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2023年09月09日 イイね!

ちょっと気になるあの車(その17:あっ!と驚く3つのこと 編)

今回のちょっと気になるあの車はサクッと。

BYD ATTO3
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先週のさんいん輸入車ショーで見てきた中国のメーカーBYDの日本市場参入第1弾モデルになるATTO3です!

今回は松江にあるBYD AUTO 松江開業準備室にて試乗してきました。
普段なら仕様をつらつらと書くところですがATTO3は1グレードでオプションもないので特に書くことがありませんw

デザインやらなんやらについてはは前回の『ちょっと気になっちゃうあの車』を見ていただくとして、早速走ってみましょう!
今回はタイトル通りに3つの「あっ!」というポイントを掘り下げてみましょう。

①走りがとても滑らか
ATTO3に搭載されるモーターはフロントのみの2WDで最大出力150kW、最大トルク310N・mを発揮します。

モーターというのは0回転時に最大トルクを発生する。

これは至極当たり前な話です。
そこからイメージされるのは発進時の加速がすごいのかなぁという感じではないでしょうか?

しかし実際に走らせてみると、なんと穏やかな加速感です。
制御が下手な車だと「ドンッ!」って出てしまうこともあるのですが、ATTO3はその辺うまく処理していて、モーターらしく反応はいいけれどびっくりするような急加速感はありません。
一応ドライブモードがECO、NORMAL、SPORTと3種類あって、変えてみるとアクセルに対する反応が変化します。
ですが、どのモードを選んだとしてもとんでもない急加速感が出ることはなく非常に穏やか。
とても乗りやすい特性に仕上がっています。

さらに回生も滑らかです。
回生もStandardとLargerという回生モードがあり、その名の通り普通モードとより回生するモードという感じです。
今回の試乗では基本的にLargerモードで試乗していましたが、アクセルを離したときの減速感がガソリン車のそれにすごく近く感じました。
日産のe-PEDAL STEPなんかはアクセルを離すとグッと減速感が出るので慣れてないとビックリするくらいですが、BYDの回生とそれに伴う車両姿勢制御はとても滑らかに快適に走れるようにチューニングされている印象を受けます。

ステアリングフィールも自然です。
最近のトヨタ車で感じるような緩いカーブのためにほんのわずかに操作した時の変なひっかかりもなく、昔の日産のようなスカッと抜けるような感触もない。
何も意識することなく普段通り動かせばその通り動く。
「これだよこれ…」ってなるやつでした。
ちなみにステアリングは少し細め。
この辺は好みが分かれるところですが、もう少し太い方が良いという人はいそうです。


②極上の乗り心地
ATTO3はe-PLATFORM 3.0と呼ばれるプラットフォームを採用しています。
バッテリーモジュールまでも構造体として使うことで強固なボディ剛性を確保しています。
そこに組み合わされる足回りはフロントがストラット、リアはマルチリンク。
タイヤは235/50R18のコンチネンタル・エココンタクト6Qを履いています。

足全体はとてもしなやか。
タイヤに十分なエアボリュームがある+ボディ剛性がしっかりしているので足がよく動く。
という組み合わせになっていて小さい凹凸は完全に足だけでいなしています。

もう一つ乗り心地で大事なのがシート。
前席は運転に主眼を置いたホールド性の高いものが採用されています。
レカロなどのセミバケットほどではないですが、大多数の車の純正シートよりはかなりホールドします。
リアシートは形状こそ一般的ではありますが、床と座面の高さ関係が良く、膝が持ち上がりにくい造りになっています。
床面は当然ガソリン車より高くはなっていますが、それでもあからさまに高くなったという感じもなく意識しなければ普通に座れそうな感じです。
BEVだと前席下への足入れもできない場合が多いのですが、ATTO3は普通に足入れできる空間がありました。
なので、足を思いっきり前に伸ばしても全然大丈夫。
後席の快適性ならbZ4X/ソルテラを上回っていると思います。
アリアと比べても遜色ない感じ。

そして静粛性も比較的高いレベルを確保しています。
タイヤがQuietの頭文字であるQを冠したモデルになっていることからもわかる通りロードノイズも比較的静かです。
床下からの遮音もしっかりしているのか、VEUROを履いたエクリプスクロスと比べても同等~空洞共鳴だけは少し劣るくらいかなというイメージです。

③これだけ揃って車体価格440万円(+ボディーカラー代)
クルコンやレーンキープ、緊急ブレーキサポート、後方の運転支援装備、360°モニターなどの先進安全機能、4G接続対応の12.8インチコネクティッドナビ(Apple Carplay,Android Auto対応)など最近は当たり前になってきている装備類をしっかり標準装備しつつ、オプションになっていることが多いパノラマルーフもついてこのサイズのSUVが440万円はかなりコストパフォーマンスが高いように感じます。
所謂メーカーオプションと言われるものは有料のボディーカラーのみ。
こちらは5色用意されているうちのグレー以外は全て66000円の有料色になります。

あとは税金類、コネクティッドプランの費用や保証サービスの費用、新規でEVを購入する場合は自宅用充電器などが乗ってくると思いますので、総額は500万円ほどでしょうか。
これは補助金を含まない金額になるので、補助金を適用するとこのクラスのハイブリッドモデルとも戦える金額になってくることがわかります。

