
画像のグレードはGSR ボディカラーはヤマブキオレンジメタリック
(画像は、撮影前にスタッフに許可をもらって撮影しています。)
三菱自動車工業の暗黒時代の社長と会長を務めた
益子修特別顧問の死から2年。ラリーアートが復活。
その2022年にラリーアートがアジアクロスカントリーラリーに
タントスポーツの後方支援部隊として復活し、トライトンで優勝を遂げる。
この時が、三菱自動車工業が不死鳥の如く蘇生した瞬間。
翌2023年7月に、新型トライトンがタイでデビュー。
日本では、2023年12月21日に発表。2024年2月15日に発売される。
ディーゼルエンジン、ラダーフレームシャーシ、サスペンションを
1から作り直した、昨今の三菱自動車のラインナップでは久々の新型車。
電気自動車やプラグインハイブリッドカーが大根のように売れる時代に
ディーゼルエンジン搭載のボンネットトラックを日本で発売する
三菱自動車の心意気に対して、もはや歓喜する以外に見つからない。

新型トライトンのルックスは、昨今の三菱自動車の自動車の丸いルックスとは
真逆の角ばったルックス。パジェロやデリカの流れを感じる。
メッキ多用大型グリルやデカ顔といった日本で主流のオラオラ系ルックスの
王道を無視して採用せず、三菱自動車工業ならではの我が道を貫く
武論尊先生の漫画の男性キャラクターのルックス。
陰キャ・人見知り・コミュ障・女性が敬遠するいつも緊張している表情と
縦に長いルックスの自分に刺さる無骨な雰囲気。
トライトンで、自分の雰囲気を変えられるかな…。
トライトンは、フォルテやストラーダといった三菱ボンネットトラックの
歴史の1ページに組み込まれている由緒ある車種。
日本の三菱自動車の暗黒時代を支えた車種の稼ぎ頭は、アウトランダーや
軽自動車ではなく、ひょっとしたら日本で発売されていなかった
トライトンかもしれない。

トライトンを見た瞬間、見るだけか運転するかで迷った自分自身。
店舗スタッフ(男性ではない)がウズウズしていたので、運転したい旨を伝える。
そしてトライトンの運転席に座った自分は、とあることに気づく。
自分のシートポジションに合わせたら…。
ハイラックス→後席の足元のスペースがなくなった(後席が荷物置きになった)。
トライトン→後席の足元のスペースが残った。おかげで後席に座れた。
ドライビングポジションを合わせてエンジンを始動させた瞬間思わずこう呟く。
「この音を待っていました。」
やっと日本向け4N型初搭載のMIVECのおかげで冷間始動性が確保されている。
トライトンを発進させて一言。
「昔、身内が乗っていたディーゼルエンジン車の音を思い出しました。」
思わず涙を流した自分。「トライトンが動いた瞬間、感動しました。」

走り出した瞬間、きちんと行きたい方向に向かうフロントタイヤが手に伝わった。
今もFFのみを愛車にしている自分にとって、新鮮かつ感動体験。
(過去にiとパジェロの試乗で後輪駆動を体験しています。)
「前輪駆動は前を引きずる感じで、アクセルオンのタイミングが遅れる。」
「後輪駆動は、自分の意志でアクセルオンができてコーナリングが楽しい。」
「前輪駆動より、後輪駆動の方が自分のドライビングスタイルに合っている。」
上記の言葉は、スーパーセレクト4WDⅡの2Hモードでの特性。
4Hに切り替えたら、前輪が程よく引っ張ってくれる。
この日は雨が降っていたが、フレーム強度やサスペンションの
セッティングが良好なおかげで、舗装路では2Hでも十分な安定感を得られた。
4N16型ディーゼルエンジンは、ロングストロークのせいか
2500回転以下でトルクフルで2500回転以上はパワーが伸びにくいのだが、
2140kgのトライトンGSRを走らせるには充分なパワーを発揮している。
かつての4N型ディーゼルエンジンの特性は、2500回転までがトルクスカスカ。
更に2500回転以上で急激にパワーが立ち上がるドッカンターボ特性。
トライトンの4N16型は、ドッカンターボ特性を払拭していて扱いやすい。
ダカール・ラリーのパジェロやレーシングランサーに採用された2ステージ
ツインターボは段付きがなく、大小タービンをスムーズに切り替えていた。
短いながらもトライトンを味わえた自分自身。
感動の余り、涙が止まらなかった。
「今は無理やけど、必ずトライトンを所有する。」
「もし日本仕様のトライトンにMTが出たら、ますます欲しくなる。」
自分がトライトンが似合う男になるために
自分、トレーニングをして体を絞ろう。
〜担当してくれたスタッフさんへ〜
「自分の不手際で、スタッフさんの仕事に支障を出してしまいまして申し訳ありませんでした。」
「トライトンでの感動体験をありがとうございました。」
「トライトンは、180cmの自分にぴったりのドライビングポジションになります。」