久しぶりに新品のツナギやブーツを買った私。
何やら見慣れないマークが付いてあり今ある自分のツナギたちにはありません。まあ外国製だから仕方ないと思ってましたが少し調べましたので
あくまでも参考までに。
”
CE”はフランス語の「
Conformité
Européene 」の頭文字であり 、製品をEU加盟国へ輸出する際に、安全基準条件(使用者・消費者の健康と安全および共通利益の確保を守るための条件)を満たすことを証明するマーク。で、早い話し「欧州の法律に適合している」という意味です。
ツナギといえば「MFJロードレースレーシングスーツ公認に関する規則」がお馴染みですね
「MFJ 公認ロードレース競技会には、2021 年 1 月より CE 規格適合であるプロテクションの装備が 義務付けとなりました。」とありました。
プロテクターの安全性はレベル1・2に分けられています(早い話、レベル2のほうが性能がいい)。
また、胸部のプロテクションも求められていますね。背中のコブの事も・・昔はありませんでしたよ安全性が進化していますね。
なるほどね。最近中古サイトでレギュレーション変更によりツナギを出品される方が多いいんだ。
しかし、マークが付いてツナギはMFJレーシングスーツ公認申請書で申請すればいいようですが・・・。
個人が申請できるレベルではなさそう大変みたい。
私が持っているツナギも見慣れた旧タグばがりで2026年中までは要件を満たしていれば出場OKかな?

2017年規格と2022年規格がありタグも違い使用期間も違います。
〇CE規格取得の試験内容は?
この厳しい耐衝撃摩耗性や引裂強度テストを合格した製品のみに「CE」マークが付与されます
・摩耗性
バイクから転倒し路面上を滑って停止するまでにかかる負荷を計測します。
ダルムシュタット・マシン」と呼ばれる特殊なシミュレーションマシンを用いて耐摩耗性のテストを行います。これは生地を装着したマシンがコンクリート上を高速で回転することで転倒時のスライドを再現します。コンクリート上を回転する特殊シミュレーション機械を使用し、5mm以上の穴が開くと不合格となります。
・引裂強度
生地を垂直方向と平行方向から引っ張り、裂けるまでに掛かる負荷を計測します。
・縫い目強度
生地を引っ張り縫い目が裂けるまでの負荷を計測します。
転倒の際も生地同士がバラバラにならず、設計通りの保護性能を発揮できるかの試験です。
・寸法安定性
水量、回転速度、水流速度、水温が決まっている特殊な洗濯機で製品を5回洗濯し、洗濯後でも製品寸法やプロテクター位置が変わらないかを計測します。
5%以上の収縮率の場合は不合格となります。
・無害性
生地のpHを計測し、使用染料・薬品が人体へ無害かを計測します。
人体のみならず環境に対しての無害性も厳しくテストされます。
製品のプロテクション性能によってクラス分けがされています。
・AAA/AA/Aクラス:衝撃と摩耗の両方に対してのプロテクション性能を保有する
・Bクラス:摩耗に対してのプロテクション性能のみ保有する
・Cクラス:1つ以上のプロテクターを装備し、プロテクター装備箇所のみにプロテクション性能を保有する
さらに、CO(Cオーバー)とCU(Cアンダー)に分かれています。
・AAAクラス
最もプロテクション性能に優れ、AA/Aクラスよりも剛性のある素材・生地を使用。
ただし柔軟性や重量が他クラスに劣る傾向があります。
例:レーシンヅスーツ、ツーピーススーツ
全てのゾーンが安全基準を満たします。
・AAクラス
優れたプロテクション性能を持ち、A/Cクラスよりも剛性のある素材・生地を使用。
一般的なライディングを想定した作りで、AAAクラスよりも動きやすく軽い設計です。
全てのゾーンが安全基準を満たします。
・Aクラス
必要最低限のプロテクション性能を持ち、最も柔軟で軽量なため快適性に優れます。
メッシュジャケットなどが該当。
全てのゾーンが安全基準を満たします。
クラス別ゾーン毎の耐摩耗性能の検査基準
ゾーン1:肩・肘・腰・膝
ゾーン2:腕外側~背中~尻・脇~外足
ゾーン3:腕内側~腹~内足
・クラスAAA
ゾーン1 707.4rpm(120km/h相当)で4秒
ゾーン2 442.1rpm(75km/h相当)で1.2秒
ゾーン3 265.3rpm(45km/h相当)で1秒
・クラスAA
ゾーン1 412.6rpm(70km/h相当)で2秒
ゾーン2 265.3rpm(45km/h相当)で1秒
ゾーン3 147.4rpm (25km/h相当)で0.5秒
・クラスA
ゾーン1 265.3rpm(45km/h相当)で1秒
ゾーン2 147.4rpm (25km/h相当)で0.5秒
CEマークを表示するためにクリアしなければならない基準の一つに、「EN規格(整合規格)」があります。
”EN”はEuropean Normの頭文字であり、European Standardsとも呼ばれるEU域内における統一規格による安全基準(日本でいうJIS規格のようなもの)のことです。
このEN規格こそがバイク用品において、その安全性を明確化された規準となっているそうです。
こCEマークには、EN 規格番号で各部分と安全レベルが記されているんです。
で、今回買った物は
〇スーツEN 17092 -2:2019

