あけましておめでとうございます。
というすごく今更感満載のご挨拶から始めますw
猛烈今更ですが年賀状の代わりです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
というわけで本題へ戻ります。
もうこれしかネタがないと言っても過言ではないですが気になる車シリーズですw
今回の気になる車は…
TOYOTA PRIUS
「21世紀に間に合いました」から25年が経ちました。
ラテン語で「~に先駆けて」という意味を持ち、まさにその名の通りハイブリッド車の先駆けとして世の中に登場しその後の自動車産業をリードする存在となったプリウスもいよいよ5代目モデルに当たる60系が登場しました。
「HYBRID REBORN」をコンセプトに掲げ、今までとは違う新しいプリウス像を作り出すべく開発されたこの新型プリウス。
今回の試乗車は3種類あるパワートレインのうち最も売れるであろう2.0LのHEV。
グレードは一番上のZ
ボディーカラーはダークブルーですね。
ホントは新色のアッシュとかマスタードが見てみたかったですがこの辺は今のところ捕捉しているのが白とこの色なので新色はまたそのうち見たいかな。
特にアッシュは絶対見たいです。
テレビではさんざん見ましたが実車だとやはり印象変わりますからね。
デザインから見ていっても今までとは違うなというポイントを感じることができます。
まずはフロントから見ていくと、コの字型になっているヘッドライトユニットにウィング形状になるようにパネルが食い込む形は最近のトヨタ車ですっかりおなじみとなった顔つきになっていますね。
ヘッドライトもかなり細身になっていてシャープですし、つるっとした感もありながらシャープなエッジも持つ造形は近未来感が出ていますね。
50系が出たときはなんじゃこれ!?という感想を抱く方が多かったんじゃないかと思うのですが、今回の60系は好き嫌いはあるにしても好まれる割合は増えたんじゃないかなと思います。
次はサイドから見ていきます。
新型になって横からの見た目は大きく変わってプリウスのボディ造形としては3世代目といっていいかなと思います。
やはり何と言ってもルーフが描くラインが大きく変わっていますよね。
ルーフの頂点が先代までと比べると大きく後ろに下がっているのが特徴です。
そしてボディ先端からルーフ頂点に向かって真っすぐ伸びるような形になっているのも変化点。
ワンモーションフォルムといった感じです。
そしてもう一つ大きく変わったのがリアドアのドアノブが隠されたことでつるっと感が増しています。
そこにマツダ車かのような面構成のドアからフェンダー周りのデザインもあってスポーティーな感じが強くなりました。
ボディのカタチに対して19インチホイールはすごく大きく感じます。
踏ん張り感がかなり強いですね。
ちなみにここで余談ですが冬タイヤは絶対にインチダウンしてください。
カタログに書いてありましたが19インチだとホイールハウスとの隙間が狭すぎてチェーンが装着できないそうです。
戻りましてリアも見ましょう。
こちらもすっかりおなじみの一文字型ですがほかのトヨタ車と違うのは一文字が完全につながっていること。
今までは一文字をぶった切るようにトヨタロゴがついていましたがそれを上に移動させて一文字を繋げました。
そして車名もセンターにレタリングされている辺りは最近のトレンドを網羅していますね。
さらにもう一つ、ハイブリッドのロゴが変わりました。
このロゴは結構いいですね。
クラウンもこのロゴならかっこいいんですがねぇ…
さらにプリウスのデザインを象徴していたような気がするリアのダブルガラスがなくなりました。
これも結構印象が変わって見える理由ですね。
ルーフ頂点からリアへの傾斜が強くなったことでシングルガラスでもしっかり視界が確保できるカタチになったということでしょう。
それにしても個人的には新型プリウスのデザイン結構好きですよ。
初めてプリウスという車の中ではいいなと思いました。
それでは内装を見ていきましょう。
この車はいわゆる標準仕様のグラディエントブラックという内装色になります。
もう一つマチュアレッドという赤のラインが入った内装色もあります。
質感は最近のトヨタ車よろしくかなりプラ感は強いですね。
それでもクラウンのあの残念さから比べると遥かに良いですね。
事前に画像が出ていた時点で言っていたことではあるのですがクラウンよりプリウスの方がすっきりしていて好みです。
そんな中でひときわ目を引くのはメーター周り。
bZ4X/ソルテラで採用されているトップマウントです。
これの見やすさは相変わらずよろしくないですね。
ステアリングの位置を合わせるとやはりメーター下端にかかりますね。
といっても下にはほぼ何も表示していないので影響は少ないですが…
個人的にこのトップマウント式メーターはプリウスで数少ないあまり好きじゃないポイント。
ステアリングコラム周りの造形も多少影響しているんですがステアリングがかなり低くなっているように見えてしまって上げると姿勢もおかしくなるしメーターは隠れるし、だからといって下げると視覚的な違和感がどうしても拭えません…
シートは全体的に着座位置が低め。
フロントは高さが調整できますがリアシートはかなり低く感じました。
乗り込んだ時に一瞬「お前はスポーツカーか?」ってなります。
前席に大柄の方が乗ってシートが後ろ目になると後席の快適性は犠牲になります。
前席下に足が入らないのもあって座面から太ももが浮きやすくなっているのは後席の快適性を気にされる方にとっては少し気になるところ。
ハイブリッドシステム停止時だと前席が自動で下がってきてしまうので足元空間はあまり確認できませんでしたが、一番下がっていてあの感じなら前に出したらまぁ問題はないよねという感じです。
それでは走り出してみましょう!
