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2019年05月15日 イイね!

EDFC ACTIVE PRO セッティング暗闇からの脱出の手がかり その3

EDFC ACTIVE PRO セッティング暗闇からの脱出の手がかり その3その3 加減速Gと旋回Gそして速度制御①


これはTEINが公表している32Sのデモカーのセッティングです。

前回、触れたように、このまま33Sに設定して走ると

「ふにゃ足」で注釈にあるような

高速やワインディングではとてもとても。。。

という感じになる。




では、注釈にあるように基準段数を上げてみればどうか?

メモリー1では、12段ぐらい硬くすると限界に達するので、

基準段数が52となる。


そして、「しっかり感がアップ」と説明のある

メモリー2では、なんと64より硬く設定できない!!



もっと正確に言うとメモリー1では52、

メモリー2では64より基準段数を上げると

もっとも4輪のバランスが問われるGの値の大きい時に

せっかく設定しているそのバランスが崩れるのである。



その理由がわかりますか?



加減速G、旋回Gともに -64~+64まで好きな調整値を入れることはできるのですが、

実際には、かなり選べる数値は決まっています。


たとえば、一番わかりやすいところをピックアップします。



旋回GのR5の数値を見てください。

リアのIN側が-24、OUT側が-44となっています。

もちろん0km/hで0.55Gなんて発生しないので、

少なくとも80km/hぐらいで走行中であるはずです。

そうすると速度制御として-20が入力されていますので、

-44と-20で-64となり、この時の段数は0となり、

これ以上硬くならない状態になります。


ですから基準段数をもし、少しでも硬くしてしまうとその速度に至る前、

あるいはその旋回Gに至る前にリアのOUTが0となってしまい、

せっかくとってある4輪のバランスが崩れてしまうことになります。



前後Gを見ると

特にメモリー1は、このままでは33Sには不向きだと考えます。

理由は加速と減速が同じ値になっているからです。

33Sはフロントの荷重が約1.8倍あります。

そのことが全く考慮されていないのです。



一方、メモリー2では、それが考慮されているので

前後Gについては、こちらの方がいいでしょう。




旋回Gは、メモリー1も2もフロントとリアが全く同じです。

これもやはり33Sの特性というものが全く考慮されていません。



もちろんFLEX Z単体よりは、このセッティングでもインストールして走れば、

車体の姿勢は安定し、走りやすいでしょう。


取説にあるプリセットされているセッティングよりはずいぶんマシなので、

EDFC取り付け直後は、このデータを入れ、ここをスタート地点にするのも

ひとつの方法だと考えます。


今回、触れた内容からもやはり「理解」が進むと

1粒の砂を探す面積はずいぶんと狭くなることがわかります。







次回は前後G・旋回G、速度制御について②です。
2019年05月15日 イイね!

EDFC ACTIVE PRO セッティング暗闇からの脱出の手がかり その2

その2 <初期設定 基準段数の選択>



初期設定でこの基準段数の選択も、どうしていいか途方に暮れるもののひとつである。


そもそも「基準段数」とは何かがよくわからない。

◆基準段数とは、車が水平な地面の上で止まっているときの減衰、

あるいは、GセンサーやGPS速度センサーによる自動調整を

何も行っていない減衰と言える。


その段数を基準にして、-64 ~ +64までの調整値を

たとえは、基準段数を64と設定し、

速度制御で40km/hの調整値として-4を入力し、

その速度で走行すると60段となる。
(加減速Gも旋回Gもかかっていなければ)



◆この基準段数の選びの考え方には、いくつかあるから悩ましい。

たとえば、TEINの公表しているデモカーのセッティングでは、

この基準段数はすべて前後とも「64」となっている。


64というのは、一番減衰力の弱い段数、一番柔らかい段数である。

その一番柔らかい段数を基準として、

Gの値や速度に応じてマイナスの数値を入れ、硬くするというもの。

これの逆もできる。基準段数を0にしておいてプラス数値を入れることも。

そしてどこか中間値を基準段数としてそこにマイナスあるいはプラス数値をいれることもできる。



では、どれがいいのか?

一番考えやすいのは64を基準段数としておき、

状況に応じてマイナス数値を入れる。すなわち硬くするというものだと思う。

車が止まっている時、一番柔らかく、

速度が上がったり、加速、減速している時や旋回している時に

硬くするというのが考えやすい。

だからセッティングの入り口としては基準段数64がいいかもしれない。



ただ、私はこれまでの経験から64は、あまりよくないと思う。

理由は、FLEX Zのストリート仕様として使える減衰の幅にある。

スイスポとの相性では、64~50ぐらいの範囲は

どの走行シーンをイメージしても使いたいとは思えない。

あまりにもふわふわして、いつまでも、そしていつも揺れている。

64を基準値とすると、必然的にその範囲を使用してしまうことになる。



TEINの公開する32S用のセッティングが「ふにゃ足」なのはこれが原因である。

では、それを基準段数を上げて使えばいいのではないか?

