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t〇mクロスのブログ一覧

2022年07月23日 イイね!

ちょっと気になるあの車(その13:「待望の…」が盛りだくさん 編)

新しい車というものはいいものですね。
興味を引くことがいろいろあったりして…

そんな今回の気になる車は…


NISSAN X-TRAIL
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いよいよ登場した新型のエクストレイルです。
先代のT32が2013年に発売されたので実に9年ぶりのFMCとなります。
アメリカで兄弟車のローグが2020年にFMCされていたので国内も時間の問題かと思っていましたがそこから2年経ってようやく国内も新型に切り替わりました。
ノートやオーラ、Zなども発表されていく中で「エクストレイルはまだなのか!」と思った方も多かったはず。


今回の試乗車は標準車の最上級グレードのG e-4ORCE。
ボディカラーはシェルブロンド/スーパーブラックの2トーン。

シェルブロンドはアリアのLIMITEDにのみ設定されていたカラーですがこれ結構きれいな色なんですよね。
アリアの標準車でも設定すればいいのにと思っていましたがエクストレイルに設定されました。
マツダのプラチナクォーツのような上級感もありますし、見方によってはベージュっぽくも見えますのでSUVらしさも感じられるいい色合い。

それではデザインから。
見た目自体は兄弟車のローグとほぼほぼ同じなので新鮮味は正直薄いですが、国内仕様ではVモーションの部分がブラックアウトされている(AUTECHを除く)のもあって少し落ち着いて見えますね。
2段タイプのヘッドライトは少し三菱チック。
この2段ライトの上段に設定されるポジションランプ、ウィンカーはグレードによって異なっていて、GとAUTECHはポジション部分がシーケンシャルウィンカーになるタイプですがX、S、X エクストリーマーXはポジションとは別に豆球ウィンカーがついています。
あとは日産ロゴが新しいものに変わっているくらいですね。(海外仕様は旧ロゴ)
ちなみに日産ロゴは光りません(あれはBEVモデルの特権みたいです)

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横から見てみると全体的なフォルムは先代からのキープコンセプトといった感じではありますが、フェンダー部分の造形などがはっきりとしていて力強さを増したように感じます。
下部の樹脂パーツが大きくとられているため、数字以上に車高が高く感じられますね。

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リアはライト周りがかなり先代とそっくりという印象。
ただ、フェンダーの盛り上がりがかなりしっかり出ていることで安定感を演出していますね。

元々の車両が2020年発売なのもあって少し前の世代のデザインというのは少し感じます。

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内装はメーター、ナビにそれぞれ12.3インチ液晶を採用。
ナビの乗せ方なんかはノートやアリアとは違って独立したタイプ。
エアコンも物理スイッチ&ダイアルとなっていてこちらは操作性抜群。
木目調パネルも落ち着いた色合いでシックな印象。
もう一つエクストレイルに乗り込んでいいなと感じたのがドアを閉めるときの音。
気密性が高そうな音がしていました。

システムを起動すると日産の最新世代車で共通となる起動音と共にメーター、ナビが立ち上がりますがアニメーションはノート系と同じような感じで車両のグラフィックがクルッと回るタイプ。
メーター内でふわーっとアニメーションが出て立ち上がるのもBEVモデルの特権みたいです。

同じプラットフォームで三菱からアウトランダーが先に発売されましたがアウトランダーがより上級志向なのに対してエクストレイルはアクティブ志向なのを感じさせます。
トヨタのRAV4とハリアーみたいな関係性をイメージさせます。

それでは走り出しましょう!
今回の注目ポイントは何と言っても1.5L直3VCターボ+e-powerのパワーユニットとついに世の中に体感できる車が出てきた日産の最新4輪制御技術のe-4ORCE。

ノートやセレナなどの既存車種では1.2L直3NAエンジンが発電用に使われていましたが、今回は1.5Lに排気量がアップした上にVCターボを採用することでエンジン自体の出力も大幅に向上しており発電量が大きく取れるため、モーターの出力を大幅に上げることができるようになっているのがポイント。
フロントに150kW/330N・m、リアに100kW/195N・mと結構な高出力なモーターを用意してきました。
モーターの出力だけを見るとアウトランダーPHEVよりもさらに強力なものになっています。

