上の子のスイミングに付き添ってたら、有線で洋楽が流れてたのよ。
それがまた、往年のヴァネッサ・カールトンみたいな陰鬱な感じで、
「(ヴァネッサの)アルバム2枚持ってただけやけど、こんな曲出してるならまた買おうかな」 と思ったのよ。
そして、ネットで有線の時間検索したら―――
ヴァネッサ・カールトンではなく、
ラブ サイケデリコという人たちの、Place Of Love という曲でした。(邦楽やんけ!) orz ダマサレタ…
Place Of Love ← 陰鬱な感じ。
サウザンド・マイルズの爽やかなピアノの前奏に惹かれてヴァネッサ・カールトンの1stアルバムを衝動買いしたのは、社会人なりたてのときだったでしょうか。
メジャーリーグの放送を見ると時々流れるサウザンド・マイルズ。
友人の結婚式でも流れていて、結婚式の定番曲でもあることを知りました。
A Thousand Miles ← 流行ったね。
Twilight ← お気に入り
She Floats ← 陰鬱な感じ。
そんな色々を思い出しながら、スイミングの帰りにスズキ・アリーナに寄り道しました。
目的はスイフト試乗。
前回スズキへ行ったときは未登録で、見積りだけだったのです。
店内の営業さんが立て込んでいたので、おばちゃん(たぶん、ここのアリーナの社長夫人)が HYBRID RS、すなわちマイルドHVのスイフトを回してくれて、いつもの長大な試乗コースに
放し飼いにさせてくれたのです。
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上の子をチャイルドシートごと移し替え、子連れ狼よろしくスイフト HYBRID RS を走らせます。
周りは播州平野の夏の色、上の子は飴をしゃぶって車窓を眺め、上機嫌。
サウザンド・マイルズを(英語の歌詞がわからんもんだから)鼻歌で歌って、最後の「トゥナイト!」だけ力強く歌います。
途中、(意図的に)道を間違ってしまいまして、結果的に2周も回ってしまいました。
千里とまではいかずとも、二万米は快走しました。(^o^)/
〔HYBRID RS 所感〕
乗り心地はデミオと同等…どころか、凌ぐんじゃないコレ?
「RS」グレードの足回り設定の故かな?
曲がりもよい。ロールしない。
動力は、1.2L + ISG + CVT 。出だしモッサリなデミオXDと比較したら、全域もっさり気味。
「通勤車」「二人乗車までのツーリング用」としてなら必要充分だと思います。
(
バレーノの ハイオク仕様1Lターボ + 6AT は爽快だったなあ…)
CVTをパドルシフトで擬似的に段付き変速させてるけど、エンジンブレーキでしか使わないし、それならシフトレバーで変速させてほしい。ハンドルの根元がゴチャゴチャするので、パドルシフト嫌い。
ステアリングホイールに一部テカテカな素材が使われ、触感、滑りに違和感があってヘンだった。「RS」グレードだけ?
スピードメーターが220km/hスケール…これは止めてほしい。
性能的に出ないのに…というのもあるけど、スケールが大きすぎると「実用域で針が動く面積が狭い」ことになる。
また、メーターが「真下始まり」なので、針の初期位置が「視界の中央から外れる」ことになる。
つまり、スピードメーターが見にくい。実用的ではない。
視界は良くはないけど、デミオより悪くはないです。
フロントガラスの角度が立っている分、圧迫感はないかな。
アイドリングストップ機能が煩わしい(特に車両停止前エンジン停止)が、再始動は早さ・音・振動いずれも問題は感じなかった(ISGの効果?)
乗り心地がRSだけこんなに良いなら、RSを選ぶ値打ちがある。
動力は、1.2L NA より、ISG有る方が幾分か良いのかな?
先代スイフトの乗り心地には惚れたもんだけど、動力だけは弱みだったなあ。
ISGが付いてるマイルドHVは価格も上がるし、個人的にはこのマイルドHVは買いではないけど、動力に不満有りなら 1Lターボを選びたい。
あるいは、新たにラインナップに加わった、ストロングHVの個性次第で―――
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〔各グレードの比較〕
前提:XL ML SL の3グレード比較 / FF、CVT or AGS、予防安全仕様
価格
XL 156万円
ML 172万円(-3万円)
SL 195万円(-8万円)
※ 価格()内は、減税で有利な分
燃費
XL 24.0km/l
ML 27.4km/l
SL 32.0km/l
車重
XL 890kg
ML 900kg
SL 960kg
距離当たりの燃料代(燃費8掛け・単価130円 計算)
XL 1÷(24.0×0.8)×130=6.77… → 6.8円/km
ML 1÷(27.4×0.8)×130=5.93… → 6.0円/km
SL 1÷(32.0×0.8)×130=5.07… → 5.1円/km
価格差を燃料代で埋めるために必要な距離
XL -
ML (172-3-156)÷(6.8-6.0)=16.25 → 16.3万km
SL (195-8-156)÷(6.8-5.1)=18.23 → 18.3万km
モーターを燃費向上のみならず動力性能向上の手段と考えても、ML、特にSLは分が悪い。
それにSLは、重いし、荷室容量も減る。(265L → 178L 33%減!)
さらに、ストロングHVの割にモーターが弱いし、とにかく商品力が弱すぎて話にならない。
また、スズキという企業に、「ハイブリッド」の売り込み方の一貫性が欠けている。
マイルドHVのシステムは、「エネチャージ」のままで良かった。
それを、(販社に泣きつかれたのか)目先の「“ハイブリッド”という名乗り」を急いで、エンブレムも作って「ハイブリット」として喧伝し、いざストロングHVが出たら既存のマイルドHVとの区別がユーザーに対してつかなくなってしまった。
エンブレムの色を変えてるけど、誰が区別できる?
大きく再編しないと、もう小手先では収拾不能よ。
とは言え、SLのモーターが弱い云々はスペック見ただけで書いていることあって、5AGS の段の狭間を MGU でスムーズに埋めるという発想、ツイン以来の変わり種HVに焦点を当てる人向けの車かも知れない。
「俺、こんな珍品持ってるんだ」
そこに30万余の価値を認められるか―――
是非 SLを試乗して、実際の乗り味を経験したいですね。
あれ、この記事は マイルドHVの HYBRID RS について書いてたはずなのに、いつの間にかSLのことばっかりになったよ。
これもグレード乱立させたスズキのせい、ということにしておこう。