スマホ音楽再生のための車内接続3方法

備忘録を兼ね118ｄ君のカーオーディオ側へのスマホ接続の3つの方法を書いておきます。なお、スマホはXPERIA‐S001Kで車側への接続は、iDriveへのUSB入力（以下①）とBLUETOOTH接続（以下②）、それにDSP（MATCH M5）へのﾃﾞｼﾞﾀﾙ光入力（以下③）の方法を併用しています。写真はひじ掛けコンソール内のUSB端子からの①接続状態です。
　①方式の利点は、iDriveのマルチメディア機能をほぼフルに使えることです。当然バック音やナビの音声案内など運転支援機能も全て問題なく使えます。また、S001KはCタイプUSB端子なので音楽を聴きながら充電もできるのでスマホのバッテリー消耗も心配無用です。

iDrive側のモニターです。トラック（曲）ごとの選曲ができますし、アルバムタイトルの画像も表示されます。ただし、楽曲のデータファイル形式によるのでしょうか、一部表示されない曲もあります。
　BMWは基本的にｉPhoneと相性がいいようで、リーマンのアンドロイド系XPERIAとはしっくりいかないこともあるようです。不思議なことにモニター上のプレイリストの表示が最初に表示された（覚え込んだ？）内容から一切更新されず、いろいろ設定を探ってみてもダメでいまだに謎です。

こんな風にスマホに保存したアルバムも検索できます。USB端子からの入力はもともとの純正仕様なので再生機能自体は非常に安定していますが、肝心の音については、残念ながら3つの方式では一番劣る気がします。

写真のとおりステアリングスイッチで選曲もできます。便利です。
　もっとも①方式の最大の欠点は対応可能な音楽ファイルがmp3やm4aなど限られていてflacなどのハイレゾ音源によく使われるフォーマットには対応していないことです。実際、再生してみると途中で音が途切れてしまいとても使えません。なので、最初はスマホ側でハイレゾ用と非ハイレゾ用の2種のプレイリストを作成して選択して聴いていましたが、煩わしいので最近はこの①方式はほぼ使っていません。

次がBLUETOOTH接続方式（②）です。ご覧のとおりワイヤレスなので車内がすっきりします。USB端子から充電しながら再生することもできます。バック音やナビの音声案内など運転支援機能も全て問題なく使えます

ステアリングスイッチで曲送りもできます。ただし、USB接続のように選曲はできません。曲送り、曲戻しだけ。これはiDriveのダイヤル操作でも同じです。ハイレゾ音源も多少の音質の劣化はあるようですが再生可能です。
　②方式の欠点は、結局無線なので乗車時の接続確立に時間がかかり、けっこう不安定なこと。走行中まれに音が外部？の干渉なのかおかしくなることもあります。音自体も次の③方式に比べると明らかに劣ります。
　しかし、総じて一番使い勝手がいいので、運転支援機能をオンにしたいときやちょい乗りの際はよく使います。

最後がDSPに光ファイバーで直結させた③方式です。この場合、最初にまずBLUETOOTH接続でiDriveへのコントロールを確立させた後、おもむろにD/Aコンバーター行きのケーブルをつないでDSPに直接データを送ります。これで一応曲送り（戻し）と再生楽曲の表示だけですがiDrive側の機能が生きます。密かに鵜飼い方式と呼んでいます。
　③方式の利点は音がいい、これに尽きます。DSPの性能に制約されるので96khz/24bitの範囲（これを超すデータはPCの専用ソフトでこの範囲に変換しています。）ですが、ハイレゾ音源も本当にクリアに分厚く再生してくれるので、一人で運転中に音楽を楽しみたいときは専らこの方式です。
　一方、欠点は沢山あります（笑）。まず、バック音や道案内など運転支援機能の音は一切入りません。必要な時は画面左下のDSPコントローラでノーマル側に切り替え（つまり音楽をオフ）して対応します。ボリューム調整もこのコントローラで。もっとも、③方式はサブウーファーの調整までこのコントローラで出来るのでその点はいいかも。
　また、いったん車を止めると先ほどの鵜飼いコントロールは「なかったこと」になるのでケーブルの抜き差しからやり直しで面倒ですし、けっこう接続に至るまでが微妙なのでやっかいです。
　でもまあ、搭載済みの機器の機能をフルに使って良い曲を聴きたいので、多少の不便は我慢しています。良い音楽は麻薬のようなもので…
　以上、年甲斐もなく自分の曲の好みを世間に晒し恥ずかしい限りですが、逆にここまでずいぶん世間の皆様のお知恵を借りましたので、多少なりとも参考になることがあればとレポートします。