ステアリング・コラム・ロック修理 その２

前回からの続き。

ステアリング・コラム・ロックの動作不良。
コイツが起きると、エンジンは始動出来ないし、ハンドルはロックされたままになるので、レッカー移動するにしても大変だ。

どうやらVOLVOの持病な様で、2008年位のV50やV70での事例が多く聞かれる。
修理するとモジュール交換で５〜６万円位する模様…。(^_^;)

対応としては、振動を与えたり、カプラーを抜き差しすると直る事が有る。
接触不良か？

たまたまC30のステアリング・コラムが捨て値で入手出来たので、モジュールを取り出してみた。

品番はC70と一緒でドイツ製。
Column lock、 31340733。
因みに、V50も同じ品番だ。

非分解だが強引に開けてみた。

コイツを交換するだけで５〜６万か…。
ケースはアルミダイキャストで一番高そうだ。(^_^;)

モーターのウォームでドラムを回してキーを動かす仕組み。
JOTRIN社のロジックICで制御している模様。

制御基板とモーターの接続は端子がモーターに刺さる構造。
メルセデスなどのドアミラーに多く見られるが、接触不良が多々発生するヨ…。

接触不良が起きる可能性が有るのは３カ所。

一番怪しいのがモーターの端子。
次がカプラー。
マイクロスイッチも欧州製では多々ある。
VOLVOだと、ドアスイッチのマイクロスイッチの接触不良は有名だ。

欧州車はプラとエレキはイマイチだが気候の問題だろ〜か？
VOLVOは、日本製の部品が多く使われているので良い方だと思うのだが…。

カプラーは何度か抜き差しし、接点復活で磨いてやればok。

マイクロスイッチは、CROUZET SWITCHES製。
フランスの会社か？
動きはイマイチだが可能性はゼロでは無い。

モーターの基板側の端子。
黒い筋状の汚れと、よく見ると線状のキズが残っている。

モーターの振動による微小摺動による絶縁物質（酸化皮膜がクズとなって堆積）か？
『フレッティングコロージョン』って呼ばれている現象かな？
錫メッキだと顕著に発生するそうなので、金メッキにするのも手か…。

端子はケースとモーターのマウントも兼ねている。
構造的にはイマイチじゃないか？

因みに、今日、４度目の動作不良が起きたが振動を与えても動かなかったので、もしやと思い別の車からバッテリーをジャンプさせたら一発で始動。
電圧は、動作不良時が12.2V
ジャンプさせて13.7V。
モーターの端子やブラシ回りの接触不良が濃厚かな？