
放射線障害については、外部被曝と内部被曝があります。
外部被曝に関しては、CTやレントゲン何枚と言ったものと比較された記事を見かけますが、
そもそもCTが絶対安全というものではありません。
「放射線診断による被ばくと発がんに関する最近の新聞報道と、その元になった科学論文について」
これは知る人ぞ知る、日本のどんな専門誌よりも信用のある、「ランセット」という雑誌に載せられた論文に対する原発擁護派「放射線医学総合研究所」の反論、庇護意見です。
しかし、その反論・庇護意見にさえ、弱気な事が書かれています。
「放射線について、
これより少ない量であればがんが起こらないと証明されている値は存在しない。」
「大量の放射線に被ばくすればがんの危険性が増えることは多くの研究で明らかになっています。しかし、X線診断で受けるような
少量の放射線ががんを引き起こすかどうかについては科学的に明らかにされておらず、多くの議論があります。」
という点です。
「CTの何分の一だから大丈夫」という考え方は、そもそも
「CTが安全」だと勘違いしている所から始まります。
この論文では、日本の発癌の3.2%はX線診断が原因と書かれています。
それが正しいかどうかは解りませんが、放射線の感受性は個々人によって違い、少量でも発癌してしまう可能性があることは否定できない事実です。
しかし、
問題は外部被曝ではないのです。
内部被曝が大問題です。
そこで、日々記事を読んでいくうちに、ようやく見えてきました。
信用してはいけない記事の見分け方!
「放射能の影響をどうとらえたらよいのか?」
の記事を例にします。
「少し難しい言葉ですが、放射線の影響には確率的影響というものがあり、放射線を
一度でも浴びると何らかの影響が出ると考えなくてはいけないと科学者は考えます。だから、
うそをつきたくない科学者の口からは「恐らく」安全という言葉しか出てこないのです。」
と、
最初から逃げ道を作ってある。
他によく見られるのは、
「直ちに健康被害はない」とか、
そして、
ひたすら外部被曝の事ばかり話し、
自然被爆やCT、レントゲンと比べる。
そして、最後に、実は一番大事な
「内部被曝」の話しは、ほんの少しだけ持ち出し、そこについては
決して詳しく述べない。
『みんな同じ論調』なのです。
他の記事でも、同じ目で読んでみて下さい。
何でみんな同じ書き方なのか?
言論統制をされているのか、見えざる圧力をかけられているのか?
締めの話しはあきれますね。
「個人的な話をすると、茨城や福島でホウレンソウ、牛乳から放射能が検出されたと報道されています。ここ仙台では生鮮食品がとても入手しにくく、捨てるのであればぜひわけていただきたいです。私は50歳をすぎましたが、これらのホウレンソウをばくばく食べ、牛乳をごくごく飲んでも、私の寿命に影響がないことを知っていますので。」
と言う落ち、笑ってしまいます。
40歳過ぎたら内部被曝の影響は少ない事、それに安定ヨウ素剤など先に内服しておけば、そんなデモは安易にできる事、専門家なら医学的に解ってるはず。
カイワレ大根を食べて風評被害を無くそうとした方が、かつておられましたが。
もし、お孫さんにミルクをごくごく飲ませたら、どんな顔をするのか。
安全基準を超えた食べ物は捨てる、が常識ではないですか。
非常識にも程があります。
内部被曝は小さい子ほど被害を受けやすい事、
被害がわかるのはずっと先である事。
子供の白血病はあっても、甲状腺癌など通常はあり得ませんから、10年もすれば私の意見が正しいか、専門家の意見が正しいかは解りますが、解ってからでは悲しいのです。
風評被害を増大させる原因は何か?
何が安全で、何が危険であるか、しっかり公示してあげないと、全部危険に思えてくるのは当然の事ですよね。
「この程度なら洗えばよい、とか、煮たらよい。」なんて言ってるのは、危険だと言ってるのと同じ。
上記の「ごくごく飲む」なんて話し、こんな人が風評被害を増やしています。
基準値を超えたら即廃棄、自粛でなく出荷停止。
基準値以下の、
安全なものは
政府が保証して流通させる。
基準値の引き上げ論など今は出さない。
ただし、補償も必要。
「放射性物質が弱くなるまで、休業中の事は心配しないで。」と約束してあげたらよい。
出荷停止、廃棄させるのだから、
狂牛病並みの補償はしてあげなければ。
そのためには、消費税増税もあり得る。
高速道路代だって、昔並みに戻して、全部、道路の全力復興に充てればよい。
マニュフェストなんてこだわってる場合ではない。
判断の遅れ遅れが、常に被害を大きくして行く。
「福島第1原発:水道水からヨウ素 乳児へのミルク禁止通知」
非常に大事なので、これが徹底周知されなければいけません。
しかし、ココでもまた、最後に
「委員会は86年のチェルノブイリ事故後、放射性物質を含む食品の影響で
子供に甲状腺がんが多発したことを受け基準を定めた。」
と書きながら、
「ただ、乳児の場合も、今回5市町で検出されたレベルでは、
代わりの飲料がない場合は飲んでも直ちに健康には影響はないという。」
論旨がおかしいでしょう!
こんな文章書いてておかしいと思わない?
直ちに発がんする人なんていないよ!
ダメなものはダメ!
絶対ダメ!!
「直ちに」の言葉は使用禁止!!!
その中で見つけた、比較的正しい事が書かれていると思う専門家の話。
放射線による内部被ばくについて:津田敏秀・岡山大教授
「~は危険です。」の言葉が
堂々と使われるようになれば、報道も信用して良いかと思います。
そして、最後にビートたけしさん、やはりすごい人です。
表現がすごく核心を突いており、どんな評論家よりも的確です。
尊敬できる方だと確信しました。
週刊ポスト、買ってきましたよ。
Posted at 2011/03/23 22:31:16 | |
トラックバック(0) | 日記