ウインカー、ワイパーレバーの配置を国産車と同じ仕様にするなど明らかにコスト高となる日本専用仕様もありながらこの価格というのは結構高得点です。

ここからは3つの「あっ!」からは外れますが少し気になったところを。

①ステアリングスイッチの配置
これは完全に慣れの問題にはなってきますが、国産車の多くは右側にADAS系の操作スイッチ、左側にオーディオ関連のスイッチが配置されています。
しかしATTO3はこれが逆になっています。
国産車の配置に慣れているといきなり乗り換えたときには少し戸惑いそうです。

②ブレーキフィーリング
回生ブレーキは結構滑らかにかかるのですが、フットブレーキは踏み始めに鋭く制動力が立ち上がるタイプになっているので、慣れていないと回生との協調もあってカックンブレーキ気味になりやすいです。
もう一つブレーキ関連ではオートホールドからの解除が少し遅いのか発進で少し引っ掛かりを感じます。

③メーター
これは前回の「ちょっと気になっちゃうあの車」の時にも懸念点として挙げていましたが、実際走らせてみると、速度、”文字情報としての”バッテリー残量などの情報は見やすいもののその他の情報が少し見にくく感じました。
今回はメーターの表示をライトモード(実際のモード名が不明のため便宜上ライトモードとします)で乗っていましたが、若干緑がかった水色の背景に緑のアイコンは正直ちょっとわかりにくいです。
どうやらダークモードがあるみたいなのでそっちで乗るとまた違って見えるかもしれません。

④車両接近警報装置
電気自動車なのでもちろん装備されている車両接近警報装置。
ちょっと独特な音がします。
擬音で表すとしたらヒューンというよりはヒョーンという方が近いような感じです(説明しろと言われても難しい…)
トヨタの音に近い感じにはなっていますが、それより少し高周波音が強いようなイメージです。
室内にもそれなりの音量で聞こえてくるので気になる人は気になると思います。



ここまでいろいろ書いてきましたが最終的に感じたのは「日本車うかうかしてられないですよ…」でした。
まだ知名度は低いですし、販売店もこじんまりした開業準備室と呼ばれているものがほとんどです。
現状の松江にある開業準備室も貸店舗?にスタッフが1人常駐していて駐車場もスタッフが何人か来ると来客用の駐車スペースはほぼないような状況になるほどのホントに仮店舗といった風貌。
普通のディーラーみたいな店舗ができていくのはもう少し先になりそうな感じではありますが、20日に登場するコンパクトモデルのドルフィンもありますし、今後全国に100店舗ほどの正規ディーラーを展開予定で対面販売重視の姿勢を打ち出すなど広がってくると結構興味を持たれる方は多くなってくるのかなと思います。

もちろん昨今の日本と中国の関係性などいろいろ問題になりそうなポイントはあります。
「中国のものは信用できない」と切り捨てるのも自由です。

ただ、純粋にATTO3の”車としての出来の良さ”を目の当たりにすると日本車がこのままでいいのか?と色々考えさせられます。
Posted at 2023/09/09 19:05:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記
2023年01月29日 イイね!

ちょっと気になるあの車(その16:生まれ変わりの先陣を切る 編)

あけましておめでとうございます。
というすごく今更感満載のご挨拶から始めますw
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猛烈今更ですが年賀状の代わりです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

というわけで本題へ戻ります。

もうこれしかネタがないと言っても過言ではないですが気になる車シリーズですw

今回の気になる車は…

TOYOTA PRIUS
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「21世紀に間に合いました」から25年が経ちました。
ラテン語で「~に先駆けて」という意味を持ち、まさにその名の通りハイブリッド車の先駆けとして世の中に登場しその後の自動車産業をリードする存在となったプリウスもいよいよ5代目モデルに当たる60系が登場しました。

「HYBRID REBORN」をコンセプトに掲げ、今までとは違う新しいプリウス像を作り出すべく開発されたこの新型プリウス。
今回の試乗車は3種類あるパワートレインのうち最も売れるであろう2.0LのHEV。
グレードは一番上のZ
ボディーカラーはダークブルーですね。
ホントは新色のアッシュとかマスタードが見てみたかったですがこの辺は今のところ捕捉しているのが白とこの色なので新色はまたそのうち見たいかな。
特にアッシュは絶対見たいです。
テレビではさんざん見ましたが実車だとやはり印象変わりますからね。

デザインから見ていっても今までとは違うなというポイントを感じることができます。

まずはフロントから見ていくと、コの字型になっているヘッドライトユニットにウィング形状になるようにパネルが食い込む形は最近のトヨタ車ですっかりおなじみとなった顔つきになっていますね。
ヘッドライトもかなり細身になっていてシャープですし、つるっとした感もありながらシャープなエッジも持つ造形は近未来感が出ていますね。
50系が出たときはなんじゃこれ!?という感想を抱く方が多かったんじゃないかと思うのですが、今回の60系は好き嫌いはあるにしても好まれる割合は増えたんじゃないかなと思います。

次はサイドから見ていきます。
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新型になって横からの見た目は大きく変わってプリウスのボディ造形としては3世代目といっていいかなと思います。
やはり何と言ってもルーフが描くラインが大きく変わっていますよね。
ルーフの頂点が先代までと比べると大きく後ろに下がっているのが特徴です。
そしてボディ先端からルーフ頂点に向かって真っすぐ伸びるような形になっているのも変化点。
ワンモーションフォルムといった感じです。

そしてもう一つ大きく変わったのがリアドアのドアノブが隠されたことでつるっと感が増しています。
そこにマツダ車かのような面構成のドアからフェンダー周りのデザインもあってスポーティーな感じが強くなりました。
ボディのカタチに対して19インチホイールはすごく大きく感じます。
踏ん張り感がかなり強いですね。

