
※今日のはちょっと長くなるので、お暇があるヒトはお付き合い下さい。じゃない人は、お暇になってからでもお付き合い下さい~~~
日本では、スポーツそのものを「道」として捉えることが多くあります。
剣道・柔道・空手道・合気道等といった「武道」に関するものは当然として、「相撲道」「野球道」や「医道」「陰陽道」など、『道徳や人道』に準えて考え、そして表現することがあります。
特にジャンルを問わず競技となる部分では「礼に始まり例に終わる」「敗者であっても相手を敬う」を是とするのは皆さんもよくお分かりだと思います。僕も長いこと剣道をやった人間ですので、そういう意味では「非礼」なヤカラというのは生理的に嫌い(至極当たり前)です。(ですが僕も時たま壊れることがありまして、ご迷惑をお掛けする事もあるかと・・・)
さて前置きが長くなりましたが、今日はあるヒトについて毒を吐きたいと思います。(謝罪会見にしてはスゴイ服装に三度びっくり)
今年の春の高校野球・・・選抜高校野球大会が始まりました。甲子園では連日熱戦が繰り広げられております。けれどそんな熱戦に冷や水をぶっかけるような出来事がありました。
「21世紀枠」で選ばれた学校と対戦して負けたチームの監督が、その敗戦に対してとんでもない暴言を吐いたのです。
22日の「asahi.com」によると・・・
> 第82回選抜高校野球大会に出場している開星高校(島根)の野々村直通監督(58)が22日、21世紀枠で出場した向陽高校(和歌山)との試合に敗れた後、「21世紀枠に負けたことは末代までの恥です」などと発言した。日本高校野球連盟は「事実を確認したい」としている。
野々村監督は試合後のインタビューで、「選手は一生懸命やりました」とした上で、「もう立ち上がれない。私の指導力が失格。やめたい。こんな恥をかくことは二度としたくない」などと語った。
開星高の大多和聡宏校長は22日夜、「私から(監督に)事実を確認し、真意を確かめたい」と話した。野々村監督は同夜、朝日新聞の取材に「向陽を侮辱するつもりはまったくなかった。中国地区代表として他校の気持ちを背負って出てきている学校がこんなところで負けちゃいかんと、悔しさや情けないという気持ちから言った。相手校に不快な思いをさせたなら、おわびします」と話した。
21世紀枠の出場校は秋季大会の成績に加え、困難の克服、他校の模範となる活動などを考慮して選ばれる。 (ココマデ)
ここで解説・・・
甲子園で行なわれる高校野球の大会。
いわゆる「春」と「夏」なんですが・・・
「夏」は「選手権大会」」といわれ、通常、東京・北海道以外の各府県では1校づつ、東京は東西、北海道は南北の2校づつが地方大会で勝ち残って選出される。まあ分かりやすいといえば分かりやすい。強いものが勝ち、選出される。
それに対して・・・
「春」は「選抜大会」といわれ、選出の方法が大きく異なる。
まず、「一般選考」では「秋季大会」における成績と地域性を考慮して、ブロックごとに選出する方法を採っている。これには明確な線引きがない為、批判の声は昔から存在しているのを僕は知っている。
それと「21世紀枠」「明治神宮大会枠」「希望枠」といった「特別枠」で選出されるものがある。これらの個々の説明は長くなるので「関連情報URL」にWikipeddiaの「選抜高等学校野球大会」へのリンクをつけているので参照されたいとしておくとして、要するに「その他の事情」ということで選出されているわけだから、必ずしも地域で最上位に近い成績を残したかといえばそうでもない・・・ということだ。
で・・・
この暴言を吐いた監督氏は、先に書いたように「21世紀枠に負けるとは末代までの恥」などという非礼極まりない発言をぶっ放ってくれたのだが・・・。
それじゃあ、島根県で開星さん以外の高校が甲子園に出た・・・つまり開星さんが地元で負けた時は、いつもこんな暴言を吐くと言う事なんだろうか。
選出方法がいろいろあることは何度も甲子園に来ている監督であれば熟知していて当然だし、なんだか21世紀枠等の特別選考枠そのものを批判したと捉えることは、特別おかしいというか、違和感を感じない。けれども、春の選抜は夏の選手権と違い、こういう特色を持っているのだ。
選考方法には先にも書いたとおりいささかの批判はあるものの、「それが選抜大会なんだ」と理解して、挑めばいい話ではあるまいか?
それから・・・
高校野球の試合前と試合後の模様を(テレビか何かのでもいい)思い浮かべていただきたい。
試合前には礼!途中で相手校へのエール、終了後の礼!、そしてインタビューでも相手をけなさない。敗者は勝者を称え、勝者は敗者を称える。・・・だよね。
・・・なのにこんな暴言を吐くって・・・・・
それでこの監督氏について調べてみたら・・・・・
広島県の県立府中東高校で1度、1979年の選抜大会に出ている。このときの主戦投手は後に広島に入団した、片岡光宏だ(オレと同い年・・・関係ないけど)
その後松江第一高校(今の開星高校)に移り、今のような強豪に育ててきた。
その実績は評価に値する。
が・・・
話は戻る。
例の暴言の後の監督氏の発言にまた驚いた。
いわく・・・
「指導者として、負けた時も相手に気配りすべきでは」という質問に対しては「負けてもニコニコしている程度では勝てない」と返答(ココマデ)
なんだ、やっぱり「勝ちゃいいんだ」と思われても否定出来ないような考え方をしてると思われるわけで・・・このおっさん。
こんな指導を受けた生徒が同じような考えでその先の野球へ進んだらどうなるんだろう(全てが毒されるとは思わないけど)
負けた相手にニコニコするのではなく、純粋に称えればいいんだよ。それだけでしょ?
それも出来ない、自分の感情もコントロール出来ないと公言するのなら・・・
一度考えたほうが宜しいのではないでしょうか?この先を・・・。
この問題は学校長が相手校に出向いて謝罪するところまで大きくなっているし、高野連だって「どうするか」を検討していると聞く。
言っておくけど未成年の学生のスポーツである。
てめえで稼いだ金でプレーしているんじゃないんだよ。部活動なんだよ。
そのあたりを、よ~~~く考えてほしいなと、オレは思うのよね。
末代までの~~~って発言した事が、末代までの笑いものになりますよ。
以上けっこう長くなりましたけど、こいつぁ放置できないなと思って書きました。
おしまい。
※ちなみにここのガッコのHPは「リニューアル」ということになっていますので3月23日21時現在は閲覧出来ません。また、他にも事件が発生していますが、僕はこの件とは関連付けしない考えです。
Posted at 2010/03/23 21:59:47 | |
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