「SEASONS COLOR」は別に季節限定とかじゃないのでご安心を…
あくまでもそれぞれの季節の情景をイメージしたカラーということみたいです。
続いてリアも見ていくと、こちらも「IMk Concept」の造形をほぼそのまま持ってきたデザインになっているのがわかります。
テールランプもメインの一文字型だけでなくその内側の木組みの格子をイメージしたというランプまでちゃんと光るようになっています。
しかもアリアと同様にテールゲートの分割以外は全部繋がったタイプになっていますね。
この辺は軽にしてはめっちゃお金かかってるなという印象。
続いて内装。
ここもekクロスEVとサクラで大きく違うポイントとなっていて、ekクロスEVはメーター、ナビ、シフト/エアコンパネルだけをEV専用装備に置き換えているだけなのに対してサクラはインパネそのものの造形からステアリングも専用品になっています。
サクラの内装でもう一つよくなったポイントがリアシート。
バッテリーを床下に搭載する都合なのか座面がデイズと比べて高くなっています。
その副次的な効果として座った時に膝~太ももが浮き上がる感覚が少なくなっています。
メーターは7インチのフルデジタル。
さすがにオーラやアリアの12.3インチに比べると画面解像度も低いし表示される情報量も少ないですが、ソルテラの7インチ液晶メーターよりは液晶全面を活かした表示になっています。
この車にはNissan ConnectナビがついていますがこれはXグレードだとオプションになり¥281,000~¥445,500(セット内容によって変動)となります。
この車はステアリングスイッチでわかる通りプロパイロットがついているので、一番高い¥445,500のタイプが装着されています。
上位グレードのGになるとこのナビやプロパイロットなども標準装備になっています。
プロパイロットを装備したい方はシールドの見た目や15インチホイールを装備したいかなどでグレード選びをされると良いと思います。
それでは走り出してみましょう!
軽自動車サイズで床下にバッテリーを載せることもあってスペース上の問題から4WDモデルの設定はなく全車FFとなります。
サクラに搭載されるモーターはノート/オーラの4WD車でリアに搭載されるモーターを出力などを調整してフロントに搭載しています。
出力としては47kW/195N・mとなっていてトルクはデイズのターボ車の約2倍となっています。
まず一言…
この車、軽のクオリティ超えてます。
静かなのはEVだからもはや当たり前。
モーターが生み出すトルクによって得られる加速の質が軽自動車の尺度で語ってはいけないレベルにあります。
下手なコンパクトカーなんて敵じゃないです。
絶対的な加速力はそこまで高くないですが、スーッと加速していく様はほかの軽自動車では絶対に味わえない感覚です。
エンジン音がしない分ロードノイズは少し感じます。
とはいえガソリン車に乗っているのと大して変わらない感覚なのであまり気にならないですね。
そして足回りのフィーリング・乗り心地も加速の滑らかさと相まって軽の枠を超えています。
バッテリー搭載による低重心もありつつ、ターゲットになる街中におけるちょっと路面状況の悪いところでも振動をきれいに収めてくれます。
ステアリングはかなり軽め。
ターゲットとなる乗り方を考えたときにこの軽さは良い方向に効いていて、細い道や駐車時でもヒュンヒュンとステアリングを切っていけます。
この車は今のEVにおける課題なんて大して関係ないところで使うことが前提にあって、航続距離が短いというのは軽自動車ユーザーの日常使いであればほとんどの利用シーンをカバーできますし充電は一応急速充電ポートもついてはいますが自宅での200V普通充電が基本ということになると思います。
そう考えて見たときにこのサクラという車は、買い物等にも車は必須だよという地方での日常使いにピッタリな車に仕上がっていると思います。
たまたま僕自身が島根県という『過疎』という言葉を生み出した県に住んでいるからこそ実感するサクラの魅力というものがありました。
例えば僕の家からイオンへお買い物に行こうと思うと車で10分から15分くらいかかります。
都市部と違って電車も1時間に1本、平日の昼間なんかは全然ない時間帯すら存在するほどですし、バスだって1時間に1本あればいいレベルです。
だからと言って自転車や原付で行くには少し遠い…
そういった車が絶対にあった方がいい地方というのは日本全国至る所にあると思います。
しかもそういう地方に限ってガソリンスタンドはどんどん潰れていくという事情も重なっていきます…
サクラであればちょっとお買い物程度なら行って帰ってきてから夜寝ている間に充電しておけばいいので不便に感じることはまずないと思います。
EVなんてお高い未来の車…
そんな時代はもう終わりを迎えようとしているなということを感じました。
サクラはこれからの日常使いの良きパートナーとして多くの人に受け入れられて欲しい1台です。
サクラでいよいよ本格的にEV開花宣言🌸となるか?
要注目です。