ちなみにここで余談ですが冬タイヤは絶対にインチダウンしてください。
カタログに書いてありましたが19インチだとホイールハウスとの隙間が狭すぎてチェーンが装着できないそうです。

戻りましてリアも見ましょう。
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こちらもすっかりおなじみの一文字型ですがほかのトヨタ車と違うのは一文字が完全につながっていること。
今までは一文字をぶった切るようにトヨタロゴがついていましたがそれを上に移動させて一文字を繋げました。
そして車名もセンターにレタリングされている辺りは最近のトレンドを網羅していますね。
さらにもう一つ、ハイブリッドのロゴが変わりました。
このロゴは結構いいですね。
クラウンもこのロゴならかっこいいんですがねぇ…

さらにプリウスのデザインを象徴していたような気がするリアのダブルガラスがなくなりました。
これも結構印象が変わって見える理由ですね。
ルーフ頂点からリアへの傾斜が強くなったことでシングルガラスでもしっかり視界が確保できるカタチになったということでしょう。

それにしても個人的には新型プリウスのデザイン結構好きですよ。
初めてプリウスという車の中ではいいなと思いました。


それでは内装を見ていきましょう。
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この車はいわゆる標準仕様のグラディエントブラックという内装色になります。
もう一つマチュアレッドという赤のラインが入った内装色もあります。
質感は最近のトヨタ車よろしくかなりプラ感は強いですね。
それでもクラウンのあの残念さから比べると遥かに良いですね。
事前に画像が出ていた時点で言っていたことではあるのですがクラウンよりプリウスの方がすっきりしていて好みです。

そんな中でひときわ目を引くのはメーター周り。
bZ4X/ソルテラで採用されているトップマウントです。
これの見やすさは相変わらずよろしくないですね。
ステアリングの位置を合わせるとやはりメーター下端にかかりますね。
といっても下にはほぼ何も表示していないので影響は少ないですが…

個人的にこのトップマウント式メーターはプリウスで数少ないあまり好きじゃないポイント。
ステアリングコラム周りの造形も多少影響しているんですがステアリングがかなり低くなっているように見えてしまって上げると姿勢もおかしくなるしメーターは隠れるし、だからといって下げると視覚的な違和感がどうしても拭えません…

シートは全体的に着座位置が低め。
フロントは高さが調整できますがリアシートはかなり低く感じました。
乗り込んだ時に一瞬「お前はスポーツカーか?」ってなります。

前席に大柄の方が乗ってシートが後ろ目になると後席の快適性は犠牲になります。
前席下に足が入らないのもあって座面から太ももが浮きやすくなっているのは後席の快適性を気にされる方にとっては少し気になるところ。

ハイブリッドシステム停止時だと前席が自動で下がってきてしまうので足元空間はあまり確認できませんでしたが、一番下がっていてあの感じなら前に出したらまぁ問題はないよねという感じです。

それでは走り出してみましょう!
2.0LのHEVユニットは当然ながら最新世代のもの。
通常のハイブリッドのプリウスとしては歴代で最もハイパワーな組み合わせ。
とはいっても街乗り領域では「おっ!」となるようなものではないです。
いたって自然な乗り味。
変にモーターが強調もされていないけどエンジンだけの力ではない感覚があります。
アクセルを開けるとしっかりエンジンがかかってきますし音もそれなりにします。
一方でエンジン始動時のステアリングやペダルに伝わってくる振動はクラウンの2.5Lより少ないです。
振動はプリウス、静粛性はクラウンといった具合。

クラウンに試乗した時も書きましたが、タイヤサイズが超特殊な195/50R19。
検索をかけるとスタッドレスがBS(VRX3)、ヨコハマ(IG70)、ダンロップ(WM03)、グッドイヤー(ICE NAVI8)から出ているみたいですがサマータイヤの社外品は今のところ出ていないという状態…
ただ先述した通り19インチだとチェーンが装着できないとのことなのでスタッドレスは17インチがおすすめです。
ちなみにZグレードでも195/60R17にインチダウンできるオプションが存在します。
11万円ほど安くなるので19インチはいらないよという方は17インチをあえて選ぶという選択もいいかもしれません。
ただしホイールは鉄チン+ホイールカバーになり、装着されるカバーがXグレード相当のものになります。
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Xグレードはカタログも別に用意されるほど割り切られたビジネスモデルになるので見た目がこっちと同等になるのは気になる人にとってはネックですね。
とはいえビジネスモデルに与えられるにしては凝ったデザインのホイールカバーなので案外悪くないですね。
一応モデリスタから17インチアルミホイールが出てはいますが13万円くらいするのでわざわざ17インチにする金額的なメリットがなくなるので悩みどころ。
一応17インチのメリットはタイヤが19インチに比べて豊富に用意されていることとアフターのタイヤが安いことですかね。
主要メーカーならサマータイヤもスタッドレスも(一世代前の所謂メジャーモデルも含めて)一通り揃います。
ちなみに195/60R17というサイズはロッキー/ライズ/レックス兄弟が純正採用しているサイズなのでサマータイヤはSUV用のラインアップが豊富に用意されています。
誰も気づいていないだけでプリウスもSUVの仲間入りしてたんでしょうかw

話が逸れ過ぎたので試乗の感想に戻りましょう。

この「径の割に細い」タイヤの影響はあまり感じなかったです。
接地感が弱いという感じもなかったです。
ちなみに今回の試乗車に装着されていたのはヨコハマのBluEarth-GT。
エコタイヤではありますがしっかりしたタイヤなのでこれが効いているのかもしれません。