モーター駆動はやっぱりクセになります。
0回転から最大トルクを発生する特性で加速がとにかく優秀。
EV級の高出力モーターを持ってきたこともあって1880㎏の車重をものともしない加速をします。

そして注目のVCターボなんですが…
びっくりするほど静かです。
エクストレイル自体の遮音が割としっかりしてあるというのもあるとは思いますがノートでさらに静かさを増したと感じていたところに輪をかけて静かさを増した印象です。
今回わざと高速試乗ができる店舗まで出張してきたんですが、合流時にフル加速を試してみてもエンジン音をほとんど感じないくらいまで抑えられていました。
既存の1.2L+e-powerではさすがに踏み込むとそれなりに音がしていましたがこの1.5LVCターボ+e-powerは踏み込んでも結構余裕そうな感じ。
こうなるとさらに高出力にしたNISMOモデルとかも期待しちゃうレベルの出来です。

ここまで静かな中で気になったのはタイヤの音。
19インチのGグレードはハンコックの「VENTUS S1 evo3 SUV」というタイヤを採用しているんですが、ロードノイズと空洞共鳴が少し気になります。
「お前VEURO履いてるんだから純正タイヤが少しうるさく感じるのは当たり前だ」と言われてしまうと何も言い返せないのですが、少しブロックが地面をたたく音が大きい感じ。
空洞共鳴に関していうと内部構造がかなり薄く感じるようなレベルでパコン!って音がしていました。
僕だったら速攻でタイヤだけ変えたいですね。
アリアは純正タイヤでも結構静かにできていたのでこの辺は余計に気になりました。

純正タイヤの中ではAUTECHに採用されている20インチがミシュランのプライマシー4(カタログに銘柄まで記載されているので複数種類が用意されているということもない)なので静粛性ではこれが一番優秀かもしれません。

もう一つ注目のe-4ORCE。
考え方は三菱PHEVのツインモーターS-AWCに近いものを感じます。
モーターとブレーキを統合制御してコーナリングやブレーキングでスムーズに走れる性能を提供しようというもの。
今回はコーナリングでの感覚というのはあまり味わえませんでしたが、ブレーキングでのピッチングの少なさは感動レベルでした。
日産のe-pedalはオンにすると結構強めに減速Gが出るので車によっては少しつんのめるような動きになるように感じていたんですが、エクストレイルでe-pedalをオンにして走ってみても前につんのめる動きが見事になくなっていました。
駆動力配分もきめ細かく制御されていて、状況次第では完全にFF状態で走ることもあるししっかり加速する時はリアモーターもしっかり動かしているのが確認できました。
これはアリアでも結構効果を発揮しそうなので早くアリアでもe-4ORCEモデルの投入をしてほしいところですね。(そもそもB6のFFも受注停止する状況なのでe-4ORCEの投入時期は不透明)

そしてここ最近の日産車は個人的にかなりステアリングフィールが好みになってきましたが、エクストレイルでもその傾向がしっかり続いていました。
ある程度路面の状況を手に伝えつつ不快な振動はしっかりカットしてくれますし、センターのしっかり感もGood。
どうもステアリング周りの取り付けが変わったらしく、その辺の効果がバッチリ出ていますね(詳しくは五味やすたか氏のYoutubeをご覧ください)

足回りも路面の凸凹を丁寧にいなすセッティングがなされていました。
少なくとも街乗り~高速道路のシーンにおいては不快なブルブルとかガタガタというような振動はありませんでした。
アリアよりは少し締まったようなセッティング。

なかなか発売されないなぁってなっている間にRAV4/ハリアーに販売台数を持って行かれた感は否めないところですがこのエクストレイル、売れそうな感じがします。
全車e-powerになったことで価格帯はかなりお高くなりましたが…
過去最高の出来になったe-power、そして高級車然としたフラットライドを提供するe-4ORCEの組み合わせ。
おすすめです!
Posted at 2022/07/24 15:34:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記
2022年06月18日 イイね!

