
前回のコレクションホールの写真を携帯でずーっと眺めてたら、案の定気になる点が沸々と沸いてきちゃって
再訪のタイミングを伺ってたんだけど、コレクションホールのイベントスケジュールを眺めてたら、スーパーGTの予選タイミングに合わせて色々なイベントやるらしく、このタイミングかな、と。
それに予選終了後の混雑緩和のためか、夕方にもエンジンルーム解放がセットのツアーがあるから、時間も調整しやすいなって。
ちなみに前回はこっち
もてぎ ホンダコレクションホール JTCC展
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ということでQ2予選中の時間に前入りして、週末のコレクション動態展示から。

さすがスーパーGT合わせだけあって、車両はNA1-R・NA2-R・と超豪華だったんだけど

個人的にツボだったのが、それと合わせて走ったCDアコード。

ここ最近、ずっとJTCCアコードを見てたのもあって、この子が今みるとすごく渋く見えるのだ。

今でも大好きなCLアコードに繋がるところもあるんだけど、
基本的にシンプルながら、ちゃんと車体の前後の背骨のようにショルダーラインが走るところや
そういったラインが変に交錯せずに抜けて行くところが、今見てもすごく素敵なんだよね。
展示車みたいなSIRのMTを、軽く車高落として乗ったらカッコいいだろうなぁ、って。
しかも展示中一番踏みっぷりが良かったのもこのクルマで、なおさらカッコ良さが、ね。
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そしてそのまま続きの時間で、2000年チャンピオンの無限NSXのエンジンデモがあって

そしてここからが本番、JTCC車両のツアー開始。
今回改めて見たかったのが、前回見逃したシビックのエンジンルーム。

アコードに繋がる前年に、ホンダがどういうエンジンルームレイアウトで戦ってたのかが見たかったのね。
残念ながらエンジンルームは写真撮影禁止だったんだけど (部品欠品しちゃってた)
やっぱりその搭載位置は量産車とほとんど一緒だった。
つまりドラシャはエンジンリア側で、マウント仕様でちょっと搭載高さを下げたぐらい。
写真のキャンバーの付き具合からも解るように、サスペンション回りも純正そのまま。
まだこの頃はチューニングカー+αで戦ってたのが解る仕様なんだよね。
逆に言えば、なんでアコードだったのか? っていう点もよく伝わってくるんだよね。
エンジンの搭載位置こそ純正とはいえ、その後ろ側ってあまりスペースが残ってない。
だからH22Aをリバースヘッドで搭載しようにも、たぶんドラシャを繋げるだけ下げることができないし

その状態でエキマニを取り回すぐらいの逃げを、トーボード側にも設けられないぐらいのスペース感。
自由度・スペースを確保するためにアコードにしたっていうのが、シビックを見たことで逆に解る気がした。
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他にも気になって眺めてたら気付いたのが、プリメーラのこのステアリングシャフト。
エンジンを目一杯トーボードに寄せると、普通の車のステアリングラックの位置にエンジンが来るから
ラックを後ろ引きにするスペースがなくて、エンジンの前側に持ってくる必要がある。
・・・んだけどエンジンがトーボードに張り付いてると、そもそもシャフトが出てくるスペースがない
そうだよね、エンジンルームに入ってすぐエンジンなんだもの。
その点でホンダは簡単だったの。彼らは幸いエンジンが逆回転で、エンジンルームの助手席側に居座ってる
だから、比較的スペースがあるミッション下を取り回してるっぽいんだよね。
でもニッサンのエンジンは正回転だから、出たその先がエンジン。だから結果こういうレイアウト。

トーボードから真っ直ぐ出て・・・

ほぼ90°下にがっつり曲がるw
ステアリングの回転代が少ないとはいえ、どうなのかなぁ、これってば・・・
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他にも興味深かったのが、寄せきったエンジンから出るエキマニを逃がすためのトーボード加工。
エンジンをガッツリ寄せちゃうと、そこから出てくるエキマニを通すスペースが必要だから
当然トーボードは無事じゃいられなくて、切り欠きとハウジングを作って必死に逃げるのね。
アコードだとこんな感じで。

# 運転席足元の遮熱材が貼ってあるトコロ。かさ上げした蓋が貼ってある。
プリメーラならこんな感じ。

# トーボード根本のプレスのビードが全然ない鉄板の部分だね。
それがね、チェイサーになるとこれなのだ。どかーん。

これやっちゃったらレギュレーション違反とアコードをつつけないよねw
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他にも眺めてて見付けたのが、アコードのカウルトップ。

手前の左上。エアコンの吸気口を再現する形でシールが貼ってあるのだ。なにこれかわいい。
ちなみに、奥にエキマニが見えるね。
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こんな感じで、2回目で落ち着いて見れたからこそ気づけた細かいところが色々とあって
正直、何度でも楽しめる企画展。12月11日までやってるので、好きな人にはお勧めだと思うの。