足回りはしなやか。
今回の試乗コースは結構路面も悪いところが多いのですが、嫌なゴツゴツは一切感じませんでした。
だからといって変にふわふわする感じもないのでこれはすごくいい。

一方でステアリングフィールはクラウンに近い感じであまり好みではありませんでした。
センターに変な重さがあります。
やはり緩いカーブで引っかかる感触です。
引っ掛かりを超えるとその先は結構自然なフィーリングなのでセンター付近だけが惜しいところ。

というわけで僕の評価としては…

「”もっといいクルマづくり”がようやく感じられるようになってきたかな」

という感じです。

当然人それぞれ好みがあるので今までのトヨタ車がめっちゃ良いという方はそれでいいんです。
あくまでも僕は波長が合わなかっただけ。
それが今回のプリウスでは今まで見てきたトヨタ車よりは波長が合わない感がなくなってきたというイメージで思っていただければと思います。
Posted at 2023/01/29 20:40:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記
2022年11月20日 イイね!

ちょっと気になるあの車(続 その15:名前に縛られないクルマづくりここにあり 編)

気になる車シリーズ続 その15です。
”続”とつくということはまた同じ車に乗ってますねこの人。
しかもその15って最新じゃないですか。



というわけで今回の車は…
TOYOTA CROWN CROSSOVER
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ということで1日にクラウンを2台乗るバカはこちらです←

というのは冗談で、もうすでにわかる人ならお判りですね。
この試乗車はCROSSOVER RS Advancedになります!

この車の場合は一瞬でわかりますね。
ブラック×プレシャスレイのバイトーンはRSグレードにしか設定がありません。
基本のデザインについての感想はその15の方を見てもらうとして違いが多少はあるのでサクッと見ていきましょう。
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まずはホイールが専用デザインの21インチになっていますね。
なかなかスポーティーなデザインですね。

そしてこれは結構細かい違いになるんですが、車名エンブレムとフロントの王冠のロゴが漆黒メッキになっています。
普通のメッキと違って締まって見えます
ただし、トヨタマークとハイブリッドのマークは通常と同じものなので統一感がないのは残念なところ…

内装もRSグレード専用のブラック/イエローブラウン内装になっています。
ベース自体は同じものなので600万の車というには少し残念なのには変わりないですが、このイエローブラウンの色味が結構上質さを出していて残念さを緩和してくれます。

そしてこのプレシャスレイというボディカラー。
HPで見る分にはかなり黄色みが強いカラーなのかと思っていましたが、実物を見るとどちらかというとゴールドがかったオレンジというような印象。
バイトーンの黒の入れ方といいなかなか攻めたカラーリングです。

デザインをザッと見たところで早速走り出しましょう!
何と言っても今回のクラウンクロスオーバーにおいて最大のトピックはこのRSグレードに設定される2.4Lターボ+モーターの『デュアルブーストハイブリッド』です。
レクサスのRX500h F Performanceにも搭載されるこのハイブリッドシステム。
2.4Lターボエンジン単体でも272ps/460N・mを発生するパワフルなエンジンですが、そこに2.5Lモデルよりもトルクフルなフロントモーター、さらにリアにはbZ4Xの4WDモデルに搭載されているeAxle(1YM型)を搭載。
かなり走りに振ったモデルで燃費は2.5Lモデルと比べてかなり悪化しています(^-^;

しかし、このデュアルブーストハイブリッド、めっちゃ楽しいです!
「燃費が悪い?だからどうした。」と言わせるだけの説得力を持った爽快な走りを提供してくれます。

0からアクセルを踏んでいくとモーターは当然瞬時に最大トルクを発揮しますし、さらに踏んでいくと2.4Lターボが2000rpmから460N・mという強烈なトルクを発生しさらに力強く加速していってくれます。
そしてその爽快感をアシストするのがDirect Shift-6AT。
Dレンジで走行する分には小気味良いシフトチェンジで爽快な走りを作り出してくれます。

2.5Lモデルには存在しない楽しい走りがあります。
「ドライバーズカー的性格を与えようとしている」とその15で書いたのですがまさにこのRSがその性格を表している車で、これこそが今回のクラウンクロスオーバーでは本命といえるのかなと思いました。
著名なジャーナリストの方々も含め、『今回のクラウンの本命はRSだ!』という声を耳にしてきましたが実際に乗り比べてその意味がよくわかりました!

そして気になる21インチの乗り心地ですが、これがまた極めて良好。
ここでもRSが本命なのかなと感じるのが19インチより21インチの方が乗り心地がいいんです…
一般的にはインチが小さい方が当たりが柔らかくなる傾向にあるかとは思いますがことクラウンの場合は21インチの方が振動の収まりもスッと収まっていていい感じですし、タイヤの音も21インチの方が静かです。
21インチに合わせてセッティングされてるなという感じ。
タイヤ銘柄はダンロップのSP SPORT MAXX 055。
SP SPORT MAXXなのでコンフォート全振りでもない(車の性格を考えればベストな選択)のですがロードノイズもパターンノイズも空洞共鳴音も19インチより静かです。

と、ここまでべた褒めですが気になる点もあります。
それはパドルシフト時の変速レスポンスです。
6ATでパドルシフトによるマニュアルモードもあるのですが、変速すると2テンポくらい遅れて変速します…
ここだけはもったいないポイント。
来て欲しいところからかなり遅れて変速が来るので少し驚いてしまいます。

でもそれ以外はかなりいいです!