ekクロスEV試乗してきました。

電気自動車の時代がやってきそうな今日この頃。
日産のサクラには先日試乗してきたわけですが今回はその姉妹車になるekクロスEVを試乗してきました。

昨今の事情が影響していて島根県内はこの試乗車が数日ずつぐるぐるしているみたいです…
そんな試乗車の仕様は…
グレード:P
ボディーカラー:オリーブグリーンメタリック
フルオプションの超贅沢仕様。
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まずデザインですが、日産のサクラがデイズに対してかなり作り替えられているのに対してこちらは車名からもわかる通り、ほぼekクロスです。
デザイン上の差異が少なくなっているのは三菱としてはEVを”特別なもの”にしないという思いが込められているんだとか。

一応ガソリン車との差異を挙げてみると…
・フロントグリルの穴が塞がった。
・バンパー下部がボディー同色になった。
・フォグランプベゼルが四角になった。
・各所にあるEVロゴ
・ホイールのデザイン(15インチアルミホイールのみ)

といったところでしょうか。
パッと見では全くわかりません。

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内装もほぼベースのekクロスと変わらないですが、一応違うポイントを見ていくと…
・メーター(中身の表示は多少三菱仕様だがサクラと同等品)
・ナビ(こちらもサクラと同等品)
・エアコン、シフト操作まわり(サクラの水引デザインが唯一残っているところ)

とまぁ少ないですよね。
トリムもサクラのようなファブリックがいっぱい張ってあるという感じではなく、ハードプラが主体で軽自動車然とした感じ。
一応この車はメーカーオプションのプレミアムインテリアパッケージ装着車ですがそれでも少し寂しい感じは否めないですね。

サクラは力入ってんなって感じですね。

走りに関しては基本がサクラと同じですからサクラで試せていないようなことだけ。
・14インチと15インチの差
今回のekクロスEVはPグレードということで15インチホイールが標準装備。(サクラはGグレードでも15インチはオプション)
個人的にはですが15インチの方がシャキッとしていて好きですね。
街中をヒラヒラと舞うように走っていく軽EVの走りにマッチしてるかなと。

・ベタ踏み
これはなかなか試せないんじゃないかなと。
交通量は少ないしバイパスの合流の加速区間が長く取られているところなのでできる芸当です。
ここに関していえばEVとして当たり前の動きという感じ。
出足は軽くホイールスピンするほどのトルクがありますが80㎞/hくらいまで行くとさすがに伸びが悪くなります。
航続距離を考えても街中での使用に特化したEVという狙いも明確です。

個人的にはサクラの方がいいかなぁなんて思っちゃったり…
Posted at 2022/06/18 20:53:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記
2022年05月30日 イイね!

ちょっと気になるあの車(続 その10:すごいわありゃぁ…2.0編)

3日連続の気になる車シリーズ。
正確には土曜日にスバルに日産を2軒はしごと怒涛の試乗ラッシュをしてきただけなんですがw

ところで、通常ならその13に行くところなんですが、今回は続 その10です。

その10で乗った車と言えば…

NISSAN ARIYA
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そう。日産のアリアでしたね。

なんでもう一回記事にするかというと理由は単純で

「もう一回乗った」からですw

なぜもう一回乗ることにしたのか?
時はその11で掲載したソルテラを試乗した後に遡ります…

ソルテラを試乗したあと頭の中はこの一言でいっぱいになっていました。

アリアってどうだったっけ?

ソルテラを試乗した時、アリアではあまり気にならなかったところが気になったのでアリアってその辺どうなっているんだろうかという確認も兼ねてその足で日産の店舗へ行くことにしました。

それともう一つ目的が…
前回アリアを試乗した店舗の周辺には高速道路がなく、せっかく搭載されているプロパイロット2.0を体験できていませんでした。
本来はソルテラを見るためだったとはいえ、たまたま松江にいるのならこの辺は高速道路が無料の区間があるので試乗コースに組み込まれていることも多く、プロパイロット2.0も体感できるのでは?という狙いもあります。

そして試乗した車はこちら
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グレードは標準車のB6(FF)。
limitedも含めて基本B6の2WDしかデリバリーされていないので当然ですね。
ボディーカラーは暁-アカツキ-サンライズカッパーメタリック/ミッドナイトブラックパールの2トーン。

実はこの色の実物を見るのは初めてだったりするんですが仮にアリアを買うとしたらこの色がいいなってなりました。
白も普通にいいんですが、カッパーのアリアの存在感はすさまじかったですね…
高級感もマシマシになります。

デザインは前回見た通りなのでこの辺にして早速走り出しましょう!