2.0LのHEVユニットは当然ながら最新世代のもの。
通常のハイブリッドのプリウスとしては歴代で最もハイパワーな組み合わせ。
とはいっても街乗り領域では「おっ!」となるようなものではないです。
いたって自然な乗り味。
変にモーターが強調もされていないけどエンジンだけの力ではない感覚があります。
アクセルを開けるとしっかりエンジンがかかってきますし音もそれなりにします。
一方でエンジン始動時のステアリングやペダルに伝わってくる振動はクラウンの2.5Lより少ないです。
振動はプリウス、静粛性はクラウンといった具合。
クラウンに試乗した時も書きましたが、タイヤサイズが超特殊な195/50R19。
検索をかけるとスタッドレスがBS(VRX3)、ヨコハマ(IG70)、ダンロップ(WM03)、グッドイヤー(ICE NAVI8)から出ているみたいですがサマータイヤの社外品は今のところ出ていないという状態…
ただ先述した通り19インチだとチェーンが装着できないとのことなのでスタッドレスは17インチがおすすめです。
ちなみにZグレードでも195/60R17にインチダウンできるオプションが存在します。
11万円ほど安くなるので19インチはいらないよという方は17インチをあえて選ぶという選択もいいかもしれません。
ただしホイールは鉄チン+ホイールカバーになり、装着されるカバーがXグレード相当のものになります。
Xグレードはカタログも別に用意されるほど割り切られたビジネスモデルになるので見た目がこっちと同等になるのは気になる人にとってはネックですね。
とはいえビジネスモデルに与えられるにしては凝ったデザインのホイールカバーなので案外悪くないですね。
一応モデリスタから17インチアルミホイールが出てはいますが13万円くらいするのでわざわざ17インチにする金額的なメリットがなくなるので悩みどころ。
一応17インチのメリットはタイヤが19インチに比べて豊富に用意されていることとアフターのタイヤが安いことですかね。
主要メーカーならサマータイヤもスタッドレスも(一世代前の所謂メジャーモデルも含めて)一通り揃います。
ちなみに195/60R17というサイズはロッキー/ライズ/レックス兄弟が純正採用しているサイズなのでサマータイヤはSUV用のラインアップが豊富に用意されています。
誰も気づいていないだけでプリウスもSUVの仲間入りしてたんでしょうかw
話が逸れ過ぎたので試乗の感想に戻りましょう。
この「径の割に細い」タイヤの影響はあまり感じなかったです。
接地感が弱いという感じもなかったです。
ちなみに今回の試乗車に装着されていたのはヨコハマのBluEarth-GT。
エコタイヤではありますがしっかりしたタイヤなのでこれが効いているのかもしれません。
足回りはしなやか。
今回の試乗コースは結構路面も悪いところが多いのですが、嫌なゴツゴツは一切感じませんでした。
だからといって変にふわふわする感じもないのでこれはすごくいい。
一方でステアリングフィールはクラウンに近い感じであまり好みではありませんでした。
センターに変な重さがあります。
やはり緩いカーブで引っかかる感触です。
引っ掛かりを超えるとその先は結構自然なフィーリングなのでセンター付近だけが惜しいところ。
というわけで僕の評価としては…
「”もっといいクルマづくり”がようやく感じられるようになってきたかな」
という感じです。
当然人それぞれ好みがあるので今までのトヨタ車がめっちゃ良いという方はそれでいいんです。
あくまでも僕は波長が合わなかっただけ。
それが今回のプリウスでは今まで見てきたトヨタ車よりは波長が合わない感がなくなってきたというイメージで思っていただければと思います。