もう一つ走り以外で気になったことが。
RSはディスプレイオーディオがTコネクトナビ+車載ナビになっているからかメーター内に地図が表示できるのですが、デフォルトの表示だとただ道の線が引いてあるだけなので結局ナビの情報が必要になってしまいます…
ここは12.3インチを活かした表示も欲しいところ。

以上、クラウンクロスオーバー RSの評価でした。

結論でいうと…
『僕のイメージしたクラウンではないけどこの車の本命は絶対にRSだ!』
ですね。

僕のイメージするクラウン像はその15でどうぞ。

この車がクラウンであるかといえばなんか違う気がするけど、とりあえずこの車におけるベストバイは、間違いなくRSです。(Advancedの有無はお好みで)
走り出せばみんな笑顔になれる車です。
Posted at 2022/11/20 21:50:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記
2022年11月20日 イイね!

ちょっと気になるあの車(その15:伝統の車名を改めて考える 編)

最近はもはやこれが少し面白くなってきましたちょっと気になるあの車シリーズ。

今回の車は…

TOYOTA CROWN CROSSOVER
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トヨタの新型クラウンです。
16代目となる今回のクラウンクロスオーバーは今までの伝統だったFRベースのプラットフォームや純粋なセダンというボディスタイルを捨て(セダンは別で登場予定)、FFベースのプラットフォームにセダンを少し高くしたようなSUV風味のデザインで登場し話題を呼びました。
また、このクロスオーバー以外にも少し小さめ(と言ってもサイズはしっかりミドルクラスSUV)のクラウンスポーツ、伝統のセダン、ランクルに迫るようなサイズ感のSUVとなるクラウンエステートが2023年以降順次登場する予定となるなど今後も気になる話題がたくさんある車です。
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今回はその第1弾となるクロスオーバーにやっと試乗してきました。
けっこう今更感はあるかと思いますが、どうもほかの車種(CX-60とか)と比べてそこまでってほどでもなかったのでとりあえずこのタイミングで。(別に理由もありますが…)

今回の試乗車はCROSSOVER G Advanced
グレード的には中間グレードの扱いとなるGに先進装備が増えたモデル。

ボディカラーは新色となるプレシャスブロンズ。
一番上の写真は正確な色味ではありません💦

というわけでまずはデザイン。
フロントから今までのクラウンとは大胆に雰囲気を変えてきましたね。
ガバッと大きく開いてるように見えるアンダーグリルはトヨタの他車種でもよくある雰囲気。
”高級感”があるかといえば微妙なところではありますが、かっこいいとは思います。
ヘッドライトもシャープですし、僕くらいの年代の人が乗ってもおじさん臭くは見えないと思います。


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続いてサイド。
ここが特徴的なところでセダンを少しリフトアップしたような感じ。
かなり重厚感がある感じがします。
全長は4930mmあるらしいのですがそこまで大きくは感じません。
最近見たクルマは大きく見えるものばかりだったので結構対称的な感じがします。

フェンダーモールであったり、ドア下部のガーニッシュだったりとSUVであることをアピールする装飾がつけられているのはやはり今までのクラウンとは全然違うポイント。
結局この辺が”クラウン”という車名に対してこれでいいと思えるのかどうかは未だに論争の的であるかと思います。

下位グレードのXとこのGは19インチホイールですがこれでも全然ありだと思います。
ちなみにタイヤサイズは225/55R19。
19インチとしては少し細めのサイズ感なのかなという感じ。
オプションで18インチ仕様というのもあるので一応冬タイヤは18インチまで下げられそうです。


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そしてリア。
横一文字のテールランプとレタリングのCROWNロゴは最近の流行りをしっかり取り入れてますね。
ただ、このリアデザインは個人的には明るい色では乗りたくないです。
今回見たクルマはプレシャスブロンズですが、この色でも正直キツイです…
なんかすごいのっぺりして見えるんですよね。
これなら今度出る新型プリウスの方が何倍もかっこいい気がします。
ブラックとかの暗い色、もしくはバイトーンを選べばまぁ気にならないかなといったところ。
僕的には『前だけ見る分にはかっこいいんだけどなぁ…』という感想です。

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続いて内装。
この車は標準のブラック内装ですね。
インパネに目を向けると、水平基調も最近のトレンド。
ここも今までクラウンと全然違うところで木目調パネルは一切存在せず、装飾の類はゴールド色のラインが一本入ってるくらいですね。

内装に関していえば一言残念です』
けっこういろんなところで言われていることではありますが、とても600万の車の質感ではないですね…
インパネ上部は”一応”ソフトパッドではありますがすぐ下の樹脂の固さがまるわかりです。
ドアトリムに至ってはソフトパッドはごくわずかで、大部分をハードプラが占めます。
300万円以下の車なら「まぁ多少はね?」となりますがこの車は一番安いグレードでも450万円する車です。

それと結構分割線が目立つ印象。
新型プリウスの方がすっきりして見えます…

さらにもう一つ気になったのがステアリングスイッチの感触。
特に左側にある十字キー部分。
ふにゃふにゃしていて触っていてもどうも安定感がありません。

質感の話はここまで。
機能面でいうと設置されているUSBポートはすべてType-Cになっている辺りはしっかり先進的。
置くだけ充電は縦置きになっていてスペース的にも節約できてるなという印象。

メーターは全グレード12.3インチフル液晶。
以前乗ったことのあるスバル・ソルテラ(トヨタ・bZ4X)の7インチ液晶メーターと比べてやはり大きい分しっかり情報が目に入ってきます。
表示的には結構シンプルにまとまっていて見やすい印象。