テーマ1:「ソルテラで感じた違和感、アリアはどうなの?」について
ソルテラに乗った結果としていろいろ気になったポイントをアリアはどうなのか。
ソルテラと比較していく形式で見ていきたいと思います。

・デザイン
正直なところ見た目はアリアの圧勝だと思っています。
ソルテラ(bZ4X)は全体に要素が多すぎて煩雑な印象。

特にサイドから見たときはアリアの方がサイズ以上の上級感を感じるのにソルテラはなんかバランス悪く感じてしまう…
すごく主観に基づいた感覚的なものなんですがね…
結局好みというものは主観の塊なので…

一応比較できる画像を用意してみました。
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左がアリア、右がソルテラです。(両メーカーの360°ビューワーからキャプチャ)
自分が見た仕様と同じカラーのCGを持ってきました。

ソルテラで感じたのはサイドのプレスラインとルーフからリアウィンドウへ続く流れのところ。
両者ともリアウィンドウに向かって斜めに落ちていくようなスタイルを採用しているのですが、ソルテラはルーフが終わるところでストンと途切れるようになってリアウィンドウへ向かうように感じるんです。
これはソルテラがモノトーンなのもあるんですが、よく見るとソルテラのリアウィンドウはサイドのウィンドウ上端からつながるようになっています。
2トーンで見ていたらもっとよかったのかもしれません…

一方のアリアはルーフからきれいに流れているように見せる処理がしてありますね。
実際のボディーサイズでいうとソルテラより全長が95mm短いアリアですが数字を知らない状態で見ると同じくらいに感じるほどでした。

どっちのつなぎ方が自分の感性に合うかといったところがこの評価に繋がってるところはありますね。


・座り心地
ソルテラは全体的に床面が高くてそれに対しシート座面が低い印象を受けました。
少し膝が浮き上がるような姿勢になりやすい感じ。

ではアリアはそれに対してどうなのか?
アリアのシートに座ってみると床下にバッテリーが載っているので床面がガソリン車と比べて高い感覚はあるものの、ソルテラと比べると違和感なく座れました。

諸元表の数字にも多少は表れているのですが、ソルテラの方が最低地上高がアリアより30mm高い210mmに設定されているということもあって全高はアリアとソルテラでほぼ同じという状況の中でガラスルーフ無しの車両の場合の室内高がアリアは1210mmに対してソルテラは1160mmとなっています。
ヘッドクリアランスまで正確に測定はしていませんがほぼ同じ量を確保していると仮定するとソルテラの方が床面に対して座面が低くなりますね…

e-TNGA(e-スバルグローバルプラットフォーム)よりCMF-EVの方がプラットフォームの造りがスマートな印象を受けます。
バッテリーの搭載量に対して室内空間が極力犠牲にならないように両者やっているんですが、アリアの方がパワートレインの置き方まで含めたレイアウトの効率が良すぎるくらいです。
フロントのあのだだっ広い空間もインバーターとモーターがめっちゃコンパクトになったおかげでエアコンユニットを前に押しやることができたからこそ実現できています。
しかもそれでいてなおボンネットの中には空間がかなりあります。
この辺はやはりEVを10年以上市場に送り出してきた日産の強みが発揮されている感じです。

テーマ2:「プロパイロット2.0」について
そしてもう一つのテーマになっていたプロパイロット2.0
スカイラインのハイブリッドが生産終了となったので新車で買えるプロパイロット2.0搭載車はこのアリアだけ。
事前の読み通り試乗コースに高速道路が組み込まれていたので体感することができました。

操作手順は従来のプロパイロットと同じ。
スイッチをオンにして速度をセットするだけです。
まずはカメラが白線を認識するとメーター内の表示が緑色になりプロパイロットが起動します。
このときはステアリングに手を添えていないといけません。
少し経つとみちびきで車両の位置を認識して高精度地図とリンクされ、メーターの表示が青色に変わります。

