エクリプスクロスはどこ行ったねんと言われかねないほど他社の車に乗りまくっておりますw
本日のちょっと気になる車は…
SUBARU SOLTERRA
トヨタと共同開発されたSUVタイプのEV、そのスバル版がソルテラです。
トヨタ版のbZ4XはKINTO限定となっていますが、ソルテラの方はというと普通に買うこともできるモデルとなっていますね。
今回のソルテラの試乗車は上位グレードのET-HS(AWD)となります。
ボディーカラーはプラチナホワイトパールマイカ。
下位グレードのET-SSとの主な差異は2WDの設定がないこと、タイヤが18インチ→20インチになることや本革シートが装備されることなど。
ET-SSでも十分な装備は揃っていますがより豪華なグレードといった印象でしょうか。
まずはデザインですが、スバルのヘキサゴングリル的な縁取りやコの字タイプのDRL/ウィンカーでbZ4Xとデザイン上の差別化を図っています。
とはいってもやはり元がトヨタなのでトヨタ感がかなり感じられるところ。
バンパーからフェンダーの方に大きく回り込む樹脂パーツの辺りは個人的にはガチャガチャしていて(という表現が適切かどうかは別として)あまり好みじゃないです…
正直僕は明るい色では乗りたくないですね…
乗るならブラック一択かなぁ…
サイドから見てみると、結構アリアとは対照的な感じを受けます。
アリアは流れるようなラインでフォルムが作られているのに対してソルテラは結構カクカクした印象を受けます。
ドア上部からリアフェンダーのキャラクターラインが複雑に入っている辺りはSUVの力強さ的な表現をしたのかなと想像できます。
ただ、個人的にはこれもガチャガチャしすぎていて「う~ん…」といった感じ。
あくまでもアリアと比べたときの印象でいうとソルテラ(bZ4X)はちょっと要素が多すぎてゴチャゴチャしているような感覚になります。
もう一点、EVのマークはいらないかな…
お次はリア。
なんかプリウスみたいって印象ですね…
なぜでしょう?発表の時からプリウスのようにしか見えないんですよね…
というわけでエクステリアデザインは個人的にはハッキリ言うと好みじゃないですね…
もうちょっとスッキリさせてもいいのかなと。
そして内装。
上位グレードのET-HSなのでシートやドアの内張にタンのカラーが使われ、シートは本革になります。
どうしても価格帯も近いしSUVタイプのEVであるアリアと比べてしまいがちですが、全体的な質感はアリアより低いかな…
センターコンソール左右の足が当たりやすいところがまさかのハードプラだったりとホントに700万の車ですか?というところも所々に見え隠れします。
シボの入れ方もちょっと安っぽい…
良いところと言えばET-HSならシートベンチレーションが標準装備なところでしょうか。
これからの暑い時期には革シートは蒸れそうですし…
内装の機能面でいうとメーターは7インチのフルデジタル。
表示自体はシンプルなんですが、逆にシンプルすぎてせっかくのフル液晶が生きてない…
このメーターもなかなか曲者で、よく知られている通りプジョーを彷彿とさせるステアリングの上から見るタイプなんですがステアリングはプジョーとは違って丸形なので167㎝の僕がペダル基準でシート位置を合わせるとステアリングを全下げしないとメーターに被ります。
ステアリングを全下げするとステアリングの上部(よくある時計の例えで表すと11時5分くらい)を持つような形になり、かなり違和感が残ります。
いかにもヨーク型のステアリングを前提に作られた設計に無理やり普通の丸形を設定したようにしか思えません。
この辺はスバルの営業さんも「設計ミスですよね…」なんて言っていました…
メーターをある程度無視すればステアリングを少し上げてなんてできますがそれじゃ上にある意味がないんですよね…
シートは硬めの革で個人的にはゴワゴワしてて嫌です…
これならベンチレーション諦めてもET-SSがいいかなぁ…
そして形状はしっかりしてそうなのに座ってみるとホールド感がなくてスカスカな感じ…
アメリカンサイズと思うことにしました。
あと、フロアに対する座面位置が全体的に低めとなっていてシートは少し上げ気味にしないと運転席ですら少し抱え込み気味な姿勢になります…
床面自体も結構高めで最低地上高が210mmも確保されてることも相まって乗り込みは結構よっこいしょ系です。
高さ調整なんて存在しないリアシートは結構絶望的で、オトナの男性が乗ると座面がかなり低く感じられます。
167㎝と日本人の平均身長よりも低い僕ですらこれなので180㎝とかそれ以上の方になると結構厳しいかと。
自分の経験上で思い出すところだとデイズ/ekワゴン・クロスがこれに近い印象です。
「足をかなり前に投げ出す余裕があるからいいものの…」といった感じです。
それでは走り出しましょう!
シフトレバー(というのは適切じゃないかも)は押し込んで左右に回す感じ。一瞬わかりませんが慣れればなるほどなといった感じ。
今回はAWDモデルなので前後にそれぞれ80kWのモーターを搭載しています。
トルクは単純に2つのモーターを足すと338N・m。
発進はなかなかスムーズ。
モーターならではの低速からの力強さも十分あります。
減速もAWDモデルはパドル式の回生力セレクターが装備されているのでアクセルを離すだけで結構減速しながら回生させることもできます。
いわゆるワンペダルモード的なものがS PEDAL DRIVEという名称で搭載されていますが、これの減速Gは日産のe-pedalよりは控えめな印象。
S PEDAL DRIVEモード時は回生セレクターが効かないんですが減速度が控えめなのでワンペダルのイメージでアクセルを抜くとそのままスーッと行くような感覚になります。
静粛性に関してはごめんなさい。
コロナ対策からか窓を開けた状態でしか走れなかったので無評価です。
関係ないですが窓を開けたまま一定以上の速度に達するとメーターに「窓を閉めますか?」と表示されることを知りました。
足回りに関しては適度に締められているなという感じ。
アリアははっきり柔らかいなと感じたところですがソルテラは場合によっては硬さも感じるかなという程度です。
アリアで気になった停止時にプルプルする感じは少ないですがノーズダイブ自体はソルテラの方が大き目かなぁ…
18インチのET-SSになるとどうなるのか気になるところ。
ステアリングインフォメーションは完全にトヨタのそれですね。
RAV4 PHVで感じたような路面のザラザラも完全に消し去るタイプです。
その代わりというのかシート(お尻)で路面の振動を感じるようなフィーリングになっていますね。
今回はアリアと比較してみようということでソルテラに乗ってきたわけですが、今のところはどっちが欲しいですかと言われたら断然アリアですね。
アリアに試乗した時点ではbZ4X/ソルテラを見れていなかったので、見た目だけなら…なんて言っていましたが実際に見て触って乗った感じでもアリアの方が幸せになれそうな気がしました。
というか今回乗っての結論は…
「もしかして、トヨタ・スバルの車とは波長が合わない…」だったりして(^-^;