
さて、これまで何度か試乗記事で加速性能や乗り心地などをまとめてきたトヨタのフルモデルチェンジ版・新型ハリアー(Toyota New Harrier)ですが、今回は同車のサイズ感や取り回し、駐車のし易さなどを簡単にまとめていきたいと思います。
新型ハリアーは、今回のフルモデルチェンジによりRAV4と同じTNGA-Kを採用しているのですが、これによってボディサイズが全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mmと現行モデルに比べて全長+15mm/全幅+20mm/全高-30mmとワイド&ロースタイルへと変化しているんですね。
そういったこともあり、確かにダイナミックで迫力あるボディと、グローバルモデルらしいクーペSUVを手に入れたことは高く評価すべきだと思うのですが、その一方で肝心の実用性というところでは、大きくマイナスとなっているところもできているのは確か。
早速マイナスに感じる部分をピックアップしていきましょう。
新型ハリアーのボディサイズが大きくなったことで、例えば都心部の立体駐車場(1,850mm)に収納できないといった問題が発生し、こういった部分でのマイナス評価というのは結構な痛手だと思います(完全に購入の候補から外れてしまうため、まだまだトヨタの詰めの甘さが見られる)。
私も現在、社用車含め様々なボディ形状を持つクルマを所有・運転していますが、新型ハリアーを運転してみての率直な感想としては、これまで所有していたレクサスNX300h F SPORTと変わらずで(全長4,640mm×全幅1,845mm×全高1,645mm)、そこまで大柄に感じることは無いのですが、これはあくまでも国道や高速道路を走行した場合の話。
市道や一方通行のような道路を走行する際には、道幅もコンパクトカーやNXに比べて一気に狭く感じますし、とにかく気を遣うんですよね。
おまけに道幅の狭い駐車場に停めようものなら、(特に駐車が苦手な方なら)何度もハンドルを切り返して駐車することになるかもしれませんし、駐車の仕方次第では車から降りるのも一苦労するほどかも…?(これは土地柄やその人の運転技術もあるとは思いますが、サイズアップによる弊害は色々出てくる)
ちなみに新型ハリアーの最小回転半径は、Sグレード(17インチタイヤ)/Gグレード(18インチタイヤ)で5.5m、Zグレード(19インチタイヤ)で5.7mとなるため、ミドルサイズSUVやセダンタイプとあまり変わらないレベル。
そのため、取り回しのし易さは他の同サイズのモデルとそこまで変わらないと思いますが、それ以上に車格がどうしても大きくなっているので、標準装備されているクリアランスソナーの「ピッピッピッ、ピー!!!」という音と戦いながら一生懸命駐車することになるかもしれませんね。
あとは、先述にも挙げた通り、例えば先代ハリアーや他のSUVモデル、セダンでは遠出した際にいつも問題なく利用していた駐車場が、今回の新型でサイズアップしたことで利用できないといったことも十分に考えられるので、そういった「試乗だけではわからない落とし穴」も今後幾つか出てくるでしょうから、そういった細かいところはインプレッションしてお届けできたらと思います。
Posted at 2020/07/01 19:07:33 | |
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