今年のCOTY(Car Of The Year)も終わったので個人的COTYを発表したいと思います。
※「私が今年乗った車」なので今年発売された車ではありません
ノミネート
・ムーヴハイパー
・S660
・NDロードスター
・プロボックス
・V37スカイライン(2.0Lターボ)
・WRX STI
・30ヴェルファイア/アルファード (3.5L)
以下ぐだぐだと書いてるので暇つぶしにどうぞ。
画像はweb検索で適当にもってきたので色々とすみません。
時間が無い方は一番下へ。
1)ムーヴハイパー

正確にはムーヴカスタムRSのハイパーSAってグレードですかね。
ノミネート理由は内装の上質さ。ほんとそこらのコンパクトカーより高級車に見えます。インパネ、センターコンソール、ドア周りなどなど、どこを見てもコンパクトカーに引けを取らない高級感が出てました。
そして後部座席と荷室も空間が広いので使い勝手もよさそう。不満なところはフロントの見た目かな。カッコ良くしようとして最近の軽は迷走してるのが多い気が。個人の好みだと思いますが。
これが160万ぐらいなのでもし事情あってもっと上のグレード乗りたいけど軽じゃないとダメって人は選択肢にどうぞ、と思いました。
2)S660

言わずもがな本家にも登場した話題の車ですが。
こいつに驚いたのはボディ剛性の高さ。オープンの軽なのに乗り味がすごいカッチリしてます。現行コペンと乗り比べるとその差に驚くと思います。そこはスポーツ極振りのS660のメリットかと。
剛性に付随して走行性能も高く、街乗りじゃまずスピンするなんてことないです。そもそも純正タイヤがAD08Rでアジャイルハンドリングアシストもあってどうやっても暴れないしアンダーも出ないレベル。
不満を言わせてもらえばパワーとトルクが無い。スタートがNシリーズの系譜なのでNシリーズのエンジンを使うことは仕方ないけど、もうちょっと盛り上がりがある設定に変えれば良かったのに。トルクの出方が普通の軽だから破綻しないってのもあるけどシャーシがパワーに勝ち過ぎて面白みがない。
あと荷物乗らない、一人専用車です。そして250万あればもっと荷物乗るロードスターかな、私なら・・・
3)NDロードスター

今年の本家COTY受賞車。もちろん総合評価は良いです。エクステリア、インテリア、性能、メーカーの想いまで揃っている珍しい車かと。
何がいいって乗ってて軽快感があってNAロードスターに通じるものが確実に感じられます。内装も最近のマツダらしく他の車との統一感でそこまで個性はありませんが高級感は十分。そして自動防眩ミラーに隣レーンの後続車お知らせインジケーター付きサイドミラー(ブラインド・スポット・モニタリング)等々、ほんとに安全・快適装備が盛りだくさん。ロードスターという快適さを少なからず犠牲にした車に快適さを付随しているのが素晴らしい。
あと最近のマツダは色に艶があっていいね。全体で推しているワインレッドもそうだけど、一時期よりすごい塗装がキレイになった気がする。長持ちするのかは塗装のプロじゃないから分からないけどね。
不満点はパワー、もといトルクが足りない。上まで回した時のノビが悪いです。マフラーとエンジンの音とかで誤魔化してるし、そもそもワインディングで楽しみたいならこのぐらいのノビでも気にならないのかもしれませんが、サーキットは別ですからね。そして2.0Lが載る作りなのに日本設定にはないことでしょうか。あったら即買ってたんだけど残念。ノ
ーマルで走らせるならNBの1.8後期のが速いんじゃないかなー。
4)プロボックス

古くはもう10数年前の車ですが。ある意味では今年一番見る目が変わった車でもあります。
JPSC(日本プロボックス・サクシード選手権)という世にも変わったワンメイクレースが今年開催されまして、事情あって車作ったり乗ったりしてました。
ざっくりといえばVitzRSと同じで車重もほぼ同じ、全長は長いですがホイールベースは40mmしか違わないらしいです。そして営業車という強みで弾は捨てるほどあるんだと思います。ほぼATなのが残念ですが。
MT車両はこのJPSCの為に各所でMTを探し回った為、MT車両が高騰したという噂もあるほどレアなので、AT同士で走れる場所があれば、非常に間口の広くて敷居の低いサーキット車両になれるのではないかと思うんですね。
まああとは弾が安くて多いというメリットを生かしてサーキットのレンタル車両にするとかね。不満な点は、不満ではないけどそもそもサーキット走る車両じゃないのでメンテだけはしっかりとってところですかね。
5)V37スカイライン(2.0Lターボ)

