて稲取あたりで再び海岸線へ。

とりあえず三津あたりのコンビニまで行き、淡島を眺めながらルートを考える。
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考えた末、海岸沿いに沿って17号線を道なりに進み、戸田・土肥を抜けて黄金崎公園へ。
すぐそばに三島由紀夫『獣の戯れ』の石碑があるので、この銅像も三島由紀夫のものだとばっかり思っていたら、「航海王・伊豆の伊三郎」こと鈴木伊三郎さんのものだそうです。幕末、幕府の軍艦の航海長として活躍した、黄金崎のある宇久須の英雄だそうです。
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途中、ナビに導かれるまま松崎のあたりで山の中に入る。
海岸線に沿って行ったら遠回りかと思って適当に内陸ルートを選択したんだけど、これが間違いだった笑

これがまた伊豆半島によくある、けっこうな急勾配の林業用道路で、林の中を車一台すれ違えないような半林道がずっと続いていく。舗装はされているものの、荒れも多いし落ち葉や落石も多い。


さすがに道がワイルドすぎて、ナビを確認するために停車するの図↓
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いやあ、こういう道はまさにスクランブラーの出番なのよね。
クルーザーではちときつい。

というか、こんな山奥のくねくね道に入りこまなくても、ほどほどのワインディング、たとえば伊豆スカイラインや椿ラインくらいでも、しょっちゅうステップを擦るのよね、このスピードマスターは。

ハーレー・ファットボブに乗ってたときは、サドルバッグを擦ることはあってもステップはこんなに擦らなかったんだけどな。

私の乗り方の問題かな?というだけでもたぶんなくて、わりとゆっくりめペースで走ってても、ヘアピンカーブではちょっと倒しすぎるとバンク角が足りなくなってガリッという。バンクセンサーなんか擦ってなんぼや、という人もいるのかもしらんけど、バランス崩しそうになるし何かの拍子に路面に引っかかったりしたら怖いよね。

そんなわけで、こいつに乗っているときは変なライテクが身に着きつつあります。
カーブが来ると、身体を中に入れてリーン・インでなるべくバンク角を抑えつつ、路面に触れてもステップが自由に動くよう、内足をステップから離し足を持ち上げながら腿でタンクをニーグリップして、なんてことをやってたら、脇腹と脚の付け根の筋肉がつりそうになって、ちょっとやばかったです。

まあ、あれだ。
前にも書いたと思うけど、「乗りたい道に合わせて乗るバイクを選びましょう」ということに尽きる。

クルーザーはその名の通り、山の中なんかじゃなくて、まっすぐな道やゆるやかカーブを巡航速度でまったりクルーズするのが一番気持ちいいのよね。

ああ、夜の首都高に走りに行きたいなあ。

そんなこんなで海岸線に出て、道の駅・伊東マリンタウンに寄って帰ったのでした。疲れた。
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Posted at 2024/11/10 20:47:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイクでお出かけ | 日記
2024年10月18日 イイね!

人はなぜ、人生で一度はハーレーに乗ってみたくなるのか

人はなぜ、人生で一度はハーレーに乗ってみたくなるのか
これまでの人生で、ハーレーを2回買った。

最初は30歳前半のとき。2度目は50歳になるほんの少し手前。どっちも1年ほどで手放した。

2台目のときは買ったのも売ったのもある意味「想定内」だったけど、1台目のは完全な衝動買いだった。

そもそもなんでハーレーを買おうと思ったんだろう。

1台目を買う前に乗っていたのは、ロッシカラーのアプリリアRS250、そして当時すでに旧車の部類に入っていたドゥカティ400F3。ずっとセパハン信奉だったのに、海外引越に伴う数年のブランクのあとバイクに戻ろうとしたら、それまでまったく興味の対象外だったハーレーがどうにも気になる存在になっていた。

2000年代前半の当時、クルーザーというジャンルはアメリカンと呼ばれることのほうが一般的だったけど、基本的には「ハーレー=本物」と「国産アメリカン=なんちゃってハーレー」みたいなイメージが根強く残っていた。ハーレーこそがクルーザーの代名詞であった。

今となってはオーソドックスでクラシックな国産アメリカンはほとんど見なくなってしまったけど(たまに見かける車体はハーレーよりもカッコよくセンスよくカスタムされていることが多い)、それでも日本国内のクルーザー市場を見渡せば、インディアンもありトライアンフもありBMWもありレブルもあり、とよりどりみどりで、ハーレーもそんな「選択肢の一つ」でしかない。

とはいえ、今でもハーレーがクルーザーの筆頭であり、イメージリーダーであることに変わりはない。

さて、なんでハーレーを買っちゃったんだっけ?

