
先日奥多摩帰りにフロント周りからゴリゴリ音が聞こえてきました。
少し前からしてはいたのですが、酷くなってきたのでブレが出る前に交換です。

ウラカンSTのハブベアリング交換は初めてです。
まずハブキャップの外し方が分からず、30分以上かかってしまいました。
ロックナットのハズレ止めピンが出ていてピンを押しながらキャップを外すという仕組みになっているのが分からなかったのです。

ガヤルドも同じですが、ナックルを外さなくてもベアリングが交換できます。
この辺はベアリングを頻繁に交換できるようにという配慮なのでしょうか。

当然ですが、4本のボルトはこれでもかというぐらい締まってます。
緩みどめ材も塗られているので、半端な力では緩みません。
頭がクラクラしてしまいます。

次はハブとベアリングを分解しなくてはなりません。

プレスでハブを押して抜きます。

お決まりのインナーレースがハブに残ります。
昔はサンダーで削って取りましたが、今はベアリングセパレーターという工具があるので、ハブを傷付けずにインナーレースを外せます。

インナーレースが外れました。
ここまでくればあとは新しいベアリングを付けて、車両に組み付けるだけです。

外したベアリングです。
バラしてみました、少しですが砂が入っています。
見た目の状態はそんなに悪くないですが、回りも渋く左は少しガタもありました。

新しいベアリングです。親切にボルトも付属されていました。
こちらはランボルギーニ 純正ではありません。
ウラカンはアウディR8と共通パーツが多いです。
ベアリングも共通ではないかと考え、ウラカンのパーツリストとR8のパーツリストを見比べて、パーツナンバーの頭と末尾のアルファベットが違うものの、数字は全く同じだったので、これはいけると判断してヤフオクでR8用のOEM製品を注文しました。
さらにアウディ、フォルクスワーゲンの車両で使われているベアリングの互換番号も書いてあったのでさらに選択肢が、広がります。

今はネットで検索するとパーツリストが閲覧できます。
そしてヤフオクで出品されている商品と見比べれば良いのです。
これをゴロゴロしながらスマホでできるのですから本当に良い時代です。
また、こういう発見をするのも楽しいですね。
ちなみにランボルギーニ純正部品ですとボルトは別売りです。

プレスで圧入、インナーレースを押します。
アウターを押してはいけません、ベアリングが
痛んでしまいます。

そしてナックルに取付ですが、ボルトに3Mの緩み止めを塗ります。

ローター、キャップを付けて完了です。
回転もスムーズになり、音も無くなりました。
ハイグリップタイヤを履いてキャンバー付けて、
ハンドルを激しく左右に振るのですから、その負担は全てハブベアリングに掛かると言ってもいいでしょう。
ウラカンもガヤルドも8,000キロくらいでダメになってしまいます。
普通に街乗りのみでしたらもっと保つのだと思いますが。
峠を走ったりサーキットを頻繁に走られる方、たまには音楽を止めて耳を澄まして車の音を聞いてみて下さい。
ゴーとかゴロゴロという音がしているのはハブベアリングが原因かもしれません。
放っておくとそのうちガタが出て、ブレーキディスクがブレ始めます。
そしてブレたディスクがキャリパーピストンを押し戻します。
するとブレーキペダルを踏んだとき、スコーン!と床に付くくらいペダルが奥に沈み、やっとブレーキが効き始めるという感じになります。
いざという時命に関わる重大な事故になる可能性もありますから、音を聞いたり、ジャッキアップした時にホイールを左右に揺ってみたりしてみて下さい。
Posted at 2020/11/27 20:06:32 | |
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