不憫

昔の写真シリーズです。

高校の同級生で、私と唯一車の話が対等にできるマニアックな友達が１人だけいました。
実は当時、彼のじいちゃんが昔乗っていたキャロルがばあちゃんの家に保管してあって、譲り受ける予定になっていると聞いてました。
高三の夏休みにそのキャロルとご対面。





グリル等は友達が外して保管していたので付いていませんが、欠品無しのフルオリジナルでした。
錆もそこそこありましたが、腐って大穴が空いてるということもなく、今考えたらエンジンとブレーキ廻りの整備で復活出来そうな雰囲気でした。

それから4~5年経ったある日、友達がキャロルのレストアを始めたと連絡してきました。
自宅から少し離れた月極め駐車場を借りて、そこで作業してました。









その頃は旧車雑誌を買い漁り、レストア=全バラして全てピカピカにするみたいな知識がついていたらしく、キャロルはエンジンも降ろされ全バラ。
ボディもフェンダー外して剥離剤塗ってました。
当時はまだマツダから部品が出たらしく、ガスケット類など大量に買い込んでたようです。
彼の部屋にはエンジンがバラされて置いてありました。

しかし！少し離れた場所だったせいか約一年で挫折。
後にキャロルは解体屋に引き取られたと聞きました･･･

もし今このキャロルか手に入ったら、ボディはざっと磨く程度にして、錆穴に転換剤塗り、足廻りやエンジンメンテしてとりあえず車検取っちゃうんですけどね。
余計な知識を入れて頭でっかちになってしまい、そのせいでバラバラにしてしまって捨てられてしまったキャロル。
不憫で仕方ないです･･･