それは、数年間中型スポーツバイクに乗ってきた反動で、足を投げ出して都会の景色を楽しみながらゆっくりドコドコ走るような乗り方がしたくなったからだ。

常に加速か減速か体重移動をしながら俊敏に駆け回るSS的世界観とは違う世界が見てみたくなったんだと思う。周りのライダーたちも「歳を取るにつれて、ゆっくりまっすぐ走ることの喜びが分かるようになったよ」なんて大人なことを言い出すし、それまでとは違うバイクとの付き合い方がしてみたかった。

ちょうど、年齢も上がって多少の経済力が出てきたところだった。

そうしてハーレーのディーラーに足を踏み入れて、気づいたらハンコを押していて、大きなローンを組んでいた。多少の経済力が出てきたといっても、ハーレーを現金でぽんと買えるほどの貯金はまだない。

そんなわけで、2004年のTwincam88モデル「ソフテイル・デラックス」(FLSTN)がやってきた。

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なんでFLSTNにしたんだろう。それも何となくだったな。カタログに掲載されていた写真の、サイドバッグと大型ウインドスクリーンを装着してホワイトウォールタイヤを履いたデラックスの姿が一番カッコよく見えたのだ。本当はダイナでもスポーツスターでも別によかったんだろうけど、何となくハーレーは理屈じゃなく直感で決めなきゃいけない気がしていた。

クルーザーで走る夜の首都高は最高に気持ちよかった。セパハン乗りにとって仰角方向というのは意外と大きな死角である。前傾姿勢では頭上にそびえる高層ビルの夜景を見上げることができないし、夜風を楽しむゆとりも足りない。ハーレーに乗ってドコドコ流しながら隅田川あたりのビルの谷間を抜けてパーッと目の前が開けると、広がる空をぜんぶ独り占めしてるみたいに感じられた。

保管場所には、自宅から徒歩で10分ほどのところにあるバイク専用車庫を借りた。JR中央線のガード下の倉庫を改装したと思われるその車庫には電子シャッターと警報設備が付いていて、白線で区切られた室内空間に数十台が停められている。賃料は毎月2万円。周りには他のハーレーやらBMWやら国産大型やらの、盗難リスクの高そうな車種がたくさん同居していた。2000年代前半はバイク盗難、とくにプロ窃盗団によるハーレーの組織的盗難が騒がれていた時期だったので、ハーレー乗りはみんな保管に神経を尖らせていたのだ。

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そんなふうにハーレーに乗り出して、夜間に友人に会いに行くのに使ったり、車種混合のマスツーリングに何度か参加したり、一人で首都高を流して楽しんだりしていた。ノーマルのエンジン音はまったくイメージと違ったので、純正マフラーを外して「中程度の」音量の社外品に換えた。

でも、半年くらいで飽きてきた。

やっぱりハーレーではアプリリアやドゥカティに乗ってたころのようなスポーツライディングへの欲求が満たせず、物足りなくなってくる。30代前半というのは、枯れた領域を目指すにはまだ早すぎたのだ。

でもそれ以上に、その存在の重さにだんだん疲れが出てきた。

まず、重たいから引っ張り出すのになにかと億劫だ。さらにキズやらメッキの手入れやら停め場所やら盗難やらといちいち気を使う。ツーリング中の停め場所については、自分だけでなく同伴者たちにも気を使わせてしまう。音だって、自分で音量多めのマフラーに換えておきながらも、他人からハーレー乗りってアホだなあと思われないかとか、警察に止められないかと気にすることのストレスが地味に効いてくる。

そして、ローンと保管場所代で月7万円。ここまでして私は本当にハーレーに乗りたいのだろうか?それに見合う幸せを本当に得られているだろうか?と自問自答するようになったら最後、所有しているのがだんだん馬鹿らしくなり、買取業者を呼んで売却した。

