
一昨日の金曜日も好天。未明に出発し最初の目的地で日の出を迎えるといういつものパターンで山梨林道ワンデードライブに行ってきました。そのときの記録はいずれまた。
あと、昨晩は連れ合いと映画「日日是好日」を観てきました。黒木華さんが好演。この映画が遺作となった樹木希林さんの最後のセリフにはグッとくるものありました。
さて、富士山一周ドライブ、今日で完結です!
富士山スカイラインの直登部分に入って3合目あたりから道路脇に残雪が見られるようになってきました。路面はほとんど乾いてますが、一部のコーナーでは路面が濡れていて、これ単車で来たら明るいうちに下りないと怖そうだなと…
ここへ来るのも30年ぶりくらい? 義母や義姉・甥・姪らと娘がまだ小さい頃に来て、そのときは宝永火口の縁まで娘を肩車したりおんぶしたりしながら往復したように記憶してるんですが、駐車場やお店がどんな様子だったかはすっかり忘れてます (^^;)
でもたぶん、駐車場に駐められる台数、かなり多くなったんではないでしょうか。この写真の手前に駐車場の案内図があったんですが、一方通行の外周路の両側だけでなく内側にも結構ゆったりした感じの駐車スペースが作られてました。ま、最近は自分の記憶にすっかり自信が持てなくなっているので定かなことは言えませんが、たぶん少しずつ拡張されてきたんだと思います。
お店に近いあたりの区画は満車。少し先まで行ってなんとか道路山側のスペースに1台分の空きを発見、無事駐めることができました。写真右、稜線の上にちょっとだけ頭をのぞかせているのは宝永火口縁の最南端部です。
登山道と宝永火口に至る遊歩道の登り口。登山道はここも冬季閉鎖のため通行止めですが、宝永遊歩道へはこの時点ではまだ行けるようで、歩いている人の姿、けっこう見られました。
この看板には「富士山表口五合目」と書かれてます。たしかにこっちが「オモテ」で、河口湖側が「ウラ」というのは体感的にも自然に感じられるのですが、山梨県人にしてみたらちょっと面白くないのでは?と思ったんですがどうなんでしょう。
そんなこと思ってたら、こちらの案内図には「富士宮口」との表示。ま、これが無難だよなと(笑)
お店の屋上が展望スペースになってます。これはそこから左方向に見える愛鷹山。
で、正面に見えるのが富士市の街並みと駿河湾です。写真右手、海岸線がカーブして海へつきだしてる陸地がうっすらと見えます。三保松原はあのあたりですよね。
振り返ったら、わ、外国からのお客さんがこんなに!とパチリ。団体客ばかりでもないようです。
この時は富士山もほぼ全貌が見えてました。朝に須走口から見たときの雪の量に比べると、こちらは見えてる部分全体が南向きの斜面ということになるから、だいぶ雪の量少なめに思いました。
さっきと同じような写真ですが、こちらは階段を下りたお店の入口前のテラスから。トイレはこのテラス脇にあります。いちおう無料ですが、維持募金箱があるので小銭を入れてと…
同じくテラスから見た愛鷹山。
みやげものを求める外国からのお客さんでにぎわっていた売店から更にもう1階分下がったフロアにある食堂はかなり広いスペースですが、大部分のテーブル席には「団体用」と書かれた紙が置かれてました。なので余計にガラーンとした寒々しい感じ。入る前に外から中を覗いたときは「あれ、休業中?」と思ったくらい。
でも、実際に中は寒いのでこのストーブ有難かったです。
きょうの昼食は「富士山カレー」です。厨房窓口で注文と支払いをするのですが、中を覗くとみなさん相当ご高齢の方ばかり。80代まで元気に働いていた亡き母の姿が重なります。そんなお一人に「富士山カレーの売り文句は何ですか?」と尋ねたところ、「ん〜、ただの普通のカレーよ。ちょっと違うのはご飯が山の形に盛ってあることかな」とのこと。『それで1,200円は平地の5割増しだな』と思ったんですが、飾らないそんなやりとりにもちょっと心が和みました。
で、味は…たしかに普通でした(笑)
食事を終えて外に出たら、雲がだいぶ増えて肌寒さも増してました。たまたまでしょうが展望スペースにもほとんど人影なし。これは早く下りたほうがよさそうと今日3つめの登山口・御殿場口登山道新五合目へ向かうことに。
富士スカイラインの下り道、先ほど濡れていたコーナーの日陰部分はやはりそろそろ凍結しそうな感じに見えました。バイクともけっこうすれ違いましたが、この時期バイクでここへ来るなら、天気のよい昼の時間帯にするのが賢明と思いましたね。
途中の写真はなくて、これはもう御殿場口新五合目のバス折り返し所直下くらいのところで車内から撮ったもの。
こちらも。
ここは標高でいうと他の「五合目」に比べかなり低いところにあるから山頂との距離も遠めになるのですが、斜度の関係でそう見えるのかあまり富士山らしい感じがしません。
歩く距離が長くなるというのが一番の理由なんだと思いますが、ここにはお店らしいものもなくマイナーな印象。時間が押していたこともあり、ここでは車を駐めず早々に退散することに。
時間が押して…というのは、きょうの帰りは途中通行止めになっていることがわかっている道志みちをとにかく行けるところまで行って迂回路の様子を見てみようと思っていたからなんですが。
その下山路、ここでは正面に箱根の山が。
上のバス折り返し所から少し下りたところに一般車用の駐車場があるのですが、その対面のスペースになにやらあやしい?雰囲気の自衛隊車両が。
中はマイクロバスくらいの大きさの通信車両のようでしたが、カモフラージュってこんなふうにやるんだなと。
そうそう、この新五合目へ至る道には先ほどの富士スカイラインのようなコーナーはほとんどなくて、かなり直線的にグイッと登る感じ。この写真の道の斜度がずっと続くというイメージですかね。
このあたりでは正面に丹沢の山々を望みながら。
で…いきなり飛んでしまうんですが、ここは鉄砲木ノ頭(明神山頂)。
新五合目から下りたあと今日3度目の道の駅すばしりの前を今度は素通りして篭坂峠から山中湖へ。その時点では平野のGSで給油して、そのまま道志みちへ向かうつもりでいたのですが…
山中湖畔の道を走っていると、右手にパノラマ台周辺のススキ野が午後の陽光を受けて、まるで「おいでおいで」と誘っているよう!