センターディスプレイも下位グレードのXを除いた全グレードに12.3インチのディスプレイオーディオが標準装備されます。
ナビ画面は最近のトヨタ車の定番になっている超シンプルな表示のやつ。
地図が見やすいかと言われると慣れの問題かなぁ…と思います。
少し前のトヨタ車にあった9インチタイプのようなものすごい存在感はなく、すっきり収まっている感じがします。

今回の試乗車はG Advancedなのでファブリック×合成皮革のシートになっています。
個人的にはファブリックシート派なので設定があるのはうれしいところ。
ただしここでも残念ポイントがあってファブリックシートのグレードにはシートヒーターの設定がありません…
半額で買えるエクリプスクロスのガソリン車にも(最廉価グレードのMにすら)標準装備されてるんですがね…

後席シートヒーターも最上級グレードになるRS Advancedにのみ”メーカーオプション”です…
こちらも半額で買えるエクリプスクロスのガソリン車(Gグレード以上)に標準装備されています。

お偉い方が後席に乗る車』がアルファードに移行していく中でクラウンにはドライバーズカーの性格を与えたいという意図を感じます。
だとしてもせめて前席のシートヒーターは欲しいですね…

まだまだ言いたいことはいろいろありますがいったん置いておいて走り出していきましょう!
今回のクラウンのパワートレインは2.5Lのハイブリッドと2.4Lターボのデュアルブーストハイブリッドの2種類。
デュアルブーストハイブリッドの方はRSグレード専用なのでこの車は2.5Lの方です。
2.5Lのハイブリッドは基本システム的にはハリアーやカムリなどに搭載されているものですが、モーターに電力を供給するバッテリーにバイポーラ型ニッケル水素電池が採用されているのが違いです。
詳しい構造とかは面倒なので省きますが、従来より小型のバッテリーで大容量を実現するといったところでしょうか。
また、バッテリーの内部抵抗が小さくなることで電池自体の出力が大幅に向上したことで欲しいモーターパワーをより素早く取り出せるというメリットがあります。

出足のモーター走行領域はさすがトヨタのハイブリッド、スムーズです。
ですが、エンジンが始動するところは意外とはっきりと判別できるレベルでステアリングに振動が来ます。
アクセルを踏み込んでいくとエンジン音がそれなりには聞こえてきますが、クラウンという名に恥じない静粛性は確保しているようです。

タイヤは上でも書いた通り225/55R19で銘柄はTOYOのPROXES SPORTでした。
エアボリュームがそれなりにあるタイヤですが剛性が高くしっかり感がありました。
Leather Package以上になると21インチになりますがこちらとの乗り心地の差も気になるところですね…

足回りはフロントがストラット、リアはマルチリンク。
この足回りは結構いい感じ。
路面の凹凸のうち細かいものはしっかりいなしてくれて乗り手に不快感は与えませんが、必要な情報は逃さないようにうまくセッティングされてるなという印象を受けました。

一方でちょっと気になったのがステアリング。
運転支援系との兼ね合いもあるとは思いますが、センターが不必要なほどに重く設定されている印象。
緩いカーブみたいにほんの少し切るみたいな時に変な重さを感じました。
あとはすごく個人的な感覚ですがステアリングセンター少しずれて見えました。
僕の視点からの見え方だけなので断言はできませんがアライメントが狂ってるのだとしたらさすがに早すぎです…
むしろ自分の感覚が間違いであってくれと願いたいレベルです。

というわけで僕の最終的な評価は…
『僕のイメージするクラウンじゃない』ですね…
開発者の方々にしても「”クラウン”とは何ぞや」というのは伝統ある車名だからこそ毎回ついて回るテーマだと思います。
今回の16代目はそういう意味でいうとかなり挑戦的な車であることは間違いありません。
むしろ挑戦的だからこそ乗る側にもクラウンとは何ぞやと問いかけてくるような存在だと感じます。

では僕のイメージするクラウンとは?
正直言うとクラウンなんて一回も乗ったことないのにそんな大それたこという立場にないのですが…
僕自身は価値観が古い人間というのを自覚している面はありますがそれでもクラウンがFRでなくてはならないとかセダンでなくてはならないとかそういう思考は持っていません。
むしろFFでもいいでしょうしSUVだろうが別にいいんじゃないかと思います。

では僕がクラウンに求めるものは…

「いつかは、クラウン」という憧れの存在であること

そして

”いつか”が現実になった時に夢見ていたものを手に入れたという高揚感

ですね。
価値観がおっさん丸出しですが一応20代ですw

そしてこのクロスオーバー(2.5Lハイブリッド)に”クラウンに乗っているという高揚感”みたいなものがあるかといえば正直ないんですよね…
こんなこと言うのもおこがましいですね…
すいません…

というわけで以上。

ここからは余談の余談。
実はG Advancedの方の試乗車、今回試乗した島根トヨタさんとグループになっているトヨタカローラ島根の店舗に置いてあった車なんですがたまたま今日は試乗車が入れ替わっていたみたいでちょうど僕が乗った後にカローラ店の方からG Advanced Leather Packageの試乗車が返ってきたので乗ってはいませんがチラッと見ました。
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21インチのホイールは迫力がありますね…

ちなみにですがタイヤサイズは225/45R21。
このサイズ特殊過ぎてサマータイヤではミシュランのe・PRIMACYしか出てきませんでした。

というか最近のトヨタはタイヤサイズが結構特殊ですね…
クラウンでいうと225/55R19やオプションにある225/60R18はまだそれなりに種類がありますが、225/45R21はスタッドレス含めてもかなり少ないです。
さらに輪をかけて特殊なのが新型プリウス。
19インチの設定があるのですが、195/50R19なんて聞いたことのないサイズ…
こちらは検索かけてもスタッドレスはいくつか出てきましたがサマータイヤは今のところなさそうです…

