なかなかない体験をしたので皆さんと共有しますね!!!
まとめ
台風24号でカローラとアルテッツァ無事死亡.
完全なもらい事故でもうどうしようって途方にくれてるとこ.
いきさつ
みなさん,台風の備えっていつもしてますか?
ぼくは西日本出身でりんご台風の目の下で生活してたくらい台風には慣れっこです.台風の備えにはちょっとうるさい.などという冗談はさておき,いつも通り台風対策をして,月曜日の出社に備えて二階の書斎で天気予報をチェック,PCをシャットダウンしてさあ寝るかと席を立とうとしたところ…
すごい音とともに非現実登場!
はわわわわ,暴風雨が部屋に降りこんできます.慌てて雨風と飛散するガラスと戦いつつPCとか無停電電源装置などを待避.
待避しつつ,消防隊に救援を呼びまして,窓にはブルーシートを釘で打ちかけてもらいました.
で,窓枠に残ったガラスが危ないということで消防隊員の方が撤去しようとしてたので,その真下の車庫にあるカローラとアルテッツァをガラスの破片から守るために前進させるべく,車庫へ移動.
車庫についたら,身を乗り出した隊員の方がなんか叫んでるんですよ「ご主人!車もだめだ!」
…どゆこと??
一夜明けてみた
台風一過ですがすがしいですね!!
こちら,隣家のマンションです.うちは右側に見切れてる戸建て(賃貸).
…ん?なんかいつもと感じが違う…?何かがたりない…??
足りないものはこちらです.
前の写真と見比べるとわかるんですが,このメッシュ部分だけじゃなくて,その上に本来はガラス(肉厚8mm)もついてるんですが,それはないです.どこにいっちゃったの???
こことか,車庫で発見しました.
これね,元々のサイズは,メッシュパネルもガラス部分も 2.2m × 0.8m です.もっというと支柱もぜーんぶうちの車庫に落ちてた.具体的にはカローラとアルテッツァの間に.
どうやら,このパネル(もうおわかりだと思いますが,隣家マンション廊下部の手すりというか壁です)が台風で飛来し,二階書斎の窓をぶち破ったあとカローラに落下したわけです.
参考までに,飛来物がぶつかったであろう窓枠.これね,ここに当たってよかった.もう少し上だったら僕は目の前にいたわけで,死んでました.先頃の台風では大阪で同様に飛来物がマンションに飛び込みおばあちゃんが亡くなってましたが同じパターンにはまるところです.消防隊員は「運がよかった」と言ってました.
当日もアルテッツァ(左)とカローラ(右)の配置は同じようになってました.
ここからバウンドしてカローラに不時着したもよう.
カローラの被害
アルテッツァの被害
どうやらルーフに支柱の一部が激突した模様.写真はまだとってませんが,支柱が倒れるときに右フロントドアにガリキズを作っているほか,リアウィンドウに線傷,クラックが入っていました.その他トランクの写真のように塗装割れが車体右側およびリア側のすべてのパーツについていました.
とはいえ,カローラの状況を見ると奇跡に近い軽傷ぶり.
ルーフが一番ダメージでかそう….
責任は問えるのか?
この車両,おわかりの通りカローラは7世代目カローラですでに車齢25年を迎えていますし,アルテッツァもすでに車齢17に達しています.つまり車両価値なし.車両保険なんぞと無縁の存在なのです.
なので車両保険に入ってないし入ってても補償は微々たるものです.
では,先方のマンションの飛来物なのでそちらに責任を問えるか?です.
一般的には,風水害など不可抗力による他者への損害は補償しなくていいという見解がなされてます.つまり過失はないので賠償義務はないということですね.例外は,壊れているのに修理を怠ったなど明らかな過失が認められる場合.
個人賠償責任保険など,自分の住宅からものが飛んで相手に怪我をさせたなどに使えるものもありますが,災害は例外です.
で,ですね.今回は問えると思ってるんですよね.
つまり,過失アリ.
過失ありの根拠
飛来物全景.
横はゆうに2.2mを超えます.
で注目してほしいのは,このフェンスの裏側に転がってる支柱.
もう一方の支柱はありますね.こちらは屋根に繋がっていて頑丈そうです.
転がっている支柱はどうやら,コンクリ塀に沿って立てられているだけのようです.
庭でこんなものを拾いました.
これは,支柱とコンクリブロックをつないでいた部分.ねじ(皿ねじですね)が支柱にささっていたのですが,これボルトじゃないんですよね.支柱はアルミ製のようで,アルミに直接ビスを打ち込んでいたわけです.強度なんてあるわけないです.しかも長さが違うのがご愛敬.もっというと,皿ねじ使ってますけど,Lカナ側にはテーパ切ってないです!本来はボルト(見た目だけでもせめて皿ねじ)を使うべき部分.
他の支柱と繋がっている部分もすべてこんな感じですっこぬけてました.
こちらが,前掲の金具が支柱側面をコンクリにつないでいた箇所.
ふつうね,コンクリ内にアンカーがあるんですけど,ないです.おそらくねじをうちかけただけです.
こちらも強度はまったくないです.
というわけでですね,支柱側面の強度は全くないんですよ!!
アルミとかコンクリにねじを打ち込んでるだけですもん.
残る期待は支柱の足下ですね.
支柱はおおむね 8cm角ですね.端から2cmの部分に M5 のボルトらしきものが入っています.4つの内2本は支柱の内側に落ちてるのかな??
触るとですね,すごーく柔らかいです!!!
こちらが土台側.
ボルト,痩せてますねえ.穴からすると M5 っぽいのに,実際は4mmくらいしか径がないです.
というか,昨日破断したのに,破断面やけにサビてないか…?一日かそこらでそんなにサビるのかねえ??
で,ですね,当方埼玉在住なんですが,市の建築基準をみると,風速32m/sに耐えられるように設計しなければいけないらしいんですね.そこから,自重とか全部無視して,ガラス面だけで風をうけて,支柱の4本のM5ボルト(SCM400鋼だと仮定してあげました.本当はたぶんもっとショボい)で支えられるか計算してみたんですよ.
したらですね,ボルト一本あたり少なくとも 15kN はないと保持できないんですよね.
ちなみに,M5ボルト(SCM400)は,14kN で切れます.もっというと,許容設計は 3.6kN です.
全然強度足りてないです.
しかも明らかに老朽化で切れてるし.
他にも三本ねじ止めするところはすべて2本しか止まっていなかったし,皿とトラスをかなりの部分間違ってますし,ちゃんと締まっていないところも.
手抜き設計&手抜き工事ということです.
現時点での結論
今のところは全面戦争の予定.
みなさんも応援してね!!はあと
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2018/10/02 23:59:57