こうなるとハンズオフで運転できるようになります。

恐る恐る手を離してみると…

カーブを曲がっていくじゃないですか!
最初は結構怖いんですがずっとやっているとホントに曲がっていくじゃんという感動がやってきました。

メーター上には認識している車線とその車線を走っている先行車が表示されます。

最初は怖いかもしれないけど慣れるとロングドライブを快適に走れる装備として手放せなくなりそうです。

テーマ3:「標準装着タイヤ」について
「おい、そんなこと最初には言ってなかったじゃないか!」とお叱りを受けそうですがこれはたまたまこの店舗にあったアリアがダンロップの「SP SPORT MAXX 050」を履いていたので以前試乗した車両に装着されていたブリヂストンの「ALENZA 001」とどう違うのかという単純な興味です。

市街地走行のみしか比較できないのですが静粛性はBSの圧勝。
ダンロップもお得意のサイレントコアを入れるなど静粛性にこだわりを見せてはいますが、ザラザラな路面での「ゴー」というような音はダンロップの方が大きく入ってくる印象。
乗り心地はほぼ互角ですが、少しだけダンロップの方が路面の振動を拾いやすい印象です。
単純に快適性という意味でいうとBSの方が当たりタイヤかもしれないと感じました。

新車装着タイヤは選べないのでどうすることもできないのですが個人的にはALENZAがきた方が少し嬉しいかな…

以上、まさかの2回目の試乗になったアリアの試乗記でした。
改めてアリアに乗ってみるとその商品力の高さに驚かされます。
「TIMELESS JAPANESE FUTURISM」のテーマがふんだんに盛り込まれてトータルでコーディネートされた内外装も質感ヨシですし、個人的にはe-4ORCEが本命だと思っていましたが、2WDでも十分と思わせるだけの性能を持っていますし…

最近の日産車、個人的にかなりキテます。
オーラ、アリア、そしてサクラ…
どれに乗ってもかなりイイんですよね…

なんだか日産の今後の動向から目が離せなくなってきました。
Posted at 2022/05/30 20:53:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記
2022年05月29日 イイね!

ちょっと気になるあの車(その12:サクラ咲く🌸 編)

まだまだある気になる車たち…

12車種目は…

NISSAN SAKURAalt

軽自動車カテゴリの電気自動車として日産が満を持して投入するサクラ。
グレードはカタログに載っていて一般的に買えるグレードでは安い方のX。
ボディーカラーはホワイトパール/チタニウムグレーメタリックの2トーン。

デザインはベースになっているデイズから大幅に作り替えられて東京モーターショー2019にアリアのコンセプトカーと共に出展された「IMk Concept」をほぼそのまま発売したようなモデルになりました。
NMKVにて共同開発している本モデルの三菱版にあたるekクロスEVがほぼほぼekクロスだったのとは違い、ガラッと印象を変えてきましたね。

まさにミニアリアという装いになっており、水引をイメージした模様など「TIMELESS JAPANESE FUTURISM」がしっかりと採用されていることがわかります。
ガソリン車でいうとフロントグリルに相当するシールド(と日産は呼称している)はグレードで見た目に差があり、Xグレードはシグネチャーランプに合わせたパターンでギザギザになっているのに対してGグレードはアリアのように表面はフラットになっていて中に模様が見える感じになっています。


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サイドから見てみると大まかなカタチはデイズと同じような感じですが、フロントからリアへまっすぐ通ったプレスラインの入れ方なんかはアリアに通じるところですね。
こちらの試乗車はXグレードなので標準装備の14インチアルミホイールを装備していますが、個人的にはGグレードにのみオプション設定がある15インチホイールの方がカッコいいなぁなんて…
単体オプションの設定もあり、価格が¥22,000なのでGにするなら15インチがおすすめだと思います。