その疑問に対しては、次回以降に答えたいと思う。




ということで、私は中間値を基準段数とすることにしている。

そして、その中間値の決め方は、

私の場合
「生活道路を定速で走行するのに一番ネガティブを感じない段数」としている。





◆基準段数は前後同じがいいのか?

これも考え方、アプローチの仕方が2通りある。

・基準段数を同じにしておいて、速度制御で段数に差をつける。

・基準段数で差をつけて、速度制御では差をつけない、あるいはさらに差を変化させる。


では、そもそも前後の差は必要なのか?

私は「状況に応じて必要だ。」と判断し、さらにその差を変化させている。

スイスポの前後荷重は64:36、すなわちおよそ1.8倍もフロントが重い。

そして駆動はフロントであるので、リアは基本的にふらふらする。

この数字を見ただけでもリアの接地感を高める必要があることがわかる。

(ちなみにFLEX Z のバネレートはフロント5.0 リア3.5、およそ1.4倍フロントが硬い。)



路面の状況に応じて前後の段数を最適化することで直進時の接地感が高まり、

車の姿勢は安定し、荒れた路面でもそんなに大きな衝撃を感じずに走ることができる。



この前後差を決める際に必要なことは、

前回述べた「64分の1を体感」することと



「減衰力とは何か?」

あるいは「ショックアブソーバー、ダンパーとは何か?」

などの基本的な理解である。



理解があれば、「砂浜から1粒の砂を探す」から

「砂場から」あるいは「ボール一杯の砂の中から」と

探す範囲はどんどん小さくなる。




いくら体感を研ぎ澄ませても

理解がなければ「砂浜」の面積は小さくならない。




セッティングを決めるための

ふたつ目のキーワードは「理解」である。





次回は、加減速Gと旋回Gの設定について
2019年05月14日 イイね!

EDFC ACTIVE PRO セッティング暗闇からの脱出の手がかり その1

前回の「その0」に続いて




その1<初期設定 調整段数の変更>


FLEX Z単体では、減衰力を16段階で調整できるが、

EDFC ACTIVE PRO(以下EDFC)をつけると、

16段、32段、64段の3つから選べるようになる。



これについても取説にはどれを選べばいいのか、その指針となる記載はない。

私は当初、不安を抱きながらも「よくわからんけど、きっと多い方がいい!」

と、64段設定で乗り始めた。


セッティングを進めていくと、そんなに時を要さず、

それが正解であると確信した。



もちろんFLEX Zの持つ減衰力の幅が変わるのではなく、

同じ幅のものを16分割しているものを64分割するのだ。

結果として数値の組み合わせが増えるので、

最適なものを探し出すのに時間がかかる。


しかし、細かな微妙な設定が可能となる。

そこにEDFCをつける意味があると思う。





私はこれまでのブログなどで取説にあるプリセット値や

TEINが公表しているデモカーのセッティング値はダメだと言うのは、

ここに最大の理由がある。


それらはいずれも16段設定で出したセッティング値をただ単純に

2倍したものを32段用、4倍したものを64段用としているからだ。

64段設定で走りこんで出したセッティングではない。

注釈に「基準段数を変更するときは4段ずつ変更するとわかりやすいです。」

と書いてあるのも????である。





ちなみに私のオリジナルセッティングversion5.0の

ComfortとSportを比べてみると

数値の入力枠 1ヵ所のみ6段の差があるだけで、

あとはすべて4段以内の差しかない。


しかし、このふたつのモード、名前が示すように乗り心地は、もちろんだが、

ハンドリング、加速、ブレーキの効きまでびっくりするほど異なるのである。

小さな差の組み合わせが大きな差を生み出すのである。





では、そんな細かな設定をしていくのには、どうすればいいのか?

そのキーワードのひとつめは「64分の1を体感する」であると思う。



乗り始めて2日ぐらいは、私も16段設定でも2段ぐらい変化させないと

その違いはわからなかった。

その鈍感な体感を64段設定での1段の差を

感じれるように研ぎ澄ます必要がある。


と書けばたいそうだが、EDFCをつけると自然と意識がそちらに行くので

意外と短期間で「64分の1の差を体感」できるようになる。




マクギャレット大佐さんのブログ

「マクギャレット氏、通勤すら楽しい 」の中に、こんな一節がある。

大袈裟にいうならば、EDFC導入後、路面と対話するようになった。

この凹凸ならこんな挙動、このうねりならこうくるだろう。

この路面のひび割れはどうなるだろう。

それに対し、前足は、後ろ足は?と考えるクセがついてしまった。



これがセッティングへの第1歩だと思う。




次回「その2 基準段数の選択」に続く
2019年05月14日 イイね!

