パーキングカバーの制作(その1)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
※ 車体にじかに接するカバーは、接触面を傷めるリスクが伴います。こちらは私個人の作業で、あくまで自己責任で行っていることをお知りおきください。
私の駐車環境では青空駐車となるため、前車ではルーフとフロントガラスを直射日光や風雨から守るパーキングカバーを自作しました(リンク参照)。なぜ、ルーフとフロントガラスだけかと言うと、まず、たまたま手元にあったマテリアルに制限があったということ(幅が約150cmの防水布)と、ボンネットやリアガラスなどはカバーしなくても手軽にケアができるということ(例えば鳥の糞害の除去)、そして、リアサイドは敷地外からのぞき見できるので、敢えて隠さずにリアウィンドウにある「ドライブレコーダー録画中」のステッカーが見えるようにしておいて、いたずらに対する牽制をするという目的もあります。
ヤリスクロスでも長い納車待ち期間から、パーキングカバー製作の準備を始めていました。今回、特にルーフトップが黒なので、夏の陽射し、風雨、花粉、糞害、そして、たまにある降雪に対しても良い対策になるはずです。ただ、この車両はデザインが結構複雑なので、一筋縄では行かないと考えていました。(写真はミニカーを使った最初のモックアップです。)
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使うのは厚手の防水布ですが、過去に2台分作ったあまりものを使います。物置などを探して、バラバラではあるものの未使用の3枚の生地…、すべて幅150cm、長さはそれぞれ130cm(一部日焼け跡あり)、175cm、そして83cmが、残っていました。この3枚を、1)フロントガラス部分、2)ルーフトップのパネル部分(シャークフィンアンテナの後ろまで)、そして、3)リアウィングを含めた残りのリアトップ部分、と分けて使えば、ちょうど足りそうです。幅は、ボディのサイドにもまあまあはみ出し、フロントガラスも端から端まで覆えそうな感じです。
納車待ちの間、ミニカーを使ってモックを作り、だいたいのデザインがまとまった時点で、ディーラーさんにご協力いただき、試乗車で製作に必要な部位の寸法を計らせてもらいました。それをベースに作った10分の1サイズの紙の最終モックアップを作ってみました。(写真がそれです。)
デザインするに当たって、次の3つが大きなハードルでした。
1) オプション選択したルーフレールへの対応
2) リアウィングの扱い、そして
3) 固定方法です。
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本邦初公開!ディーラーでの採寸の結果です。(厳密には正確ではないかもしれません。でも、「ヤリスクロスのルーフトップって、前の方が後ろより幅広なのって、知ってた?」、「そうなの?!」笑)
こちら、参考情報として掲載しますが、これらの値は、手持ちの3枚の生地で足りることの実証とデザインの最終調整には有用でしたが、製作に当たっては実車両に生地を乗せて裁断ラインや折り込み位置を決めて行ったので、実際に、この採寸値を使って布を切ったりすることはありませんでした。
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ということで、ここからは納車後の作業です。実際、複雑なデザインの車両に合わせて、フィット感のあるカバーを作るには、実車の上で作業をするのが一番です。
まず、一番大きな布を裏表にルーフに被せて、シャークフィンアンテナの位置に印をつけ、布を降ろしてカッターで逆「T」字に切ってアンテナ用に三角穴を空けました。これで、布生地をルーフにピッタリと置けるようになり、後の作業の起点ができました。
そして、早速課題のひとつだったルーフレール対応をします。写真のように、生地をルーフレールの内側のラインで折り返します。(布地に乗っているのはマグネットです。)そして、ルーフレールの幅分ほど残して、折り紙の様に再度外側に折り返します。折り返したら、布の前後のルーフレールがない折り目の部分にだけ、布用の強力両面テープを貼って固定します。この後、平らで折り返しのない前後の布と貼り合わせる時に、トップの固定された折り返し部分を覆ってしまえば、ルーフレールの部分だけ生地が盛り上がるようになります。
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リアから見た画像ですが、赤帯が貼り合わせた場所です。こんな感じでルーフレール対応ができました。また、ルーフからサイドへの曲面は、それぞれの布を実車の曲面に合わせつつ重ねて貼り合わせていけば、自然とボディ形状に合うような立体構造になります。
最初は、布用両面テープでテンポよく貼り付けて行きましたが、布パーツがすべて組み合った後、パワーエース「速乾アクリア」(木工ボンド)を貼り合わせのエッジ部分に注入し、上から均して、防水性と耐久性を高めるようにしました。(木工ボンドがボディに着かないように、両面テープの外側、カバーの表面側でのみボンドを使いました。)
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こちらがフロントガラス側で、同様にトップ生地の上に重ねて、ボディ形状に合わせて貼り合わせました。130cmの長さの布で、ちょうどボンネットの上にちょっとかかる位までカバーできます。この後、ルーフレール対応で他より幅が狭くなったトップ生地と、前後の生地との段差をハサミで綺麗にカットしました。
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さて、二つ目の課題であるリアウィングの扱いですが、モックアップでも色々考えてはいましたが、最後まで悩みました。幸い、トップパネルのリアエッジからリアウィング末端までの距離は40cm程度で、生地は80cm以上ありますから、リアウィングを袋状に包み込むには充分です。ただ、この部分下手をすれば、布がリアウィング周りで擦れてボディを傷める可能性があるので、できるだけ複雑な形状は避けたいと考えていました。
完全な解決策が思いつかないまま、まずは、 生地をウィングの下側に折り返せるのに必要な分まで真っすぐにカットしてみました。
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そして、折り返しの部分の左右内側に大きめのマジックテープ(100均の粘着テープ付きの大判物を半分に切りました)を付けて、リアウィングを包み込むことができるようにしました。ただ、これだけだと単に被さっているだけなので、風が吹けばカバーはボディに擦れるでしょうし、場合によっては吹き飛ぶでしょう…。
課題は完全解決されていませんが、この日は、パーキングカバーについてはここまでにして、残りの時間は他の作業に当てました。課題が頭の隅にある時、ちょっと寝かせてあげると良いアイディアが浮かぶこともあるものです。
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