いちおうちょっと迷いはしたのですが、この天気のこの時間に明神山頂からのきっとステキな景色が見られることなんて次はいつになるかわからないし、もしかしたらこれが最後になるかもしれないんだぞ、なんて思ったらもう矢も楯もたまらず…という感じで寄り道を (^^;)
三国峠に車を駐めて稜線のハイキングコースを登ること約20分。最後はかなりバテて休み休みという感じでしたが、この景色を見れば疲れも吹き飛びます。
一面のススキ原の向こうに見えるのが山中湖畔・平野の集落。奥の稜線右・ちょうど雲の下に三つ峠山、その左側写真中央のピークは黒岳、さらにその左の小ピーク左側の鞍部が新道峠(一昨日行ってきた場所です)ではないかと思うんですが…
で、こちらは同じ場所から富士山方向を見たところ。たぶんきょう朝のうちにここへ来ていたら、山中湖上の雲海とともに富士山の裾野が右の山塊へつながるあたりの奥に南アルプスの山々がキレイに見えたと思うのですが、午後のこの時間になるとさすがにそこまではっきりとは見えません。でもここのススキのこんなふうに輝く姿が見られるのは午後の逆光のおかげですから、贅沢は言えませんね。
こちらは山頂からパノラマ台へ下るハイキングコース入口なんですが、ここで珍事が。この写真を撮った直後に通りかかったグループのお一人から「あれ? ○○さんじゃありません?」のお声がかかりビックリです。見ればご近所の知り合いの方です。
わぁ、奇遇ですね!とお互いにエールの交換を。
聞けば今日は足柄峠から金時山へ登ったあとバスで篭坂峠まで移動、今度はそこから大洞山・三国山を越えてここ明神山まで歩いてこられたとのこと。
ここからパノラマ台へ下りたことはありませんが、ずっと正面に富士山を見ながらの下山ですから、きっと一日のしめくくりにふさわしいフィナーレとなったことでしょう。よかったですね□□さん!
□□さんと別れたあと、太陽が薄い雲に隠れたのでこんな写真も撮れました。
すすき越しの富士山ももう1枚。
さて、このあと「道志みち迂回路探索」の任務?も控えてることだしと、私も車を駐めた三国峠への道を引き返します。その途中、パノラマ台周辺まで続く一面のススキ原の一端が見渡せたのでパチリ。
そう言えば、私がこの山頂へ初めて登ったのは40年近く前のこと。もう時効かなということで正直に書きますが、その時はオフロードバイク(長く乗ったKLではなくその前にちょっとだけ乗ったXT125だったと記憶)でここを駆け上ったのでした。今ならもちろん顰蹙もの(当時だってそうか?)でしょうが、その頃はまだこんなにススキが密生してなくて、土が剝き出しになってる部分が多かったんですよね(と言い訳を)。
以来折に触れてここへは来ていますが、今は土が剝き出しになっているのは山頂部とこのハイキングコースのみです、たぶん。もしかしたら人の手も関わっているのかもしれないし、だとしたらその方たちにも感謝なんですが、自然の力の凄さ・有り難さをこんなところでも感じます。
このあと平野から道志みちに入り、「道の駅どうし」で休憩したあと、青根の通行止め区間を迂回して帰宅した訳ですが、その間の写真はなしです。
なんせ、津久井まで充分もつと思っていたガソリンが、迂回路を走ってるうちにみるみる減っていき(けっして飛ばしたからというんではなく、思ってた以上に距離があったからということなんですよ。信じて!)、最後の数㎞は残走行可能距離の表示がほとんど0になってしまって写真を撮ってる余裕などまったくなくなってしまったものですから。(汗)
そのときの「踏査報告」は10月23日付の拙ブログ「道志みちの一部通行止めが継続中!…その迂回路について」(https://minkara.carview.co.jp/userid/2970144/blog/42101180/)に記しましたので、よろしければそちらも併せて覧ください。
次回からは、一昨日行ってきた「山梨林道ワンデードライブ」について書きたいと思っています (^^)/