AAA 最高レベルのリスクに対処。反面重くなりがちで快適性は損なわれる
(EN 17092 -3 AA 2番目に高い保護レベルで幅広いリスクに対応。快適性と保護性能を両立 EN17092 -4 A快適性を重視し日常的なリスクに対応。パンツはヒッププロテクター非装備 )
〇グローブEN 13594:2015 1 KP

レベル1 KP –ナックル(手首) プロテクション
〇ブーツEN 13634:2017 2222

2222の意味
・1桁目▼シューズの種類 1:ショート丈2 :ロング丈
・2桁目▼耐摩耗性 研磨ベルトが回転する特殊な装置で生地の摩耗テスト レベル1・2
・3桁目▼防刃性ブレード(ナイフ)一定の高さから落下させ、それぞれのエリアで貫通する距離をテスト レベル1・2
・4桁目▼横方向の剛性
シューズを倒して上下から力を加え、一定の基準値に達するまでの力をテスト レベル1・2
〇プロテクター EN 1621-1:1997 typeA

EN 1621-2:2014

EN 1621-3:2014

EN1621-1 膝、肘、肩、腰の四肢関節プロテクター
EN1621-2 背中/脊椎プロテクター
EN 1621-3 胸部プロテクター
・ S –ショルダー(肩)
・ E –エルボ(肘)
・ H –ヒップ(尻)
・ K –ニー(膝)
・ K+L –膝と脛
・ KP –ナックル プロテクション(手首)
・TYPE A ・・・限定的(専門的)な保護範囲
・TYPE B-・・・通常の保護範囲
またプロテクターには、このSAS-TEC(サステック)マークがあります。

これは、素材そのものが軽量で、植物性ウレタンベースのため自然にもライダーにも優しい。 また耐熱温度も100℃と優れてるマークです。
各プロテクト部分によって基準が違うのでレベル1・2とかあればレベル2のほうが上です(今後レベル3なんてでるかもね)。
う~厳しいテストですね 皆さんも体がミンチになりたくないよね。レースするなら当然AAAでしょうが、バイクに普通に乗っててどこまでの性能を求めるかは各自の判断に任せます。
若い頃、TシャツにGパンで転倒して痛い目に遭った私は当然クラスAAAのツナギを選びました。しかし、今回買ったツナギはプロテクターがレベル1でしたのでレベル2を追加で購入しました。
安全性には対価をかけたほうが損はないと思います(歳をとると実感します)。こけて痛い目に遭うよりか、痛くも痒くもないほうがいいのでは(仕事にも影響しますよね)。
自分は恐れなんで通勤でもツナギを着て走ってますよ(笑ってね)。