BL(前期)自作ステアリング式パドルシフト 手持ち部材でタダで製作 爆速・楽しさ6速MT超え
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
0. 改造前のオリジナル状態
このATにはシフトゲートに+と-が付いているが、何となく反応が鈍い 操作して一瞬間があってからシフトする
ステアリングにも左右に+/-のシフトボタンが付いているが、操作するのにいちいちハンドルを持ち替えないと押せない
こちらのシフトは操作した瞬間に行われるように感じる
どちらも使いやすいとは言えない
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1. スイッチの動作変更
ステアリングの左右に+と-ボタンが付いているので、配線を変更して左側上下を-専用、右側上下を+専用にする
写真は左側のスイッチを分解して取り出したプリント基板
上側(+)の配線をパターンカットしジャンパー線(青線)を-に繋ぎ、どちらのボタンを押しても-動作するように変更する
右側は写真無し
下側のパターンカットしてジャンパー線を+に繋ぎ、どちらを押しても+動作するようにする
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2. スイッチ部にパドル用の角穴開け
次にスイッチケースとボタンの横腹にパドルを差し込む角穴を開ける
最終的には実際にパドルを作ってから微調整する
なおスイッチケースはアルミ製(銀色)パドルを挿したら微妙に色の違う銀−銀になったので、黒塗装に変更した
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写真は光っていて見にくいが、スイッチケースに角穴を貫通した直後のもの
なので穴はやや小さめに開いている
スイッチケース角穴縦はパドル板厚にパドルストロークを加えて開ける(6mmくらい)
写真にはボタンが入ってないが、ボタンのの角穴縦はパドル板厚(3mm)
ここにボタンを組込み、製作したパドルを挿してスイッチが正しく動作するよう削る
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3. パドルの製作
手持ちのt3 x w12mmのアルミ板をカットし、パドルを作る 先端のカーブは実際にステアリングに取り付けて運転中に指が当たらず、操作しやすい形状に決めた
現状でも単純な形状であまり違和感を感じないが、気になるならw16mmくらいのアルミ板を使えば、もう少し曲線のあるデザインも可能だろう
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4. パドルの取付け
ボタンスイッチの角穴に製作したパドルを差し込み、抜けないように固定する
この段階でスイッチが動作しているかをテスターでよくチェックしておく
パドルの前後位置はちょうどステアリングに中央付近になる
このためパドルは親指で押しても動作するし、人差し指/中指で前方から押しても動作する
通常ステアリングは押し気味で操作しているので、パドルは親指で押すのが使いやすいと感じる
パドル上部、ボタン上下、パドル下部のどれを操作してもシフト可能なので、ステアリングはどこを持っていても操作可能
この位置ならクルーズコントロールとの干渉も無いだろう
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5. 完成
エアーバックに注意してステアリングを取り外し、スイッチ部を取り付ける あとはセンターが合うように取り付けて完成
パドルシフト化した結果まとめ
(1) シフトの反応が早くなり、シフトする場面が大巾に増えた
今までは長い下り坂でシフトゲートの”-”を使う程度だったが、パドル化後は明らかにシフトする頻度と操作パターンが大きく変化した
街中でも峠でも両手でステアリングを握ったままシフトしまくりで、とても楽しい車になった
これでATでも高速道路をゆうゆうと流す・・・といった使い方だけでなく、峠でもサーキットでも使えるようになった
ステアリング式パドルなので、ステアリングを±90°くらい切っていても使えるのも便利
(2) EZ30の特性により合致
EZ30はよく出来たエンジンだが、あくまで4000rpmを超える回転域での話
それ以下ではトルクが弱く、ATだとファミリーカーと言ってもいいレベル (振動や音はさすがに完全バランスの6気筒だが・・・)
だからEZ30を褒めているのはMTの場合のみ、ATはほとんど評価されてこなかった このことが6速MT人気の原因だろう
ATでもシフトを容易に素早く行えるようにすることで、必要な時に回転数を維持でき、EZ30エンジンの特性に合った車にすることができた
0スタートを除けば、下手な人の乗るMTよりこのATの方がたぶん早い(なんちゃってシーケンシャルシフト)
費用は極小だが、効果は想像を超えて大きい パーフォーマンスや楽しさは6速MTを超えている
購入以来、乗るたびに感じていたBLEレガシィ(前期)ATの最大の課題が解決した感がする これで中古の6速MTを探すことや、新車へ乗り換えることは無くなった
p.s.
説明をかなり省略したので、実施される時には自己責任でお願いします。
特に角穴明けは小さめの穴から徐々に拡大するようにした方が安全。
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6. 前方向からも操作できるように改造
自分だけで使う分には押す操作で問題無かったが、普通のパドルシフトに慣れている人間から操作しにくいとの感想が出た
そこで前方向からでも操作できるように改造した
前から操作できるようなアルミアングルを追加しただけ 操作する位置が前になるので、前方向から指で簡単に操作できる
ハンドル握っている時に指に干渉しないような間隔で取り付けてある
アルミアングルむき出しだと目立つので、内装と似たような色の革を貼ってある
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7. おまけ
写真は最初に作った一次試作品
スイッチの配線変更は同じで、切り抜いたパドルをスイッチの上に3Mの強力両面テープで貼り付けただけのもの。パドルの位置がステアリング上面くらいになるので、前方から人差し指/中指では押しにくい。
(親指シフトは問題無し)
両面テープなのでパドルを強く引っ張れば外せ、配線を戻せば元の状態に戻せる完全可逆タイプ。
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