メテオ号で園の送りのあと 少し時間をつぶして、こっそりバレーノに試乗してみた。
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スズキアリーナ某店、以前から ここにバレーノがあることは調べがついていたのだフフフ。そして入店。
―――え? バレーノないよ? どこどこ?
「ただ今 1Lターボは貸し出し中でして、1.2Lモデルやったら30分程で……」
30分程、カタログ広げてディーラーマンと談話しつつ待ちました。
買い替え予定はまだない嫁車候補として、私が一人勝手に
(いつ事故に遭って廃車になっても対応できるように)シミュレートをしてます。
嫁の車、嫁の名義といっても、メテオ号が通勤専用になってるので、
送迎・買い物・遠出(旅行も)などファミリーユース全般で使うため、現行車に劣らぬ居室空間と荷室容量と取り回し性が求められます。
嫁は車に「スライドドア」「高い車高」「3列シート」「ホンダ」「低い車高」「2ドア」「エアロパーツ/その他 外観上ノーマルから変わるもの」「フォグランプ」「マニュアルトランスミッション」「サンルーフ/オープン」「ハイブリッド」「ターボ」「アイドリングストップ」「サイド&サイドカーテンエアバッグ」「先進安全装備 全般」「ホンダ」など…を、求めていません。
家族がほどほどに快適に乗られ、旅行や買い出しの荷物が乗り、視界が良くて、取り回しが良くてぶつけにくく、ほどほどの排気量のガソリンエンジン(ノンターボ)で、AT又はCVTで、どちらかと言えばセダンよりハッチバックで、ホンダ以外の、出来るだけ安くて故障しない中古車が良いのです。
世相に流されません。頑として。かなり保守です。
でも、嫁から「根拠のない憧れ」だけで「ミニバン」「ハイブリッド」などを猛プッシュされることは有り得ないので、
そこは感謝してます。
みたいなことを話しとるうちに、運搬車(っていうの?)にたった1台乗せられてバレーノが来ました。
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さて、バレーノXG(1.2L NA)。
グリルはややゆるめも、フォルムはとてもいい感じ。
なんだか、ベリーサにも雰囲気が似てるかな。
サイズ感が 嫁的に受け入れられそう。(幅が増すが、前後は縮まる)
内装が簡素で、特にマニュアルエアコン回りは昔の車っぽい。
針のスピードメーター・タコメーターが並んでいる。こうでなくっちゃ。
視界は充分確保されてる。三角窓とか無いけど、気にならない。
リアハッチガラスの下端がちょっと高いけど、それはメテオ号の方がもっと高そうだし。
(スバルは視界も重視してますね(^^))
(マツダは視界の優先順位が低い(^^;))
運転席の位置を合わせてから後席に乗り込むと、広い、余裕がある。
腿裏が浮くことなく座れる。後ろは子供前提だけど、大人が長く乗っても疲れない。
(スバルは後席の居住性も重視してますね(^^))
(マツダは後席への優先順位が低い(^^;))
荷室は320L、底板を外せば360L相当はある?
容量そのものはなんとか許容範囲だけど、ただ開口部が狭いかな。
ラゲッジシェルフを外して納戸に入れておけば、ちょっとはマシかも。
サイド&サイドカーテンエアバッグ がオプションでも付けられないのはいただけない。
前方監視に デュアルカメラ ではなく ミリ波レーダー を使ってるあたりも対歩行者を考えれば不利かもしれない。
とはいえ、簡易(赤外線)ではない方式を標準装備だから、そこは評価したいところです。
さて、転がしてみようか。
ハンドルを握ると、細い。これは気になればカバーを巻けば済む問題。
CVTのシフトが、一気に「L」まで入ったよ。「D」に入りやすく作った方がいいよ。
エアコンでクーラーきかせたら、風量4段階のうちの1でも微風とは言えない風量が出てきた。さすが天竺産!
XGはマニュアルエアコンだから、もちろんダイヤルぐりぐり回します。
1LターボのXTのフルオートエアコンはプッシュボタン式のようですが、これはいけません。
ここでも書いたことだけど、
プッシュボタン式は 操作の機会・量・時間を要し、不便です。
スタイリッシュ(プッ)かもしれませんが、人間工学に反します。
(スバルとマツダは2Lクラスのフルオートエアコンでもダイヤルを採ってますね(^^))
出だし・加速はCVT特有のスポンジを介する感覚があるけど、癖はありません。
ブレーキは、踏んだ分だけ利きます。カックンもまったくなく、遊びがちょうどいい。
軽さ(910kg)の恩恵か、男二人乗車を苦にせず登坂できました。トルク12ぽっちで、マイルドHV無しなのにね。
このCVTは「D」の下は「L」のみで、ATの「サード」に相当するような「段」がありません。(他社にそういうCVTが一部あって、とても使い勝手が良い)
そこで、後続車のない状況での赤信号停車と急な下り坂で「L」でのエンジンブレーキを試しました。
残念ながら「サード」相当ではなかったけど、いきなり「セカンド」に入るほどのガックンぶりはなかったような…。「2.5速」?
ネットで散見するような、直進安定性の問題は感じられず、ハンドルの戻りが急というのも慣れの範囲と感じました。
アイドリングストップ機能を備えていないようだけど、停止前にエンジン止められるのだけは嫌だから、むしろ無い方がいい。
停止前にアイドルストップさせるメーカーは、
「停止前」「停止直後」と選択できるようにしてほしいよ!
(スバルとマツダは「停止直後」のアイドリングストップで、違和感が無く良いですね(^^))
(マツダは ドライバーが踏力の変化でエンジンの止める止めないを選択できて良いですね(^^))
一昔前の雰囲気で、街乗り(しか試乗してないけど)で運転しやすい、バランスの良いクルマです。
「街乗りで運転しやすい」というのは、
視界が良く、
前後4mで小回りが利き、
停発車がスムーズ(ブレーキの感触の良さ/車体の軽さゆえか発進も楽)で、
アイドルストップに煩わされることも無く、
狭い路地を含めたそこらの町なかで運転しやすい…ということです。
なかなか良いじゃないか、バレーノXG(1.2L NA)。
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家に帰って一人のんびり転がり、カタログを熟読してみた。
アクセラ()や
インプレッサ(次期型の商品力は凄まじい!) や
s-cross(MC後のデザインに惚れてもうた…)の夢はあるけど、
現実的な対抗車種はやはりフィット。
バレーノXG ←→ フィット13G
(バレーノXT ←→ フィット15XL)(無理やろなぁ…)
後席空間・荷室容量はフィットに匹敵するし、(スイフトほどのインパクトはないけど)運転感覚も悪くないし(国産コンパクトの中では良い方かな?)、
保守嫁からすれば、一昔前のほどほどの質感(マニュアルエアコン含む)、視界・取り回しの良さ、日常の運転に使い良さそうで、非ホンダ…というのは、響くものがあるんじゃないかな。荷室の開口部の狭さも、シェルフを外せばだいぶマシになりそう。
新車というだけでハードル高いけど、3年後、バレーノとラクティス(←中古車やたら安いよね!?)とs-cross(MC後)の中古車市場の値ごろ感に注目やね。
3年……待てそうにないぁ。
バレーノ、特にXGなら、新車でも価格を抑えられて、嫁を説得できそうやなぁ。
バレーノ、s-cross(MC後)…。
希少性は圧勝やなウフフ……。
なんや、眠たーなってきたなぁ。ふぁあ~。
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かくして浮野は、カタログを広げたまま眠りに落ちた。