電動ルーフの油圧シリンダー修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
譲り受けた時点でルーフの油圧から油漏れがあり動作しない状態だったのですが、かれこれ半年近く放置してしまいました。
手で開けるのも不便ですし、走行中にアラームがうるさいのも気になるので修理してみることにしました。
まず問題のシリンダーを取り外します。ピストンに刺さっているピンと、本体に刺さっている軸を取り外してから、ホースを外します。ホースとの接続部分は六角2.5で細くてナメそうなので注意深く。
2
Cリングを外す方法をいろいろ考えていたのですが、棒でつついてみるとぐるぐる回るのでわりとゆるゆるのよう。
隙間にいらないデザインナイフの刃をねじ込んで隙間を開け、そこにマイナスドライバーを差し込んで捻って取り外しました。リングが飛んでいかないよう、油が垂れてもいいよう袋の中で作業するといいです。
ピストンと軸受けを抜いて部品を並べると写真のようになります。
3
オイルシールの代用は…例によってグロメットです。
8mmのグロメットを半分に切って、ワッシャー、オイルを塗ったグロメット、軸受けの順にシリンダーに挿した後、グロメットを軸受け内部に押し込みます。
グロメットは、丸いほうを外側、平らなほうを油圧を受ける側にしておくのが良いでしょう。(理由は後述)
グロメットがきれいに軸受けに収まったら、シリンダーを動かしてみます。少々キツキツでも動けば大丈夫なようです。
4
組み立てて、Cリングを嵌め込みます。
外すのはあんなに大変なのに、嵌めるのは簡単です。
5
油圧シリンダーは取り外した時と同じ手順で取り付けます。
ポンプにオイルを補充します。オイルはVG32の作動油ということで、高価ではありませんが、何Lも要らないですし、かといって少量だと割高になってしまうのと、注入しやすい形状の容器であることが重要です。あちこち比較しましたが、結局コーナンで500ml入りの物を買うのが安上がりでした。
フィラーキャップを上に向けてオイルを入れていきます。いっぱいに近くなったら一度フィラーを閉じて動作させ、経路から空気が戻ってくるとタンクのオイルが減るので、補充を繰り返します。結局250mlほど入れました。
6
動作が途中で止まってしまうときはマイクロスイッチを確認します。
スイッチの青いゴムのような部分が戻ってこなくなっているので、爪でコリコリしてクリック感が戻ればOKです。
★トランクの蓋が開いても次に進まない場合→トランク蓋側シリンダー(内装を剥がす必要あり)のマイクロスイッチ
★屋根が途中で止まってしまう場合→屋根開閉シリンダーのマイクロスイッチ
この二か所でハマりましたが、屋根の付け根カバーの動作にもいくつかマイクロスイッチがついているので要チェックです。
ただのスイッチですので、壊れていたら部品屋でオムロンのを買ってきて置き換えればよいかと。
7
最終的に、ばっちり動作しました。
関連URLに動画を置いておきますので、正常動作時の参考にしてみてください。
何度か動かしましたが、油漏れはしていないようです。
8
グロメットの向きの補足図です。
左側がオリジナルの状態、右側がグロメットで代用した状態です。油圧を受けても耐える向きに取り付けないと、漏れるかもしれません。
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