サクラのボディーカラーで2トーンのうち
 ・ブロッサムピンクチタンメタリック/ブラックパール → 春
 ・ソルベブルーメタリック/チタニウムグレーメタリック → 夏
 ・暁-アカツキ-サンライズカッパーメタリック/ブラックパール → 秋
 ・ホワイトパール/チタニウムグレーメタリック → 冬
の4パターンは四季の彩りを表す「SEASONS COLOR」として展開され、Aピラーから窓の形状に沿う形でカッパーのライン(デカール)が入っている特別な装いとなっている辺りもおしゃれ。
SEASONS COLOR」以外の2トーンやモノトーンを入れると全15色の色とりどりのラインアップになっています。
「SEASONS COLOR」は別に季節限定とかじゃないのでご安心を…
あくまでもそれぞれの季節の情景をイメージしたカラーということみたいです。


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続いてリアも見ていくと、こちらも「IMk Concept」の造形をほぼそのまま持ってきたデザインになっているのがわかります。
テールランプもメインの一文字型だけでなくその内側の木組みの格子をイメージしたというランプまでちゃんと光るようになっています。
しかもアリアと同様にテールゲートの分割以外は全部繋がったタイプになっていますね。
この辺は軽にしてはめっちゃお金かかってるなという印象。


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続いて内装。
ここもekクロスEVとサクラで大きく違うポイントとなっていて、ekクロスEVはメーター、ナビ、シフト/エアコンパネルだけをEV専用装備に置き換えているだけなのに対してサクラはインパネそのものの造形からステアリングも専用品になっています。

サクラの内装でもう一つよくなったポイントがリアシート。
バッテリーを床下に搭載する都合なのか座面がデイズと比べて高くなっています。
その副次的な効果として座った時に膝~太ももが浮き上がる感覚が少なくなっています。

メーターは7インチのフルデジタル。
さすがにオーラやアリアの12.3インチに比べると画面解像度も低いし表示される情報量も少ないですが、ソルテラの7インチ液晶メーターよりは液晶全面を活かした表示になっています。

この車にはNissan ConnectナビがついていますがこれはXグレードだとオプションになり¥281,000~¥445,500(セット内容によって変動)となります。
この車はステアリングスイッチでわかる通りプロパイロットがついているので、一番高い¥445,500のタイプが装着されています。
上位グレードのGになるとこのナビやプロパイロットなども標準装備になっています。
プロパイロットを装備したい方はシールドの見た目や15インチホイールを装備したいかなどでグレード選びをされると良いと思います。

それでは走り出してみましょう!
軽自動車サイズで床下にバッテリーを載せることもあってスペース上の問題から4WDモデルの設定はなく全車FFとなります。

サクラに搭載されるモーターはノート/オーラの4WD車でリアに搭載されるモーターを出力などを調整してフロントに搭載しています。
出力としては47kW/195N・mとなっていてトルクはデイズのターボ車の約2倍となっています。

まず一言…
この車、軽のクオリティ超えてます。

静かなのはEVだからもはや当たり前。
モーターが生み出すトルクによって得られる加速の質が軽自動車の尺度で語ってはいけないレベルにあります。
下手なコンパクトカーなんて敵じゃないです。
絶対的な加速力はそこまで高くないですが、スーッと加速していく様はほかの軽自動車では絶対に味わえない感覚です。

エンジン音がしない分ロードノイズは少し感じます。
とはいえガソリン車に乗っているのと大して変わらない感覚なのであまり気にならないですね。

そして足回りのフィーリング・乗り心地も加速の滑らかさと相まって軽の枠を超えています。
バッテリー搭載による低重心もありつつ、ターゲットになる街中におけるちょっと路面状況の悪いところでも振動をきれいに収めてくれます。

ステアリングはかなり軽め。
ターゲットとなる乗り方を考えたときにこの軽さは良い方向に効いていて、細い道や駐車時でもヒュンヒュンとステアリングを切っていけます。



この車は今のEVにおける課題なんて大して関係ないところで使うことが前提にあって、航続距離が短いというのは軽自動車ユーザーの日常使いであればほとんどの利用シーンをカバーできますし充電は一応急速充電ポートもついてはいますが自宅での200V普通充電が基本ということになると思います。
そう考えて見たときにこのサクラという車は、買い物等にも車は必須だよという地方での日常使いにピッタリな車に仕上がっていると思います。