タイヤサイズの話はこの辺にしておいて、この車はブラック/ダークチェスナット内装なんですが、ブラウンの部分がこの内装の残念さを増してしまっています…
ハードプラ感がより鮮明になってしまっています…
僕なら黒一色がいいです。

ちなみにグレード選びは難しいです。
燃費重視で本革シートがいいならとりあえずG Leather Package(Advancedの有無はお好みで)にしておけば間違いないです。
ただファブリックのX、G(G Advancedも)はいろいろ悩ましいです。
まず上でも書きましたがシートヒーター&ステアリングヒーターの設定がないこと、そしてアダプティブハイビームも選べません。
この辺はどちらを取るかの選択になります…

というわけでいろいろ書いていきましたが長くなっちゃったのでこの辺で。
もう1台乗ってるのでそれも書きます。
Posted at 2022/11/20 20:20:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記
2022年10月16日 イイね!

ちょっと気になるあの車(その14:徹底的に独自路線 編)

お久しぶりです。
一応生きてます。

またまた気になる車シリーズ。
今回の車は…
MAZDA CX-60
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マツダの新世代ラージ商品群第1弾となるCX-60になります。
FRベースのラージプラットフォームに3.3L直列6気筒ディーゼルなど気になるポイントが盛りだくさんです。

今回の試乗車のグレードはXD-HYBRID Exclusive Sports。
グレード名である程度察しがつくとは思いますが、新開発の3.3L直6ディーゼルに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた『e-SKYACTIV D』と呼ばれる仕様になります。

CX-60はパワートレインの種類とグレード体系がかなりたくさんあって少し今までのマツダ車と比べるとわかりにくいところがありますが、現在は試乗車で展開されている車や納車されているものも含めて全てe-SKYACTIV Dのモデルとなっています
年末から来年にかけてマイルドハイブリッドなしの3.3Lディーゼル、2.5Lガソリン、2.5L+PHEVの3種類のパワートレインが順次販売される予定となっています。

一応グレード体系を整理すると上から順に
・Premium(Modern、Sports)→PHEV、e-SKYACTIV D
・Exclusive(Modern、Sports)→PHEV、e-SKYACTIV D
・Exclusive Mode→ディーゼル(MHV無)、ガソリン
・L Package→ディーゼル(MHV無)、ガソリン
・S Package→PHEV、ディーゼル(MHV無)、ガソリン
・XD→ディーゼル(MHV無)
となっています。
上2つはModernとSportsに分かれていますが価格は同じで内外装の好みで選ぶ仕様になっています。
あと無印グレードがディーゼルモデルだけになってるのは面白いところですね。

ボディカラーは新色となるロジウムホワイトプレミアムメタリックです。
それではデザインから見ていきましょう

フロントは魂動デザインでおなじみとなったシグネチャーウィングから広がるライトの造形まで新しい表現が盛り込まれていますね。
従来車みたいにはっきりわかる5角形ではなく真四角に近いような形状になってワイド感が増していますし、従来だとウィングから延長するような形でついていたライトも光り方として延長線上に光るというところは残しつつ、2段式になっていて存在感が強くなった印象です。
正直言うと写真で見ていた時は従来車のデザインの方が好みだったんですが実車で見るとそこまで悪い印象は受けませんでした。
ただ、ボディカラーによって印象がかなり変わりそうな顔つきな感があります。

次はサイドに回ってみましょう(テールゲートが開いた状態ですが…)
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やはりエンジンが縦置きになっているのでノーズが長いのが印象的ですね。
これまでのFFプラットフォームでもデザイン上の余白的にノーズを伸ばしているモデルもありましたがそれらと比べてもかなり長い印象を受けます。

マツダのデザインというと引き算の美学でキャラクターラインをあまりつけずに面で陰影を出すやり方を近年の車種では取り入れていましたがこのCX-60も明確なラインというのはあまり入っていないながらもフェンダーのアーチからガーニッシュを挟んでリアに向かって一本線が通っているようにも見えますね。
全長は4740mmですがパッと見はCX-8(4900mm)と大して変わらない位に見える堂々たる造形になっていますね。
ここ最近見てきた車は結構数字以上に長く見えるモデルが多いような気がします。

そうなると個人的な印象ですが、フェンダーにあるガーニッシュは少し余計な印象を持つ場合もあるのかなぁと…
これもボディカラーで印象が変わってくるかもしれません…

そしてリア
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マツダのリアデザインといえば丸基調のランプがあるという印象なのですがCX-60では水平基調に最後に伝統の丸っぽい要素を取り入れたような感じになっていますね。
ランプ形状も相まって少しアウトランダーに似ているような印象もあります。

余談ではありますが、最近は低排出ガスと燃費基準達成のステッカーの貼り付けが必要なくなったので多くのメーカーで貼り付けされなくなってきました。
あのステッカー結構目立ってバランスが崩れるし劣化すると余計ひどい見た目になって困るもんなんですがなくなってすっきりしました。

