気になる他メーカーの車試乗も第6弾となりました。
今回の車は…
TOYOTA GR YARIS
何も言うことはないですね。
ヤリスをベースにWRCのラリーカーのホモロゲーション車両として出たモデルですね。
残念ながら今シーズンのWRCにはGRヤリスベースの車両は投入されませんでしたが…
ラリーカーのベース車両という観点から見るとランエボやWRX STIのような過激な性能にも期待が持てる1台です。
今回試乗したのはRZ。
1.6L直3ターボ+MTの標準グレードで基本的な装備はそろっているモデル。
上位のRZ High performanceはより走りにこだわった装備がついていますが、普通のRZでもそれなりの装備はきちんとついています。
デザインはヤリスがベースながら面影が感じられるのはライト類の形状程度でしょう。
それ以外は全くの別物です。
そもそものボディ形状からして全然違います。
リアフェンダーの膨らみはものすごいですよね。
画像で見たときからとんでもなく膨らんでるなとは思ってましたが実車で見ると迫力がすごいです。
これもあって全幅が1805mmとエクリプスクロスと全く同じ数値になってます。
内装はベースになってるヤリスをほぼそのまま踏襲しています。
ソフトパッドとかもないので正直質感はそこまで高くないですね。
あと、ディスプレイオーディオの存在感がかなり強いです。
最近のトヨタ車に共通していることですがこのディスプレイオーディオの存在感はあまり好きではありません。
ボタンも多く両サイドに配置しているのは機能的かもしれませんがちょっと古臭さも感じます。
ステアリングの革はしっとり系。
メーターは左右アナログメーター+中央に4.2インチのインフォメーションディスプレイという近年の車のなかではかなりシンプルな構成。
これも勝つための車であることを明確に表していますね。
シートは造りこそしっかりしていますがスポーツモデルというイメージで乗るとちょっと物足りない感じ。
以前に
レカロのイベントに行ったときに、「GRヤリスもシート、シートポジションがあまりよくない」という話を
チラッと耳にしました。その意味をなんとなく理解したような気がします…
おそらく標準のヤリスよりはスポーティーなシートなんでしょうがいまいちしっくりきません。
サポートが張り出している割にホールドは緩め、シート位置も思ったよりちょっと高いかなといった感じ。
「もう少しだけ下がってたらなぁ…」と思いました。
それでは走り出しましょう。
先週N-ONEのRSでMT車には乗ったとはいえ特性が全然違う車ですのでド緊張です。
ちなみにホンダの時はまさかの1人で試乗できた(もしかしてコロナ対策?)のですが今回はディーラーの営業さんも同乗してるのでより緊張ですw
さて、WRCのベースということで先にも挙げたような、ランエボであったりWRX STIといったような車を想起させる成り立ちのGRヤリスですが、走り始めの第一印象は「思ったより普通の車」でしたw
1.6L直3ターボエンジンは最近のターボ車のなかではそれほど低速側には振ってない特性ではありますが低速域からなんの過不足もなく普通に走ってしまうので拍子抜けです。
回転数を上げれば3気筒っぽいサウンドがしますが、決して安っぽい音ではないのはいい感じ。
日常の回転域ではさほど音の良さは感じられません。
というか想像以上に静かなくらいです。
ハンドリングはスポーツモデルらしく軽快そのもの。
思った通りに動いてくれます。
こういうコンセプトのモデルで曲がりませんなんてなったら大炎上間違いなしですがw
フィーリングも欲しい情報はきちんと得られるのでこの辺はよく仕上がっていると思います。
足回りもセッティングがグレードごとに異なるようですが、RZ用のセッティングは日常使いでも大きな不満は出ないと思います。
ちょっと硬めですが、ゴツゴツとはならない絶妙なポイントを突いています。
全体的な印象としては「シートがもったいない!」ですね。
ハイパフォーマンスモデルとして必要な要素は大体そろっているが故にこういうところが気になってきちゃいます。
ものすごい過激なモデルかと思ってましたが思ったよりは普通に乗れちゃう感じの車でした。
もっと刺激が欲しかったらここからチューニングして仕上げるのがいいのかもしれませんね。
Posted at 2021/05/16 19:36:13 | |
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試乗記 | 日記