たまたま僕自身が島根県という『過疎』という言葉を生み出した県に住んでいるからこそ実感するサクラの魅力というものがありました。

例えば僕の家からイオンへお買い物に行こうと思うと車で10分から15分くらいかかります。
都市部と違って電車も1時間に1本、平日の昼間なんかは全然ない時間帯すら存在するほどですし、バスだって1時間に1本あればいいレベルです。
だからと言って自転車や原付で行くには少し遠い…
そういった車が絶対にあった方がいい地方というのは日本全国至る所にあると思います。
しかもそういう地方に限ってガソリンスタンドはどんどん潰れていくという事情も重なっていきます…

サクラであればちょっとお買い物程度なら行って帰ってきてから夜寝ている間に充電しておけばいいので不便に感じることはまずないと思います。

EVなんてお高い未来の車…
そんな時代はもう終わりを迎えようとしているなということを感じました。
サクラはこれからの日常使いの良きパートナーとして多くの人に受け入れられて欲しい1台です。

サクラでいよいよ本格的にEV開花宣言🌸となるか?
要注目です。
Posted at 2022/05/29 17:06:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記
2022年05月28日 イイね!

ちょっと気になるあの車(その11:太陽と大地 編)

エクリプスクロスはどこ行ったねんと言われかねないほど他社の車に乗りまくっておりますw

本日のちょっと気になる車は…

SUBARU SOLTERRA
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トヨタと共同開発されたSUVタイプのEV、そのスバル版がソルテラです。
トヨタ版のbZ4XはKINTO限定となっていますが、ソルテラの方はというと普通に買うこともできるモデルとなっていますね。

今回のソルテラの試乗車は上位グレードのET-HS(AWD)となります。
ボディーカラーはプラチナホワイトパールマイカ。
下位グレードのET-SSとの主な差異は2WDの設定がないこと、タイヤが18インチ→20インチになることや本革シートが装備されることなど。
ET-SSでも十分な装備は揃っていますがより豪華なグレードといった印象でしょうか。

まずはデザインですが、スバルのヘキサゴングリル的な縁取りやコの字タイプのDRL/ウィンカーでbZ4Xとデザイン上の差別化を図っています。
とはいってもやはり元がトヨタなのでトヨタ感がかなり感じられるところ。

バンパーからフェンダーの方に大きく回り込む樹脂パーツの辺りは個人的にはガチャガチャしていて(という表現が適切かどうかは別として)あまり好みじゃないです…
正直僕は明るい色では乗りたくないですね…
乗るならブラック一択かなぁ…


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サイドから見てみると、結構アリアとは対照的な感じを受けます。
アリアは流れるようなラインでフォルムが作られているのに対してソルテラは結構カクカクした印象を受けます。
ドア上部からリアフェンダーのキャラクターラインが複雑に入っている辺りはSUVの力強さ的な表現をしたのかなと想像できます。
ただ、個人的にはこれもガチャガチャしすぎていて「う~ん…」といった感じ。
あくまでもアリアと比べたときの印象でいうとソルテラ(bZ4X)はちょっと要素が多すぎてゴチャゴチャしているような感覚になります。
もう一点、EVのマークはいらないかな…


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お次はリア。
なんかプリウスみたいって印象ですね…
なぜでしょう?発表の時からプリウスのようにしか見えないんですよね…

というわけでエクステリアデザインは個人的にはハッキリ言うと好みじゃないですね…
もうちょっとスッキリさせてもいいのかなと。

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そして内装。
上位グレードのET-HSなのでシートやドアの内張にタンのカラーが使われ、シートは本革になります。
どうしても価格帯も近いしSUVタイプのEVであるアリアと比べてしまいがちですが、全体的な質感はアリアより低いかな…
センターコンソール左右の足が当たりやすいところがまさかのハードプラだったりとホントに700万の車ですか?というところも所々に見え隠れします。
シボの入れ方もちょっと安っぽい…
良いところと言えばET-HSならシートベンチレーションが標準装備なところでしょうか。
これからの暑い時期には革シートは蒸れそうですし…

