私は、何度か申しているように
サーキットの狼世代です
マンガに登場してたロータスとかポルシェとか
ミウラカウンタックBBディノストラトスZとか
ピッコロフェラーリ2000GTとか(きり無いで)
スーパーカー大好きでした
ただですね、私がスポーツカーを意識した原体験は
もう少し前のことなんです
サーキットの狼に出会う少し前、たしか今から
半世紀ちょい前のまだ幼稚園〜小学校だった頃、
近所のおじさん(今から思うと若いお兄さん)が
乗ってらした小さなオープンスポーツカーを、
カッコいいなーと思って見てた朧げな記憶が
私のスポーツカー原体験です
車種はたしかMGBかMGミジェット、
あるいはトライアンフスピットファイアだったかも?
ま、確かではありませんが
そんな感じのんでした
いつもサラっとオープンにされていて
当時特有のガソリンの匂いとともに
ブルルゥーと走り去られるのを
よく目で追ってたもんです
クルマはそんなにキレイではなかったように
思いますが(@失礼)、
サラっと何気なく乗られている雰囲気が
子供心にもとってもカッコよかったと
記憶に残ってます
そうなんです
私が原体験でカッコいいなと思ったのは
マンガにでてきたスーパーカー達ではなく
近所をサラっと何気なく
気軽にブルルンと走り去っていく
そんな小さなオープンスポーツカーだったんです
うまく言葉にできませんが、あの時、
ああ将来こんなふうにオープンカーを楽しめたら
いいなー、と感じたんだと思います
〉〉〉〉〉
ところで
スポーツカーに対するこのような私の心情、
うまく言葉にできずにずっとモヤってたのですが
そんな私の心情を
ズバリと文章に表して下さった方がおられます
それは自動車評論家の沢村慎太郎氏
そしてその文章が載っていたのは
世にロードスターの名本はあまたあれど
そのなかの一冊である
ニューズ出版社
オーナーズバイブルvol4
マツダユーノスロードスター
この本の冒頭の章に寄せられた
沢村氏の文章にその一節はあります
昨今、知財著作のことが厳しいので
長い引用は憚られますが
どうしてもでその部分を引用すると、、
「小型のオープンカーは、言ってみれば
公園のベンチとか海辺のデッキチェアだ。
それに動力がついて走ってしまう。
小型オープンカーの快感とは、そういう種類のものだ」
(沢村慎太郎氏/
オーナーズバイブルvol4 マツダユーノスロードスター)
そうそう!そうなんですよ!
私が想う小型オープンスポーツの快感って
まさにそういう種類のものなんですよっ
引用をもう少しだけ、、
「だから少々汚れてもボロくなっても、
楽しさの根源は揺るがない。
だってそうでしょう。ベンチやデッキチェアに
新品ピカピカを要求する人がいますか?」
(沢村慎太郎氏/
オーナーズバイブルvol4 マツダユーノスロードスター)
そうそう!ホントそうなんですよ!
陽に当たったベンチやデッキチェアは
気楽に使えるのが魅力なんですよ
昔みたMG(トライアンフ?)も
そういう匂いがしたところが魅力だったのかと
沢村氏が言葉にしてくれたおかげで
その心情が自分の中でもハッキリしました
言葉にしないと消えてしまいそうなことって
ありますもんね
ちな、この本の沢村氏の章の内容は
ユーノス文として出色で
できれば全文引用したいところですが
それは不可なので、
何かの機会ございましたら是非!
ちなちな、この本にでてくる白いNAは
NA6ルックにしたNA8であり
私のといっしょです
私はこれみてマネさせてもらいました
とにかく、小型オープンカーを
公園のベンチや海辺のデッキチェアに例えた
沢村氏の発想力や表現力には脱帽です
プロの高い文章レベルをまざまざと見せつけられ
私はライターになるのは無理だと思い知りました
いや、ライターになりたいとか思ったことは
ないんですけどね、、
てかなれねーし 才能もねーし
〉〉〉〉〉
すみません。また独善的に突っ走ったことを
書いてまってます
(いつものことなのでご容赦を)
上記、あくまでも「私の」心情のハナシです
別の方はまた異なる想いをお持ちかと
世のユーノスオーナーさんには
うちのユーノスは、椅子でいうと
公園のベンチや海辺のデッキチェアというより
高級リストランテにあるような立派な椅子だよ、
とか
うちのは名だたる美術館博物館に展示されるような
名工の魂が宿った宝石のような椅子だよ
とおっしゃる方もおられるでしょう
(椅子つながりの例えで恐縮です)
もちろんそれは素晴らしい!
