東京都は緊急事態宣言が解除され蔓延防止等重点措置に移行しました。
穿った見方ですが、全ては五輪開催と有観客の為の伏線に見えてしまいます。
既に都内の感染者数は1週間平均で前週を大きく越えています。
この状況で無理を推して開催し、その後に惨劇とならないことを願うばかりです。
さて、やっと愛車とのスキンシップの時間を得ることが出来ました。
関東地方は梅雨入りして雨の日が続いていましたが、漸く天気と拙の休みが合致した某平日、八ヶ岳の麓近くまで約420kmを疾走り、O/Hと排気系パーツの見直し後の愛車の感触を確かめる機会を得たのです。
本来であれば、エンジンO/H,排気系パーツ毎に分けて感想を報告するところですが、これ等を纏めて施行したため、個々の効果は拙の想像の域を出ません。
また、例によってプラセボ効果も多分にあるかと思います。
更に長文となりますこと、ご承知おき下さい。
【前日~当日朝】
前日まで天気予報は、雨と曇りを行き来するどっち付かずの予報を繰り返していました。
やきもきしていましたが、前日夜に曇り/晴れとなり愛車とのスキンシップを挙行することに。
朝、ご近所さんにご迷惑にならないよう7時に拙宅を出発します。
ホームコースたる奥多摩~甲府のルートも考えましたが、趣向を変えて長野県まで足を伸ばす事にしたのでした。
【始動時&アイドリング】
シートに収まりキーを捻ってセルモーターを動かします。
エンジンは極短いクランキングを経てムズがる事なく軽く始動。
始動時こそ低くやや野太い咆哮と伴って目覚めますが、音量自体は大きくありません。
以前と異なっているのは、アイドリングの非常に安定した回転とバイブレーションの少なさ。
とても滑らかに回り、タコメーターも一切振れる事なく一定の値を指し続けます。
エンジンが暖まってから軽くブリッピングするとエンジンは極小さく吼える様に応えます。
「早く出掛けようよ!」とばかりに。
【発進、低回転運転】
僅かにアクセルペダルを踏み込みギアを1速に入れクラッチを繋ぎます。
これ迄はアクセルを若干煽る様にしてクラッチをリリースしていましたが、
低回転域でトルクがアップしたのに併せて、耐ノッキング性がアップしたようです。
これまで以上に低い回転数(1,000~1,500rpm)でクラッチミートさせても、何の苦もなく疾走り出せるようになりました。
拙宅を出て、中央道府中スマートICに向け多摩川沿いの一般道を走らせます。
薄曇りながら気温はやや高め。
徐にエアコンをONにします。
これ迄エアコン使用時の低回転域では、トルクをエアコンコンプレッサーに取られてしまい吹け上がりがもたつき気味でしたが、これも全くパワーロスを感じさせず立ち上がる様になりました。
低速時のアクセルレスポンスは、従前よりも快活になり、加速時のペダル踏み込み量は少な目でも必要な加速を得られます。
但し、拙がより気持ちいい加速を我慢出来ずにより踏み込んでしまうこともしばしば。
低速域での音は、エンジン音とバイブレーションは以前より大人しくなり、エキゾーストノートは3,000~4,000rpmで最も猛々しく吼えようとします。
この咆哮は、アクセルを深く早く踏み込むと顕著で、ゆっくり踏み込むと不満そうながらも吼えずに回ります。
【高速道、中回転域】
スマートICを通過して本線合流に向けて加速します。
ゲートからの合流への加速では、淀む事なく伸びやかに高回転域まで回ります。
中回転域でもトルクが増したのでしょうか。
スイートスポットのレンジで小まめにシフトアップさせずとも気持ちの良い加速で合流車線まで軽く流れに乗ります。
アクセルを強めに踏み込むと、エアリッチ、フューエルリッチとなり、エキゾーストが共鳴するかのように乾いた音で咆哮します。
低速時同様、ゆっくり加速させると吼えず、早く深くアクセルペダルを踏み込んだ時に排気系から乾いた低いノートを醸し出します。
加速感は、大きく改善してはいませんが、従前の4,500~6,000rpmのレンジで重ダルそうな回転上昇がなくなり、気持ちよく軽やかに廻るようになっています。
いつもなら「この辺でシフトアップ」とする回転を超えて、もう少し伸びやかな回転・加速を味わいたくなります。
トルクアップ効果は特に登坂車線があるような上り坂を5速で走っても、そこからシフトダウンさせずに無理なく加速させる事で感ずることが出来ます。