内装の機能面でいうとメーターは7インチのフルデジタル。
表示自体はシンプルなんですが、逆にシンプルすぎてせっかくのフル液晶が生きてない…
このメーターもなかなか曲者で、よく知られている通りプジョーを彷彿とさせるステアリングの上から見るタイプなんですがステアリングはプジョーとは違って丸形なので167㎝の僕がペダル基準でシート位置を合わせるとステアリングを全下げしないとメーターに被ります。
ステアリングを全下げするとステアリングの上部(よくある時計の例えで表すと11時5分くらい)を持つような形になり、かなり違和感が残ります。
いかにもヨーク型のステアリングを前提に作られた設計に無理やり普通の丸形を設定したようにしか思えません。
この辺はスバルの営業さんも「設計ミスですよね…」なんて言っていました…
メーターをある程度無視すればステアリングを少し上げてなんてできますがそれじゃ上にある意味がないんですよね…

シートは硬めの革で個人的にはゴワゴワしてて嫌です…
これならベンチレーション諦めてもET-SSがいいかなぁ…
そして形状はしっかりしてそうなのに座ってみるとホールド感がなくてスカスカな感じ…
アメリカンサイズと思うことにしました。
あと、フロアに対する座面位置が全体的に低めとなっていてシートは少し上げ気味にしないと運転席ですら少し抱え込み気味な姿勢になります…
床面自体も結構高めで最低地上高が210mmも確保されてることも相まって乗り込みは結構よっこいしょ系です。

高さ調整なんて存在しないリアシートは結構絶望的で、オトナの男性が乗ると座面がかなり低く感じられます。
167㎝と日本人の平均身長よりも低い僕ですらこれなので180㎝とかそれ以上の方になると結構厳しいかと。
自分の経験上で思い出すところだとデイズ/ekワゴン・クロスがこれに近い印象です。
「足をかなり前に投げ出す余裕があるからいいものの…」といった感じです。



それでは走り出しましょう!
シフトレバー(というのは適切じゃないかも)は押し込んで左右に回す感じ。一瞬わかりませんが慣れればなるほどなといった感じ。
今回はAWDモデルなので前後にそれぞれ80kWのモーターを搭載しています。
トルクは単純に2つのモーターを足すと338N・m。
発進はなかなかスムーズ。
モーターならではの低速からの力強さも十分あります。
減速もAWDモデルはパドル式の回生力セレクターが装備されているのでアクセルを離すだけで結構減速しながら回生させることもできます。
いわゆるワンペダルモード的なものがS PEDAL DRIVEという名称で搭載されていますが、これの減速Gは日産のe-pedalよりは控えめな印象。
S PEDAL DRIVEモード時は回生セレクターが効かないんですが減速度が控えめなのでワンペダルのイメージでアクセルを抜くとそのままスーッと行くような感覚になります。

静粛性に関してはごめんなさい。
コロナ対策からか窓を開けた状態でしか走れなかったので無評価です。
関係ないですが窓を開けたまま一定以上の速度に達するとメーターに「窓を閉めますか?」と表示されることを知りました。

足回りに関しては適度に締められているなという感じ。
アリアははっきり柔らかいなと感じたところですがソルテラは場合によっては硬さも感じるかなという程度です。
アリアで気になった停止時にプルプルする感じは少ないですがノーズダイブ自体はソルテラの方が大き目かなぁ…
18インチのET-SSになるとどうなるのか気になるところ。

ステアリングインフォメーションは完全にトヨタのそれですね。
RAV4 PHVで感じたような路面のザラザラも完全に消し去るタイプです。
その代わりというのかシート(お尻)で路面の振動を感じるようなフィーリングになっていますね。

今回はアリアと比較してみようということでソルテラに乗ってきたわけですが、今のところはどっちが欲しいですかと言われたら断然アリアですね。
アリアに試乗した時点ではbZ4X/ソルテラを見れていなかったので、見た目だけなら…なんて言っていましたが実際に見て触って乗った感じでもアリアの方が幸せになれそうな気がしました。

というか今回乗っての結論は…
「もしかして、トヨタ・スバルの車とは波長が合わない…」だったりして(^-^;
Posted at 2022/05/28 21:54:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記

プロフィール

「【乗り比べ】25モデルアウトランダー試乗してきた! http://cvw.jp/b/3124898/48101711/
何シテル?   11/23 14:29
t〇mクロスです。 コルトプラスからエクリプスクロスに乗り換えるに当たって登録してみました。 よろしくお願いいたします。

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