そんなふうにして私の最初のハーレー所有は、少しの教訓といくばくかのローン残債と空冷エンジンの鼓動感の記憶を残して終わった。

2台目のハーレー「ファットボブ」については、レビューのところで書いたと思う。そちらはクルーザーというものを分かったうえでの納得買いだし、トライアンフ・スピードマスターに乗り換えることで発展解消しているので、後悔はしていない。体格さえ合えば、ソフテイル・デラックスより楽しみの幅が広い、良いバイクであった。

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と、長々と私の思い出を書いたけど、この話の肝は「誰もが称賛するブランドって、自分の興味から少々外れていても一度は体験してみたいよね」ということである。

それは「みんなしてそんなにハーレーをありがたがるんだったら、それがどの程度のものか体験してやろうじゃないの」という、一種の反骨精神みたいなものだ。絶対的な支持を受けているブランドの説得力を、一介の乗り物好きとしてはぜひ一度は自ら体験して知っておきたいと思う。

興味の範囲外の人にまでアピールできる力があるブランドって、やはりハーレーとBMWくらいか。ハーレーオーナーの何割かは「ぼく、ハーレー乗ってるけど別にハーレーの世界観が好きなわけじゃないんです」というタイプのはずだ。

水平対向縦置きBMWも一度は所有してみたい。趣味には合わないかもしれないけど、その乗り味の個性と高い質感と疲れ知らずの乗車感が、本当に評判どおりなのか自ら体験してみたい。

そして、ポルシェ。クルマで言えば間違いなくポルシェ。フェラーリではなくポルシェ。ランボルギーニでもなくポルシェ。フェラーリやランボルギーニは、それらの良いところも子供騙しなところもだいたい誰でも想像できるように思うんだな。でもポルシェは、乗らずに語っちゃいけない気がする。ちゃんと所有して乗って生活をともにして、という後でないと評価しちゃいけない気がする。

でなければ、あんなたれぱんだみたいなデザインのクルマが玄人たちに何十年も愛され続けるはずがない。
Posted at 2024/10/18 16:54:03 | コメント(1) | トラックバック(0) | バイクの思い出 | 日記
2024年10月17日 イイね!

平日のバイカーズパラダイスは大観山になれるのか?

平日のバイカーズパラダイスは大観山になれるのか?この夏の間にとりかかっていた大きな仕事がようやく片付いたので、思い切りバイクに乗ってやろうと、今週は予定を入れずに半夏休み状態。
と思ったら要所要所で小雨マークが出てる天気予報だけど、実際に降る様子はない。

今朝の天気は大丈夫そうなので、朝箱に出かけた。
ルートは1号線から上って、たまにはバイカーズパラダイスに寄ってみよう。そこから先は気分次第で、伊豆スカ方面か芦ノ湖スカ方面へ行こう。

さすがに平日の朝だけあってバイカーズパラダイスのお客は私一人だけ。

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ここに来るたびに毎回思う。あとほんのちょっとの工夫があれば、もっともっといい感じになるのにな、って。

コンセプトは悪くないんだけど、大観山のレストハウスに比べてイマイチ吸引力がないのよね。

まず何より、入場料制への賛同がいまいち得られてない気がする。取るのはいいんだけど、来場者にそれを妥当だと思わせるようなもう少しうまい工夫があったほうがいいって感じるんだな。

現状だと、入場料500円とドリンク代(たとえば一番安いコーヒーが600円)がデフォルトで発生する。いや、もしかしたらドリンクは必須じゃなかったかもしれないけど、入場料払うと同時に受付のきれいなお姉さんにドリンクの注文も聞かれるので、実質ワンドリンク制みたいなもんだ。

1,100円という金額が高いか安いかは置いといても、だったら入場料のほうを1,000円にしてコーヒーは1杯100円にするとか、おかわり自由にするとか、なんらかの「そこに滞在するメリット」を来場者に感じさせないと、入場料の説得力がないのでは?

