2012年09月11日
グリスについて調べてみた
猫クラッチ対策のグリスアップに関連して、グリスについてちょっと調べてみました。
調べると言っても、ネットでググる程度ですが。。。
色々と調べましたが、車に関係しそうな所のみ大雑把にまとめておこうと思います。
グリスは、ネーミングに決まりがない為、増ちょう剤に基づくもの、添加剤に基づくもの、用途に基づくものなどのネーミングがあり、分かり難くなっているそうです。
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増ちょう剤(油をドロッとしたグリスにする基材)では、
カルシウム石鹸系
リチウム石鹸系
ウレア系
ベンナイト系
など
細かい特徴は、ここにありました。
http://www.kyodoyushi.co.jp/grease/index3_1.html
まぁ、大雑把な特徴としては、耐水性、せん断安定性の観点から、
カルシウム石鹸系 ・・・・ 安い、どうでもいい所に。一般にシャーシグリースと言われている?
リチウム石鹸系 ・・・・ 万能。一般的なベアリンググリース。
ウレア系 ・・・・ 超万能、特に使用可能温度がリチウム系より高い。但し、ちょっと高くなる。
ベンナイト系 ・・・・ 耐熱性能が高い。ブレーキの鳴き止めなどに。
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基油別ですと、
鉱油系
合成油系
ですが、鉱油系が割りと万能なので、ほとんどこれですね。
一方の合成油系は、かなりの種類がありますが、用途限定の様なので、プロ用って感じでしょうか?
唯一、合成油系でよく使うのは、シリコンオイルですね。
鉱油系 ・・・ ゴム、樹脂に攻撃性があるから使えない。
シリコンオイル ・・・ 金属同士の潤滑に使えない。
と両者で補完しあっているイメージですね。
って事で、ゴム、樹脂がある所以外は、鉱油系を、ゴム、樹脂の時は、シリコンオイルって感じでしょうか?
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その他の要素としては、添加物ですが、有名なのは、モリブデン、二酸化モリブデンですね。
モリブデングリスって名前のものは、単にモリブデンが添加物として入っているだけって事です。
基油、増ちょう剤は、先にあげたものが使われますので、基本的なグリスの特性は、それに依存する訳です。
ところで、これを調べる前は、
モリブデングリス = 高性能グリス
ってイメージを持っていたのですが、モリブデン自体が潤滑効果があるので、耐圧性能には優れるのですが、流れやすく、耐水性、耐熱性があまりないので、小まめにグリスアップするなら別ですが、車用途では、あまり出番はない様です。
エンジンなどの組み付けなどで、サラのパーツの当りが出るまでの潤滑目的使うみたいです。
その後、エンジンオイルが循環して流れてしまっても良いからって事らしいです。
ネットを見ると、リチウム系にモリブデンを入れた、耐熱、耐水、耐圧に優れたグリスってのも売られている様で、各社色々と欠点を改良したものを出しているのでしょうか。
それとも、単に、モリブデン=高級 ってイメージを使って、商品性を上げているだけかも知れません。
もう1つ、モリブデンの欠点として、色が黒いので、磨耗の鉄粉でグリスが汚れて来ているのか分かり難いってのもある様です。
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という事で、今回、グリスとしては、ウレア系のものを購入しました。
プロの様に大量に使う訳ではないし、少量ならば、価格の違いも数百円レベルで、チューブ一本買えば、暫くは、無くなりそうにないので。
一応、メーカーの能書きとしては、
精製鉱油ベースで、耐熱性、耐水性に優れ、防錆効果、耐摩耗性に富んでるとの事。
使用温度範囲は、-20℃~200℃って事なので、ミッションが多少熱くなっても問題ないレベルかなと思います。
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Posted at
2012/09/11 01:16:10
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