
バイカー計画まとめ
解放感の代名詞たるロードスター。その先は、そう、バイクです。
高校生の頃、無謀にも飛び込み試験を受けに行きました。が、案の定、一本橋で阻まれ検定中止の失態。以来40年の時を経て、普通二輪の免許取得を決意しました。
人生2度目の飛び込み試験も考えましたが、やはり、正攻法の教習所通いを選択しました。結果的に、これは正解でした。例え、10回以上受けたとしても通らなかったと思います。
しかし、世の中はコロナの副産物でバイク人気は急上昇。事務所から一番近い教習所は、予約殺到で教習生を受け入れ中止で、受け入れ再開は不明とのこと。
結局、平日の時間の遣り繰りに不便ですが、自宅近くの教習所に通うことにしました。
しかし、当然ここも入校希望が多く、1月末に申し込んで、入校できたのが5月11日でした。
しかし、これくらいの待ちは、バイカー計画では許容の範囲です。同日に注文したバイクの納車が、これもバイク人気と半導体不足で9月末だからです。
入校の際に、補習の金額を免除する保険に入るか聞かれましたが、せこい私の答えは「NO」でした( ≧∀≦)ノ
これが背水の意識を高めることになりましたが、課題が多くなるにつれ、緊張の連続となりました。
5月11日 入校日
【第1段階1、2時限目】
入校後、そのまま2時間の教習でした。
40年前に、SUZUKI RG50Eに乗っていたので、クラッチ操作はスムーズにこなせ、単純にコースを回るだけの2時間の教習でしたが、凄く楽しかったです。
5月12日【第1段階3時限目】
外周コースを回り、時速35㎞維持と、適切な速度調整、ブレーキ操作の教習。ここまでは問題無し。この時まではウキウキしながら帰宅したものです。
後で思ったことは、初めにソツなくこなすと損だということでした。以降の難しくなる課題は、結構放置状態となってしまったのです。
5月14日【第1段階4、5時限目】
4時限目は一本橋の課題でした。要領がわからなく、成功率は5分の1。上手く渡れた1回も秒数が早すぎました。
クランクも要領がわかりませんでした。この時、慌てた場合、私には咄嗟にフロントブレーキをかける癖があるとわかりました。ゆっくり進む時に、フロントブレーキは厳禁です。下手をすると立ちごけするのです。
この頃から、不安と焦りが大きくなってたのです。結局、コツを掴まないまま2時間の教習が終了しました。
5月15日【第1段階6時限目】
オートマ教習、スクーターの実習でした。少しでも多く、クラッチ付の練習をしたかったので、これはイランかったです。
5月19日【第1段階7時限目】
シミュレーションでした。ゲームセンターで見かけるような機械での教習でした。教習生活でこれがネックでした。2人づつしか受けれないので、なかなか予約が取れないのです。詰めて実習をしたいのに…
5月21日【第1段階8、9時限目】
この日は緊張していました。9時限目が第1段階の見極めだったからです。それも前回のクラッチ付の実習から1週間が経っているというオプション付です。
案の定、8時限目でエンスト3回、クランクでフロントブレーキを使ってしまい、立ちごけを2回もしてしまいました。
9時限目の見極めの前の練習走行でなんとか課題をこなせるようになり、ぎりぎり第1段階の見極めをクリアーしたのです。
初めての立ちごけを経験した私は、今さらながらに、バイクが簡単にこけることに、衝撃を受けました。
注文していたバイクにエンジンガードを着ける決断をしました。
5月26日【第2段階1、2時限目】
またもや、予約がなかなか取れないシミュレーションでした。このため、2時限目の実習までに5日のロスでした。
2時限目は法定走行の教習だったので、苦手な一本橋とクランクの練習は、少ししかできませんでした。
5月28日【第2段階3、4時限目】
コースのおさらいと、砂利道体験。