それから、受付からドリンクオーダーまでの導線が悪い。これはオペレーション設計の問題。

受付でドリンクの注文まで取るのだから、そのままオーダーをドリンクスタッフに回せばいいのに、いったんドリンクチケットを客に戻すという謎仕様。たまに、ちっともドリンクが出てこなくて混乱している人がいる。

たぶん、今すぐドリンクを飲みたくない人もいるので、「チケットだけ渡すから好きなタイミングで飲んでくださいね」という意味なんだと思われるけど、そもそもコーヒー飲む以外に大してやることないんだな、ここ。

そう、そこが大きな問題で、長く滞在したくなる要素があんまりないんですよ。
敷地の広さのわりにはテーブル数がそんなに多くないのも、そこでゆっくりしてくことをやや躊躇させる。デザインには凝っているのに、必ずしも居心地のいい空間になっていない。

メニューの価格設定(高い方のハンドドリップコーヒーだと1,200円もする)にしても、スペース効率よりオシャレ感を優先させた内装にしても、高級感を出して単価を上げていく戦略なのだと想像できるけど、そのわりには「おもてなし感」がいま一歩足りないのだな。せっかくだから「パラダイス感」と呼んでもいい。楽園に入った人だけが味わえるエクスクルーシブさがもっと欲しい。そんな説得力がないとただ高いだけになってしまう。


たぶん、マーケティング戦略と店舗デザインの間にどこか噛み合ってない部分があるんだと思う。芸能人を使ったりオシャレにバズらせるようなことではなく、箱根に来るバイク乗りのニーズや行動を丁寧に観察する、地に足のついたマーケティングのことだ。いや、してないはずはない。ただ、店舗デザインに反映しきれてないんだ。

いちおう、小さなグッズ販売スペースもあるし、食事もできるし、レンタルバイクの展示を眺めることもできるけれど、全部やってもせいぜい30分くらいしか潰せないんじゃないかしら。

あ、あと洗車スペースもあったかな?そっち系のサービスをもっと充実させれば、入場料を払う説得力がもう少し出てくるかも。有料でもいいから、チェーン清掃とかヘルメット脱臭とかシールド清掃とか空気圧とか、メンテ系が充実するとありがたい。有人でやってくれればなおありがたい。それに、箱根のワインディングを身軽に駆け巡れるようにツーリング中に荷物を預けられるロッカーとかね。ついでにコワーキングスペースもあるとうれしい。それがあったら仕事しに行く顔をしながらバイクに乗れる。

もうひとつ言及すべきは、多くの皆さんがご存知の「男子トイレのバケツ便器」ですね。
誰かの遊び心にただ付き合わされてるだけのような。ここにも、デザイナーの暴走を感じないでもない。
となりの人のが丸見えなのは言わずもがな、それにバイク乗ってるときって下半身も何枚も着込んでるから取り出すのが大変で、もうちょっと縦方向を長くとってもらわないと狙いを定めるのに神経使うんすよ。

でも、レンタル819の車種がどんどん充実してきてるのはうれしいね。今回行ったときは、ロイヤルエンフィールド、インディアン、MVアグスタといった(ディーラー探すのに苦労するような)海外希少ブランドがたくさん展示してあった。Muttという初耳ブランドもあった。電動バイクもあった。

それぞれ1時間3,000円〜5000円くらいでレンタルできる。予約無しでも借りられるのかどうかは知らない。それができるといいな。その場ですぐに借りられて車種も充実してるなら、ぶっちゃけ私みたいに箱根にばっかり来てるバイク乗りならばバイクを所有する必要すらなくなってしまう。

イベント会場としては有能だしコンセプトととして応援したいけど、何もなくても立ち寄らせることのできる場所にはなっていないんだな。大観山レストハウスみたいな「なぜかいつもそこに立ち寄りたくなる」「そこに行くとなにか見つかるかもしれない気がする」という要素がまだ確立できてないんだと思う。

大観山って、「誰か知り合い来てないかな」とか「珍しいクルマがいないかな」と思ってついつい覗きに行きたくなっちゃうじゃないですか。何かが起こるかもしれないという不確実性。そういった要素が弱い。作ろうとしてるのはわかるけど、まだ弱い。

イベントをやっていない日は閑散として見えるだだっ広い駐車場は、アスファルトの割れ目から夏の間に茂った草がところどころ放置されていて、そこはかとない廃墟感を漂わせていた。経営的に、どこかの歯車があともう1個噛み合う必要があるんじゃないかな、と思いながら芦ノ湖スカイラインに向かう私でした。

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Posted at 2024/10/17 18:33:35 | コメント(3) | トラックバック(0) | バイクでお出かけ | 日記

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「増えちゃった(均衡崩壊の序曲) http://cvw.jp/b/2933928/48577047/
何シテル?   08/02 13:02
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