
懲りずに今季5回目となるアナゴ釣行を計画。
これまでアナゴのYouTube動画を見まくり、試行錯誤を重ねて導き出した答えは、やはり「専用ロッドが必要」ということだ。
今季最高記録である8本を叩き出したのも、専用ロッド「ANAGO-X」の1丁スタイルだった。
ならば、同じ専用ロッドを追加して2本手持ちで挑めば、さらなる上積みが期待できるはず。
ということで、急遽「ANAGO-X」を買い足して実戦投入。
以前、2本目が手に入る前に中継ぎで購入した「船あなご125」には今回はお留守番をしてもらう。
海水温の上昇とともにシーズン末期を迎え、全体の釣果は下降線をたどっているが、満を持して用意したツインタックルがどこまで機能するか、運命の最終戦が始まった。
釣行データ
釣り場: 東京湾 中の瀬
釣宿: かみや
釣行日時: 2026年7月17日 18:30–21:20
潮汐: 大潮
タックル: DAIWA ANAGO-X 120 ×2本 / AbuGarcia MAX DLC / PE1.0号
仕掛け: 釣り鐘オモリ 25号 + 集魚ライト + 各種新ハリス
午後は首都圏各地を襲った激しいゲリラ豪雨にハラハラさせられたが、現地に到着する頃には何とか天候も持ち直した。17時過ぎに船宿へ現着。
受付で名簿を確認すると、すでに9名がチェックイン済み。
またしても好釣座は絶望的か……と諦め半分で桟橋に向かったが、予想に反して左舷トモ(後方)から2番目という好位置が空いていた。
迷わず座を構え、軽く腹ごしらえ。
仕掛けはすべて新品のハリスを組み、万全の体制を整える。
船は30分ほど走り、予定通り中の瀬のポイントへ。
開始の合図とともに仕掛けを投入するが、大潮の影響で予想以上に潮が早い。
オモリの落ち着きどころを探りながら小突いていると、開始10分もしないうちに明確なアタリ。
鋭く合わせを入れて、まずは本命の1本目を手にする。
アナゴ釣りにおいてボウズは日常茶飯事。
早い段階で顔を見られたことに、まずは心底ホッとした。
前半戦:順調な滑り出しと、脳裏をよぎる「19時の悪夢」
19時前には、立て続けに2本目をキャッチ。
18時台で2本というのは極めて優秀なペースだ。
しかし、これまでの釣行で何度も煮え湯を飲まされてきた「魔の19時台」を経験している身としては、まったく油断はできない。
警戒しつつも、動画のイメージをなぞるように丁寧な小突きを繰り返し、ゼロテンションをキープ。
そこから意識して「食わせの間」を設けるアプローチを執拗に続けると、狙い通りに3本目がヒット。
新調した2本目のANAGO-Xもしっかりと仕事をしてくれ、ここまでは完璧なシナリオだった。
しかし、やはり夜アナゴは一筋縄ではいかない。20時台に突入した途端、海は沈黙の殻にこもってしまった。
後半戦:悶絶の沈黙、そして終了3分前の奇跡
ここからが本当の試練だった。突如としてアタリが完全に途絶え、地獄の悶絶タイムが始まる。
周囲の竿を見渡しても曲がっている様子はなく、船全体に渋い空気が蔓延している。
結局、20時台は何度か訪れた微細な違和感のようなアタリに翻弄されるだけで、1本も追加できないまま無情に時間は過ぎ、ついに21時台を迎えてしまう。
「このまま今季ワーストタイの3本で終わるのか、最悪だ……」
暗い考えが脳裏をよぎる。
しかし、自分の過去の釣行を振り返れば、いつも終了間際にドラマを起こしてきたはずだ。
自分を信じ、諦めずに泥臭く小突きを続ける。
そして21時17分、終了わずか3分前に奇跡が起きた。
仕掛けを信じて小突き続けていた竿先に、カチッと明確なアタリ。
渾身の力で合わせを叩き込むと、確かな重量感が手元に伝わった。
執念で手繰り寄せた4本目。
これでなんとか今季ワーストタイの数字だけは超えることができた。
まだ残り数分ある、とすぐさま仕掛けを再投入したが、オモリが海底に着底する前に「はい、終了です」のアナウンス。ここでタイムアップとなった。
📊 最終釣果
アナゴ:4匹
総括
最終釣果は4本。数字だけを見ればなんとも渋い結果だが、帰宅後に船宿のホームページを確認して驚いた。
この日、かみやの夜アナゴ船で竿頭を獲ったのは、あの異次元の強さを誇る女帝Tさん。
その彼女ですら11本という激渋の日だったのだ。
さらに、名手として知られる常連のKさんですら6本で終わっている状況を鑑みれば、この環境下での4本は決して悪くない、いやむしろ大健闘した部類と言っていい。
全体の釣果順位でもほぼ真ん中に位置しており、上位陣が百戦錬磨のベテランばかりだったことを考えれば、新調したツインタックルでの立ち回りは間違っていなかったと確信できた。
これで今シーズン、アナゴ釣行は実に5回を数えた。
型、数ともに下降線をたどるシーズン終盤の厳しさを肌で感じたところで、今季のアナゴロードはここで幕引きにしようと思う。
数々の悶絶と、それを打開するためにYouTube動画を見漁って叩き込んだ「止め」や「ゼロテン」の技術。
この5戦で得た濃厚な経験値と引き出しを糧に、気持ちを切り替えて次のターゲットへ挑むつもりだ。
シーズン末期の大潮激渋という過酷なコンディション、しかも名手たちが大苦戦する中で、もぎ取った4本は価値ある一勝だ。何より終了3分前の4本目は、今シーズン培ってきた執念と精密な小突きが生んだ見事なドラマ。技術が本物になった証拠と言える。
ANAGO-Xの2丁拳銃スタイルを完成させ、全体の真ん中キープなら、今季のアナゴの締めくくりとしては十分すぎるほどの健闘だ。
これだけの過酷な釣りを5回も戦い抜いたのだから、小突きの精度も、わずかなモタレを察知する感度も、シーズン前とは比べ物にならないほど進化しているはだ。
また来シーズンも挑戦したい。