EDFC ACTIVE PRO セッティング 暗闇からの脱出の手がかり その0

もうかなりの方が知るところとなった

「取説が使えない」という事実。

複雑な操作方法が、記載されているだけ。

しかもそれも分かりにくい。

何をどうしたらどうなるという記載がないに等しい。

また、プリセットの数値が使えない。

それをなんとかしたいが、

どこからどのように手をつけたらいいのか

それも書かれていない。


新しい技術で、他社に同様のものがないので、経験者が周りにいない。


たとえプロショップであっても、

実際の経験者でなければ、

適切なアドバイスができないことが多い。


それどころか、それまでの経験と知識が邪魔をして

不適切なアドバイスをしている場合もあるようだ。


闇雲に適当な数値を入れ替えていたら、いいものができた!

なんてことは、ほとんどあり得ない。

◆-64〜+64までの数値のいずれかを入れるところが60ヶ所、

◆5km/h単位の速度を入れるところが10ヶ所、

◆Gの値を10段階にして入れるところが20ヶ所、

◆基準段数が前後それぞれ64段階

それらの可能な組み合わせの総数は?

まさに砂浜で、自分好みの一粒の砂を探すようなものといえる。

しかも最初は

他の粒とは見かけ上

ほとんど区別できない。

途方に暮れる。




私のこれまでの道のりが

少しでも助けとなればと整備手帳やブログに書いてきたが、

特にEDFC ACTIVE PRO取り付け直後の

暗闇からの脱出の手がかりとなるようなものを

これから何回かに分けて書いていこうと思う。


セッティングを決めることができれば、

これまでのカーライフでは、
想像できなかったような

喜びと楽しみを味わうことができる。
2019年05月11日 イイね!

EDFC ACTIVE PRO 匠セッティング

EDFC ACTIVE PRO  匠セッティング



私のオリジナルのセッティングを

匠セッティングと呼ぶ人、

あるいは、

私のことを師匠とか匠と呼ぶ人が増えてきた。



もちろん私が名付けた訳でもないし、

呼ばせている訳でもない。

さらに言うと、そんなたいそうな呼び方はやめてほしいと思っていた。






私はこれまで整備手帳やブログで、

自分のEDFC ACTIVE PRO のセッティングの

道のりを綴ってきた。

現在のversion5.0は、

自分でもかなりの完成度と満足している。

さらに外部入力スイッチをつけたことで、

それがもう一段高いところに到達したと感じている。



「これ売れますよ!」

と言われたことも何回もある。


あれこれ欲しいパーツは尽きない。

お金は欲しい。…


でも、これは売りません!!


理由は、たとえ売れてお金が入っても、

その後、得たお金以上に失うものの方が大きいと思うからです。


では、運び屋.さん、taylor.j.swiftさん、
マクギャレット大佐さん
近いうちにもう一人


なぜ、渡しているのか?

答えは、単純です。

大切な友達だからです。



EDFC ACTIVE PRO のセッティングだけではなく、

私の持っているもの、知っていることで、

友達に喜んでもらえるならと思い渡しています。


大切な人には、とっておきの情報を教えてあげますよね?

それと同じです。


セッティングを渡すことに対する見返りは、

お金ではなく、友達の笑顔です。



マクギャレット大佐さん親子が

奈良へ来られた時のマクギャレット大佐さん、運び屋.さん、

そして私のブログにあるように、

スイスポ、そしてEDFC ACTIVE PRO セッティングを通して、

私は子供たちの

まさにpricelessな笑顔を見ることができ、

忘れることのない幸せな時間を過ごすことができました。



これからもそんな時間を共に過ごしたいと私が思う人で、

そのセッティングで喜んでくれそうな人に渡したいと思っています。

まずは、みんカラ上での交流から始まりますが、

その過程で、私がこの人だったら実際に会ってみたい、

そして、ぜひ、楽しい時を共有したいと思う人限定です。



もちろん、みんカラ上だけの交流の人に対しても

私の経験が参考になるのであれば、

そこまでのコメントやメッセージのやり取りの内容に応じて、

アドバイスをさせていただくつもりです。




私のブログや記事を読みたいだけで

フォローしていただくのに、

わざわざメッセージは必要ありません。

フォローしているからと言って、

義理や義務のようなイイねもいりません。


でも、当然のことですが、

それまであまり交流がない人から

いきなりアドバイスを求められましても

それなりの対応になりますので、ご理解ください。





今後ともよろしくお願いします。







※文中にある 完成度の高いセッティングとは

あくまでも私個人のスイスポの使い方、

走り方、好みを基準にして、

私の求める走りの質に対して

完成度が高いと言っているのであって、

他の方のスイスポと比べている訳ではありません。



プロフィール

「@運び屋. さん

岐阜県奥飛騨の平湯峠です。
標高1500メートルぐらいです。」
何シテル?   11/28 18:39
還暦を超えたジージが真っ赤なスイフトスポーツにバーバを乗せて秘湯巡り 高速道路での加速も思いのまま、車線変更も不安なし。 アップダウンの激しいワインディ...
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