新車時のエンジンフィールは、こんな感じだったかなぁ、と過去を振り返りますが往時を思い出す事は出来ませんでした。
因みにパワーアップ感は殆どありません。
元々、出力アップを目指してのオーバーホールや排気系の見直しを計画した訳ではありませんので、これで十分満足。
中央道を軽やかな足取りで西に向かい、長坂ICまで気持ちのよい高速走行を満喫したのでした。
【ワインディング】
長坂ICを下り、一般道で清里のR141との合流地点からR141でCOPPA de
KOUMIの開催地である小海リエックス付近を目指します。
(
コッパディ小海)
そして、新緑も眩しい木々を縫ってR299の合流地点であるふるさとの森までを快走します。
前述の通りエンジンが低回転域から高回転域まで広いレンジで気持ちよく廻るようになった為、シフトの選択肢が広がりました。
回転レンジ高めに維持して疾走る事も低めに維持して緩やかに流す事も、その両方を織り混ぜて軽やかに気持ち良く疾走る事も自在です。
但し、シフトダウン時には少々驚きが…。
慣らし期間中より「O/H後にエンジンが回りたがる」と申し上げてきましたが、これが顕著に。
つまり、エンジンが軽く廻るようになった事でシフトダウンによるエンジンブレーキの減速が効きにくくなったのです。
内燃機関のフリクションが低減されたからでしょうか。
音では、これ迄が「グォン」と唸るように回転が上がるところ、「パン!」言う音と共に軽々と上がる為、エンブレがこれ迄より効きにくくなったように。
かつて、バイクにお乗りだった経験のある方に分かりやすく例えるなら、4ストエンジンのエンブレから2ストエンジンのそれになった様な感覚です。
その為、これに馴れるまで今までよりコーナーの手前で且つ慎重にシフトダウンするようにして、その感覚を身に染み込ませるようにしたのでした。
【帰路】
存分にワインディングを満喫し、そろそろ帰路に向かいます。
小海周辺で所用を済ませ、帰路に。
家族への土産に美味しい地元のパンと地元の低温殺菌牛乳を買い込みます。
(高原のパン屋さんとヤツレンのポッポ低温殺菌牛乳)
他にもソースカツ丼のたれや鯉の洗いを所望していましたが、どちらも入手出来ませんでした。
(明治亭カツ丼ソース、佐久の鯉の洗い)
往路では、幌を掛けての高速でしたが、帰路はオープンのまま中央道に。
爽快に約400キロの疾走りを満喫したのでした。
【第三者評価?】
前回同様、家内のインプレッション。
今回は、妻に運転をさせてO/H後の感触を聞いて見ました。
・音が低くなった。
・やさしくなった。(優しい?易しい?)
…以上?。
「何がやさしくなったのか」聞いてみましたが、「細かいことは分からない。感覚としてやさしくなった」とのこと。
きっと運転し易くなったのだろうと解釈した拙なのでした。
【総評】
以上、あくまで拙個人の感想ですが、この度のエンジンO/Hおよび排気系パーツの見直しは、ほぼ思い通りに仕上がったのではないかと感じています。
殊にエンジンO/Hは、愛車との生涯の中でもそうそうない重整備でしたので、多々心配もしていましたが、これでまた当面の間愛車と気持ちのよい時間を過ごせそうとの感触を得たのでした。
【後日談①】
実走当日、朝の拙宅近辺の天気は曇り。
道中も薄雲の合間から時折陽が差し込むような天気でした。
未だ6月と言うこともあり、油断していました。
帰路の中央道をオープンで快走しましたが、西日を浴びて後頚部が日焼け。
キャップは被っていたものの、顔と両前腕も赤く日焼けしてしまいました。
次回から日焼け止めは必携と自戒した拙なのでした。
【後日談②】
現在、拙車は車検の為に馴染みのディーラーさんに入院中。
重整備直後のため、エキストラ整備はデフオイルとブレーキフルードの交換のみとしました。
サービスフロントさんは、「これだけやれば後はもう手を入れるところはないのでは?」と仰います。
いえいえ、まだまだ交換を必要とする箇所やパーツは沢山あるんです。
ただ、今はお財布が…。
レストア基金も含め一から積み立て直しです。
これからも愛車を小綺麗に維持しながら、元気に野山を疾走らせたいと強く願う拙なのでした。
長文お付き合い頂きありがとうございました。
【追伸】
変異株により、感染力は格段に高まっているそうです。
気を緩めずに感染防止に努め、密になりやすい状況にならないようどうぞお気をつけください。
早くこの厄災を克服して、笑顔で出掛けられるといいですね。