多様性バンザイ!
ひっそりとガレージの奥におさまった
オーナーにとって宝もののユーノスが
世の中にはたくさんあるでしょう
ホントに素晴らしい!!
多様性バンザイ!!
そのように保持維持できる環境や状況や
財力や心意気やこだわりも素晴らしい!
うらやましい限りです
〉〉〉〉〉
ところで、もしかしてもしかして、
私が以前に書いたブログを
ご記憶の方がおられましたら
「あれっ、おまえ以前に雨の日は乗らないとか
そんなこと言うてなかったっけ?」
と思われたかも知れません
(素晴らしい記憶力をお持ちですね!)
「おかしいやろ
公園のベンチとか海辺のデッキチェアが
雨に濡れて困るとかないやろ」
と思われたかも知れません
(そりゃそうですね
あいつら雨に濡れてナンボ、みたいな、ね)
でも、矛盾してるようですが
私のクルマに対する基本姿勢というか認識は
公園のベンチや海辺のデッキチェアのように使う、
なんです
雨も汚れも気にしない、なんです(@自慢ではない)
私の先代先先代のユーノスをご存知の方は
きっちり汚れていたのをご記憶かも知れません
それに家族車なんて全くの放ったらかしです
汚れててもほとんど気にしません
(@少しはする)
(@どっちやねん)
ただそんな私が今のユーノスを
雨の日は乗らないと決めたのは
私の前の1stユーザーさんが16年間
雨中未走行だったというのを知っているからです
1stユーザーさんは雪国の方なので
お気遣いはそれは大変だったのではないかと
思います
冬はガレージから出されなかったとか
そんなユーノスを引き継いだので
私もそれを続けなくちゃと勝手に思ったんです
掃除嫌いなガラにもなく、ですが
ずっと続けてきたことでも
途絶えさせるのは一瞬ですし
それはやっぱりもったいないと思ったんです
〉〉〉〉〉
まぁでも雨中走行しないとか
そんなのは単なるこだわりで気分の問題でしょう
雨の中走ったところで
クルマがそんな痛むわけではないでしょう
ちょっと走ればスグ乾きますし
ユーノスは紙でできているわけではありません
それより掃除しないことの方が問題ですか
雨中未走行などとほざいても
手を入れなければけっこうドロドロです(←私いまココ)
〉〉〉〉〉
えーっとですね、
雨の話を始めたのはですね、
実はもうそろそろ雨中走行しないとか
こだわらなくてもいいかな、と
思い始めてるからなんです
雨でも乗っていいじゃん、と
もういいか、と
年とってこだわりを続ける気力が
減退してきてることも大きいですが、
何より、私ね、もともと
雨が幌をうつ音を聴くのが好きなんです
雨中走行しないという縛りをかけてから
ついぞユーノス幌への雨音を
聴かなくなりましたが
また聴きたいんです
ユーノス幌が奏でる雨音の調べを
もう一度聴きたいのです
雨中未走行にこだわってたのでは
この調べが聞こえません
それに加えて私、霧の中を走るのが好きなんです
ちょうど六甲は霧の名所です
霧中走行好きにはおあつらえむきです
霧の濃さとか薄暗さとかの条件が合致すると
ホントに異次元へ来たかの如く
静寂でモノクロームな世界が出現します
水墨画の中を走ってるかのようです
他のクルマもほぼいません
そんな時に山中をひとりスーッと走るのは
とても幻想的です
またそんな幻想的な世界に浸りたいのです
霧中走行の時は霧雨か路面ウエットですから
雨中走行しないなんていってられないのです
そんなこんなで雨中走行解禁といきたいのです、が、
どうしたもんでしょうね、、
ちょっと迷いも残ります
とりあえずお願いしたいのですが、
こんな迷ってる風なこと書きつつ
またそのうちシレッと
雨中未走行ガーッ!!
なんて叫んでいたら、
どうか温かい目で見てやってくださいね、と
〉〉〉〉〉〉
子供だった私の前をMG(トライアンフ?)で
ブロロォンと走り去り、
子供心にオープンカーの魅力を植え付けてくれた
あのおじさん(お兄さん?、今はもうお爺さん)は
お元気かなぁ。。
貴殿のおかげで私には幸せが増えましたよ
私はユーノスをオープンにして街中を走る時、
あの時のおじさん(お兄さん?、今はもうお爺さん)
のように
誰かにオープンカーの魅力を伝えられてればいいなー
なんて思うのです
Posted at 2025/08/02 23:10:23 | |
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