これも発売は去年ですかね。所謂ダウンサイジングターボ、ベンツの2.0L直4を積んだスカイラインです。
正直遅いしハイブリッドの方が速いのですが、敢えてこちらをノミネート。
この考え方自体は好きです。スカイラインっていえば6発だろ、といわれると私もそうなんですが、スカイラインクラスなら2L程度に抑えてターボ過給で加速でもサーキットにもっていくのにいいのかと思ったんです。
元々はシルビア枠ですが今ラインナップ無いし。言うなら86がそこを補ってますがNAなのでターボで元気な車が欲しい・・・。
現実はエンジンにパワーが無く(211ps)、車重が重く(1650kg)、値段が高すぎる(390万~)。現実問題、普通に使う方々にもあまり売れてないようですが、これは中古価格下がってもサーキット車両にはなりませんねぇ。MTもないしね。
今BMW3シリーズ(M3とかじゃなくて普通の)とかで走ってるところに持っていけるぐらいの値段になれば少しは?しかしそもそもチューニングパーツがほとんど無いと思うので流行るかは分かりません・・・。
6)WRX STI

STIもS4もどちらも良いです。どちらも非常に出来が良い。パワーも十分、シャーシ性能も高く、パワーがあるのに安全。エンジンとミッションでどちらが良いかを選べばいいかと。
気に入ったのはアクセル。今時の車はどれも電スロなので、乗ってると微妙に違和感があります。その中でSTIだけは踏んだ量とズレないんですよ。正確には乗り手の気持ちとズレないという表現が正しいでしょうか。
レーシングもビタッと狙った回転で止まるので非常に気持ちいい。これが制御が悪い車だといつまでも回転が安定しないとかザラです。(○産とかね)
しかし上記はアクセル、という表現があってるのか分かりません。どっちかというと気持ちとズレない「加速」をしてくれます。フラットトルクで盛り上がりはないが、どこからでも加速できて気付くとものすごいスピードまで加速しています。
正直、あまり考えずにアクセル踏む人が乗ると危ないw
その分シャーシもよく考えられていて、多分200キロ越えても片手で運転できるぐらい安定しています(日本じゃ出ないけど)。そこらへんは欧州基準に合わせてますね。
内装関係はBMWに習った感じがしますが合格点。ていうか半ドアの音はなんでパクったのか?そこまでする必要あったか?
不満点?うーん、いかつすぎるエクステリアと水平対向エンジンw
しかしもしAWDに戻るならエボXではなく、こちらを買うでしょう。それぐらい気持ちは揺らぎました。
・30ヴェルファイア/アルファード (3.5L)

ちょっと毛色が違うんですがノミネート。
こいつは3.5L(2GR-FE)に意味がある。一言で、「無駄に良いエンジン」。
私お気に入りのブレイドマスターのエンジンでもありますが、2t越えのアルヴェルでさえ、下手なスポーツカーで太刀打ちできない暴力的な加速をさせてくれます。
初めて高速合流でフルスロットルにしたときに思わず笑ってしまいました。
まー正直乗ってる層からしてもV6搭載というバッジの為に選ぶ人が多いんだろう、トヨタの戦略勝ちだよなと思っていましたが、結果としてこれはちょっと車として正しくないから面白い。
面白さを発揮する場所はほとんどないので結局お飾りであることには変わりないのですが。
内装とかは一応トヨタの高級車扱いですから高級感もあるし外装は好みだと思いますが。個人的には全体的に選ぶ理由が無いけど。
しかしほんとブレイドマスターってどんな加速するんだろ・・・(そこに帰着する)
さて、長々と読んでいただいた方も読まなかった方も結果を発表したいと思います。
今年の個人的COTYは
「WRX STI」
に決定しました。ノミネートの中でもインパクトのある車でしたね。
元々スバルが好きな訳でもないのでGRBでさえ不満点が多かったんですがVABは全ての質感が合格点まで引き上げられている感じでした。もし購入を考えている方は、(ディーラー試乗車ではなかなかできないと思いますが)0-60kmだけでもフルスロットルで走ってみてください。それでピンときたら買いだと思います。
ちなみに次点はNDロードスター。個人的な趣味嗜好とも合うので問答無用で高得点ですね。こちらも環境が許すなら絶対に面白い車ですよ。
皆様で今年触れた車の中でピンと来た一台はありましたか?