
スピーカーの取り付けをショップさんへ依頼しましたので、自分の覚書きとしてもまとめておこうと思います。
純正スピーカー等のインナー取り付けでは、内貼りの中でスピーカーを鳴らすことになるため、音が内貼り内に入り易く、自分の経験の範囲ですが良い音で鳴らすのがとても難しいです。
対して、アウターバッフルのメリットは、内貼りという邪魔者がないのでダイレクトな音が聞けることに加えて、自由度の高いバッフルを構成できるのでスピーカーの性能を引き出し易いことだと思います。
弱点は内張り加工が必要なため、すぐ乗り換えるような車でやるべきではない事でしょうか。
その点については車選びの時から「長く乗りたくなる車」という基準は重要だと思っていて、何車種か試乗した中でもこのエクリプスクロスには、おやおや?と響くものがありました。
以前に初期型D5に乗っていたのですが、あの大らかで安心感のあるシャーシをさらに補強してキュッと引き締めたような感じでしょうか。
コーナーでブレーキとアクセルの具合を試させてもらったところ、路面の掴み方やステアリングフィールが 背の高い車にしては、という領域を超えて気持ち良いレベルに達してるなーと感じました。
これは長く楽しめそうだ、しかもドアに穴をあけても良いレベル!
こうしてドアを破壊される運命の車が納車されたのでした。
話をスピーカーに戻しますね。
アウターバッフルと言いましても色々とバリエーションがあり、メリット・デメリットに関しても諸説あるようです。これからどういう狙いでこうなったのかを書くのですが、それ以外の手法を否定するつもりでは無い点はお断りしておきますね。飽くまでもバリエーションの一つとお考え頂きたいです。
一般的には、左右のスピーカーが対面するものが多いですが、バッフルに角度を付けた スラントバッフル にすると、より多くの音がダイレクトに耳に届くことになります。
現実的にはガラスという反射物がある以上、想定外の音が混ざった状態で聞くことにはなりますが、足元に向けた音を調整することに比べれば有利ではないかという考え方です。
制作途中の写真を頂くことができましたので、ショップさんの許可を得て掲載します。

重量が1kgぐらいあるウーファーは、塩ビ系(PVC)の素材をリング状に削りだした台に固定されます。
アクリルに似てますが、PVCは強固で適度な柔軟性を持つため たぶん割れません。

リングの内側が斜めにカットされています。スピーカーのフレームもすり鉢状というのか釣り鐘というのか、空気の流れがよさそうな形状です。

この大きな物体がMDF製のアウターバッフルです。
これだけしっかりした土台ならばスピーカーの動きにも負けませんね。

ツイーターとウーファーの向きは、いずれもフロント左右シート中間の耳よりも少し上を狙っていただけるよう依頼しましたので、これは仮組みで角度を調整されているところかな。

アウターバッフルはパテ盛りされ この後塗装されます。穴の奥に見えるのは、スピーカー背圧処理用の レアルシルト ディフュージョン拡散シートです。
ここからは見えませんがアウターパネルだけレアルシルト制振シートを貼っています。
デッドニングは様子をみながらにしたかったこともあり、ブチルゴム系は一度貼るともう剥がせないので、剥がれたら貼り直そうな気持ちでレアルシルトを選定しましたが、これは制振能力が高すぎて、無暗に貼ると音がデッドになる危険な制振材のようです。
((((;゚Д゚))))
インナーパネル側はひとまずなにも無しのままでいきます。吸音もまだやっていません。

上から見るとなかなかの角度で立ち上がっているのがわかります。
それにしてもラインが美しいです。何かにつけ組み立て途中を見るのは好きなほうですが、こんなのを見せられたらニヤニヤが止まらないですね。
スピーカーの周囲には、アルミ製のダイレクターというリングが付きます。取説には音の放射特性を制御するリングだと記載されていますが、アウターバッフルへの固定をより強固にする効果もあるように思われます。

ツイーターの取り付けには、自由度の高さからピラーマウントを選択しました。

ツイーターもウーファー同様に削りだしのリングでガッチリと固定し、MDFで補強されます。

ピラーを仮組みしたところです。こちらはクロス仕上げを依頼しました。
Posted at 2019/04/19 00:13:20 | |
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