
エアコン・コンプレッサーの予備品を製作しておきたいと前々から思っていた。以前に購入したジャンク・コンプレッサーを分解し、再生可能かどうかを調べた。
プレス機なしで分解できるのはここまで。

マグネットクラッチのコイル。コイルに断線・短絡はなかったが、樹脂モールドが劣化している。

クラッチ側フランジの内側。車載時に上になる部分は、オイル切れにより錆びている。不動期間が長かったコンプレッサーは、たいていこのような状態になっている。

クラッチ側のベアリング。こちらも錆が発生している。このベアリングはコンプレッサー専用品で特殊サイズ。一般には流通していない。海外経由での購入は可能。

反対側のニードルベアリング。こちらは規格サイズ。

シャフト先端が折れている。このため、このコンプレッサーはジャンク品として販売されていた。プーリーを抜こうとして叩いたりしたのだろうか?

サーマルプロテクタ―の動作テスト。この素子は不良。
全体的に錆が多くあまり良い状態とは言えないが、使える部品もありそうであった。いずれにしても、シャフトが折れているので、もう1台ドナーが必要だ。そのうちドナーを入手して再生品を作りたい。
コンプレッサーの再生は趣味と割り切ってやるべきだろう。ベアリングやシール類のエアコンメーカー純正部品を個人が購入できる流通経路がないため、入手に手間とコストが掛かる。また、再生したコンプレッサーの十分な性能試験を行うことも難しい。純正部品を使って再生されたリビルト品(あるいは新品)を購入するのが合理的だろう。
ただ、敢えて不合理なことをするのがDIYの楽しみではある。
Posted at 2020/08/17 00:41:29 | |
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