お次は内装を見ていきます。
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どうでしょうか。
Exclusive Sportsは価格的には上から2番目のグレードになっていてe-SKYACTIV Dのモデルでも500万を超えるだけあって質感はさすがです。
メーターもグレードによりますが12.3インチフル液晶メーターを採用していてグラフィックもきれいでした。
ただこのメーターは、マツダのこだわりが強く反映されているのか様々なインフォメーションを大きく表示するというよりはモードごとにグラフィックを大幅に切り替える方を中心にしていて基本はスピードメーターが最も大きく表示されていてマルチインフォメーションは小さい領域で切り替えるような感じになっています。
大きく表示できるのは運転支援関連のみといった感じで例えばナビ画面の表示やオーディオ操作の表示などには対応していないようです。
メーターの見た目としてはノーマルモード時は従来のマツダ車と同じような感じなのでわかりやすい反面液晶メーターである理由は薄れるような感じになっています。
あとはドアの開閉状況などはエンジンがついていないと見られない(始動していない時はメーターは
完全電源オフ)のは慣れるまでは少し使いにくいかなと感じるところ。

先進感の日産系か、あくまで運転することを中心に据えたマツダか。
ここも人によってどっちが良いとかありそうですね。

センターディスプレイはグレードにより10.25インチと12.3インチの2種類が存在しますが、かなり横長なタイプが採用されています。
ナビは標準ではなく、ショップオプションのナビゲーションSDカードを入れることで機能が有効になるっぽいです。
一応CarplayとAndroid Autoに対応しているのでスマホ連携ディスプレイオーディオ的なものと考えると良いかなと。
横長になっているので視界の邪魔にはあまりならないですが、コンテンツによっては画面はでかいくせに見にくいなんてこともありそうです。
ちなみにTVは8インチ相当での表示になるのでさすがに11インチに慣れた僕にはかなり小さいですね。
ちなみにグレード名が同じでも装備内容が全然異なる(ざっくり言うと25S系だけ劣っている場合が多い)ので注意が必要です。

シートはExclusive Mode以上だとナッパレザーになりますが、結構革の張りがすごいです。
革の反発でシートの上にただ乗っかっているような感覚。
座った感じも結構ゆったり目なサイズ感です。
これは好みが分かれるところで、個人的には革の張り感も含めてあまり好みじゃないですね。
やはり僕は圧倒的ファブリック派です。
革自体の触り心地はいいですしナッパレザーのグレードならシートベンチレーションもつくので結構いいんですがね…

それでは走り出してみましょう!
パワートレインは前述の通り、現在納車が始まっているのは3.3L直6ディーゼルエンジンに48Vマイルドハイブリッドが組み合わされたe-SKYACTIV Dモデル。
トランスミッションも新開発のトルコンレスの8ATになっています。

まず音はかなり静か。
あえて排気量を上げて6気筒にしていることもあってディーゼル特有のガラガラ音も全然気になりません。
めっちゃ気にしてよくよく聞いてみると一応ディーゼルなんだなぁという程度です。
今回の試乗ではほぼ全域2000rpm以下で賄えました。

マイルドハイブリッドというとエンジンは常に稼働していてモーターがほんの少しアシストをかけるというようなイメージなんですが、CX-60のマイルドハイブリッドは巡航時などには積極的にエンジンを止めるような設定をされているみたいで、巡航時に度々i-stopの文字が表示されてタコメーターが0を差していました。
エンジンの始動、停止については停止は気にしないとわからない程度で、始動は少し振動が来るので伝わってくるというような感じ。
営業さん曰く、「運転が好きで音の変化に敏感に気づく人なら気づくくらいでしょうね」とのことでした。

タイヤは235/50R20で銘柄はBSのアレンザ001。
やはりこのクラスではもはや定番の銘柄をここでも採用されていますね。
アレンザというタイヤ自体の効果もありますし、ボディの遮音もしっかりしているからロードノイズもよく抑えられています。

ステアリングフィールも優秀です。
切り始めの無反応区間が少なく、よく反応してくれますし剛性感もしっかりしています。
『人馬一体』をキーワードとしているマツダだけにこの辺はさすがというところでしょうか。

一方で少し気になったのは新開発のトルコンレスの8AT。
低速走行時のシフトショックがあります。
この辺はアクセル操作との兼ね合いもありますから何とも言えないところですが一瞬ガクッとなるような感覚があったのが気になるところ。
まだ出たばっかりのものなので今後の熟成に期待です。

そして一部で話題になっている足回り。
一応形式上はフロントはダブルウィッシュボーンでリアはマルチリンク。
能書きを並べたところでどうしようもないのですが結構お金はかかってそうな足回りです。

一応営業さん曰くではありますが「元々マツダの足回りは路面の凹凸を素直に拾うようにしてドライバーにより素早く正確な路面状況を伝える」セッティングにしているようで今回のCX-60ではそれがより顕著になったとのこと。

個人的な印象としては特にリアの動きが少し渋く、突き上げ感がある印象でした。
張りがあって硬いシートと相まってお尻の後ろくらいからかなり振動が来ます。
一部ジャーナリストの評価では4000㎞を超えてくると良くなってくるらしいのですが今回の車の走行距離は700㎞ちょっとといったところ。
まだまだ馴染んでいないということでしょうか。
購入されて乗り出しはかなり硬くてショックなんてことになりかねないので購入を検討される方は試乗車も距離が増えない今のうちに一度は乗ってみることをお勧めします。

全体的な結論としては『フィーリングが合えばとことん刺さる車』という感じ。
マツダは規模が小さいメーカーで魂動デザインを採用し始めた頃から万人受けを狙うよりは特定層に徹底的に刺さる方向の車づくりにシフトしたような感じでしたがさらにもう一歩進んだような印象を受けます。
今後残り3種類のパワートレインも順次登場してきますが個人的にはPHEV車が少し気になるのでデリバリーが始まったらまた乗りに行こうかなと思います。
Posted at 2022/10/16 21:39:24 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記

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