得意だった坂道発進でエンスト2回。教習が進むに連れて下手さが顕になって来たことを実感してきました。
5月29日【第2段階5時限目】
奇跡的に取れたシミュレーション。これを経ないと次の予約ができない。
6月1日【第2段階6、7時限目】
コースのおさらいと急制動。この頃には一本橋はクリアーできるようになりましたが、クランクでフロントブレーキをかける悪いクセが出まくりでした。焦ってパイロンに突っ込む荒業を披露(涙)
急制動とは、時速40㎞まで加速し、指定ポイントでブレーキをかけて、指定の距離内で止まる課題です。
急ブレーキではなく安全に止まる課題です。なので、タイヤがロックしないように、フロントブレーキはゆっくりとかけないといけません。しかし、ここでフロントブレーキのクセが全開。焦りのために、何度やっても思いっきり強くかけてしまうのです。
7時限目もシミュレーション。これも間がよく取れたのです。
6月4日【第2段階8時限目】
見極めでした。直前の練習走行でも急制動が上手くできず、最後の見極めの時に、初めて成功したのでした。
なんとか第2段階はクリアーできました。
6月11日13時20分【卒業検定】
あろうことか、見極めから1週間後にしか卒検が取れなかったのです。若くはありません。前回の経験した内容が頭から抜けてしまいます。
しかし、朗報もありました。12人の受験者に対して12番目。受験者は検定が終われば順次教室に帰りますので、他者の目を意識せずに試験を受けれたのです。
その有利を利用し、他者が失敗している箇所をインプットすることができました。
さらなる朗報が、この日は小雨で、急制動の所要停止距離が伸びたのです。
さあ、検定開始です。バイクの横に立ち、
「ここに戻れますように」と口に出すと、
「大丈夫、戻ってこれますよ」と指導教官が声をかけてくれました。
乗車前から、前後確認、ミラー調整オッケー、支持器、ミラー、後方確認、巻き込み確認、ニーグリップ、フロントブレーキ使わない、パイロンの先を見る、クラッチつなぐ、クラッチ切るなど、いちいち口に出して課題をクリアーしました。
これは後ろに走る指導教官に好感を持たれる相乗効果も狙ってのことです。通るならば恥もありません。
最後の急制動では、早く速度を上げることを意識しすぎ、メーターに目を落とせば、時速47㎞。
「うわっ!」と声を上げても後の祭り、あっという間にブレーキポイントにきてしまい、慌てた私は瞬時にブレーキと一緒に、なぜかクラッチも握ってしまったのです。
エンジンブレーキの助けもない急制動でしたが、なんとか指定距離内で止まれました。
後ろから指導教官が「飛ばし過ぎです。よく止まれましたね。晴れてたら検定中止になってましたよ」笑いながら言ってました。
動悸を堪えつつ、なんとか発着点にたどり着きました。
「お疲れ様でした」のにこやかな声で、合格を確信しました。
ということで、正味1月かかりましたが、無事に卒業できました。
さらにこの日は他にも朗報がありました。
バイクを注文していた本田ドリームから、住民票を頼まれており、午前中に届けたのですが、9月末の納車が、今月末に早まったとのことでした。
なんと、免許取得に合わせた納車、これは今後のバイカー人生にとって、絶対に吉報だと思いました。
注文したバイクは【HONDA GB350】
販売価格55万円は、高騰するバイク価格から見ればお手頃価格です。
昨年3月の販売開始と同時に注文が殺到した人気のバイクです。YouTubeで動画を見てクラシカルな雰囲気に一目惚れでした。さらに、注文後に発表があったのですが、排ガス規制で年内の生産中止というおまけ付きの車体です。
オプションは、ETC装置、USBケーブル、立ちごけ防止のエンジンガード。
ロードスターRFのように、自分で弄ったらよかったのですが、なんだか教習生活で疲れてしまい、販売店に頼みました。
楽しみです( ≧∀≦)ノ