この冬の間、ソニカのハンドリングに関してずっと気になっていたことがありました。常にクルマが左に流れようとするので、少しステアリングを右に切り続けていないといけなかったのです。
日本の道路は水はけのために左が低くなっているので、初めはそれが原因だと考えていたのですが、それにしてはずいぶん違和感があったのでトーの調整をやってみました。
3~4回ほど試走を繰り返しながら微調整しした結果、直進時のステアリングセンターはばっちり出たものの、やはり手放しだと徐々に左に流れてしまう。
ソニカの場合調整できるのはトーのみなので、知らぬ間に車止めにぶつけるなどしてアライメントが狂ってしまったのかと思い、モヤモヤが収まりませんでした。
そこでいろいろ調べてみたところ、実はタイヤにも原因があるそうで、「ラテラル・フォース・デビエーション(LFD)」という用語に行きつきました。簡単に言えばタイヤをまっすぐ転がしてもどちらかにズレて進もうとする力です。
LFDは2つに分けられ、「コニシティ」という、タイヤ内部のプライ層の位置の個体差により、タイヤ断面がわずかに円錐になることにより発生する横力と、「プライステア」という、冒頭に書いた水はけ勾配を打ち消すために設計上付加した横力になります。コニシティは左右のローテーションをすると横力の方向が変わりますが、プライステアはローテーションしても方向が変わりません。
これらの合算により、スリップアングルやキャンバーがついてないくてもタイヤが勝手に横流れする力が発生するということです。
そしてタイムリーなことに先日夏タイヤに戻したわけですが、予想通り(?)横流れ現象はピタリと止みました。今持っているスタッドレスはこの冬で2年目だったのですが、1年目は横流れが気にならなかったので、前回ローテーションした際にLFDがより出やすい配置になっていたのかもしれません。ということは次の冬はまた横流れが気にならない配置になるのかな?
トー調整をやってもなお違和感が残る場合、タイヤを疑うと良いという新たな知見が得られたので、今後はそのあたりも気にしながら乗っていこうと思います。
関連URLに詳細な説明のあるサイトを載せておきますで、興味があればぜひ見てみてください。
Posted at 2024/04/13 09:13:12 | |
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