ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけません
-インターネット等に流れている根拠のない情報に注意-
http://www.nirs.go.jp/data/youso-1.pdf
PDFが重いため、ココへ転載させていただきます。
「平成 23 年 3 月 14 日(月) 独立行政法人 放射線医学総合研究所
放射性ヨウ素が大量に体の中に入った場合、健康への影響を低減するために、 内服薬である『安定ヨウ素剤』を医師が処方する場合があります。
市販品としてヨウ素を含んだものはたくさんあります。ヨードチンキ、うが い薬、のどスプレー、消毒用せっけん、ルゴール液などです。これらを内服薬 である『安定ヨウ素剤』の代わりに飲むのは絶対にやめてください。
理由は以下のとおりです。 ・うがい薬などの市販品は内服薬ではありません。これにはヨウ素以外の成
分が多く含まれ、体に有害な作用を及ぼす可能性のある物質も含まれます。 ・たとえ飲んだとしても、ヨウ素含有量が少なく、放射性ヨウ素が集まるのを抑制する効果がありません。
わかめ等の海藻にもヨウ素が含まれますが、これらも効果がありません。 ・ 含まれる安定ヨウ素が一定ではなく、十分な効果を得られるかは不明です。 ・ コンブなどは良く噛まなければならず、消化過程が必要であり、吸収まで
の時間がかかります。
以上のことから、消毒剤やうがい薬などのヨウ素を含んだ市販品は、『安定ヨ ウ素剤』の代わりに飲んではいけません。また海藻等を食べても十分な効果は ありません。
『安定ヨウ素剤』を医師が処方するものです。原子力災害などの緊急時に、 指定された避難所などで服用指示があった場合のみ、服用してください。」
以上、ご一読下さい。
ここからは私の知識からの考察ですので、拡散は希望しません。
ご興味のある方のみお読み下さい。
被曝線量が・・・だから安全、と言う報道がされていますが、直接の被爆線量による急性(即時的)障害は、確かに今のところの量では全く問題ありません。
何が問題かと言いますと、大気中に放出された放射性ヨウ素(131I)を吸う、または口にすることによる慢性(遅延的)障害です。
つまり、後々白血病や癌になることです。
ごく微量でも吸う、または口にすると、半減期約8日で、放射性ヨウ素はずっと放射線を出し続けます。それも、体内、細胞のすぐ横で出し続けるため、その細胞障害は高度です。
放射線障害の程度は、放射線源からの距離に応じて減少する訳なので、直接の影響を逃れるためには、出来るだけ離れることが大事です。
しかし体内に入ってしまうと話は全く違います。
大気に放出された放射性ヨウ素は、吸う、飲む、食べる事により体の中に吸収されます。
ごく微量とは言え、放射線源からの距離は細胞のすぐ隣、ミリ以下のもの凄く近い距離となり、そこから持続的に放射されるため、その細胞に与える影響は深刻です。
その上、実は慢性(遅延的)障害に関しては、いくらまで浴びても安全という基準値はありません。
ごく微量で発がんしてしまう方もいるからです。
自然界に存在する放射線量と比べるのは、あくまで直接浴びている放射線の量の話しで、これについては危険なら、CTもレントゲンも撮れません。
問題なのは、あくまでも大気中に放出した放射性ヨウ素を吸ってしまった場合で、そのことについては誰も報道では詳しく語りません。
予防につきましては、前回紹介した
http://flamenco-luna.iza.ne.jp/blog/entry/2191332/
及び
http://www.geocities.co.jp/wallstreet/1795/datugenpatu/991226yousozai.html
で同じ内容が掲載されています。
つまり、被爆の可能性のある方は、可能な限り早期に、出来れば前もってヨウ化カリウムを投与した方がよいのです。
「(97年4月)現在、茨城県では、下記自治体施設や保健所に、夜間人口の1日分(244,000人×2錠)と、原子力医療センターに6日分のヨウ化カリウム錠を分散配置している。」
備蓄はあるはずなのですが、いまだこの薬が配布された情報がありません。
副作用もあるので、安易に配ることは推奨しません。
単にパニックにならないように報道されてないだけで、避難出来なかった老人施設や医療施設などで密かに配られているのなら安心できます。
まだ配っていないのならば、大問題です。
少量なら放出しても安全というのは全くの嘘で、報道では口を揃えたかのように、今のところ自然に浴びるのと変わらないから安全だ、という話しばかりです。
炉心の爆発を避けるために大気中に放出するのは仕方のないことだと思います。
しかし、そのためには健康被害を最小限に抑えるように、出来る予防手段はとっておく、説明はしっかり国民にしておく、その心構えが必要です。
時間が経てば、放射性ヨウ素の放射線は減っていきます。
発電所近くの野菜や魚などは、大気放出が終わって1ヶ月を過ぎるまでは口にしないことも大事です。
最後に、阪神淡路大震災の当時、判明した死者の数を常に表示されるのが嫌でした。
現地の方、どう感じていらっしゃるのかな。
選挙速報じゃないです。
判明した数なんて何の意味もありません。
追記3/15 1:30PM
「東電は、15日午前0時2分から格納容器内の蒸気を外部に放出する新たな弁を開けた。この弁から外部に放出する蒸気には、原子炉内から直接出た蒸気が含まれており、これまでに放出された蒸気より放射能が高い。」
何の告知もなく、寝ている間にどんどんこんな事をされています。
やはり出来る限り離れるに越したことがありません。
別の記事では、
「空母ロナルド・レーガンは福島第一原発から北東約185キロの洋上に展開していたが、他の艦船群とともに原発の風下から逃れた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、試料の採取は福島第一原発から約100キロ離れたところで行われており、放射能汚染が風でかなり広がっている可能性を示唆している。」
風向きによっては100キロ離れても危険な事を示す事実です。
Posted at 2011/03/14 21:25:48 | |
トラックバック(0) | 日記